■機体のウェザリング塗装
さて前置きが長くなりました。今回はまず、完成させたTB-3号にウェザリング塗装を施していきます。
DVDで、TB-3号が主役ともいえる第3話『ロケット太陽号の危機』を何度も見直して、機体の汚れ具合をチェック(登場するプロップは使われているモデルによってウェザリングも異なる)。
パネルラインへのスミ入れと密度感をアップさせるため、リアルタッチマーカーを使って綿棒でグラデーションを入れ、さらにTB-5号とドッキングした際の乗降ハッチなど、キットで再現されていない外板をそれらしく描きこんでいます。
機体後部はエンジンの熱と大気との摩擦?で高温に晒され焼けた質感をエアブラシで再現してみました。
余談になりますが、サンダーバードをはじめITC作品に登場するメカのパネルラインは、モールドではなく鉛筆で描かれていたものも多いそうです。
また前回機体の塗装はセミグロス(半ツヤ)で仕上げたのですが、ウェザリングを施したのちツヤ消し仕上げに変更しています。
■リアルタッチマーカーを使い手軽にウェザリングを再現
先にも書いたようにサンダーバードメカは使いこまれた作業機械的なリアルなウェザリングが特徴でもあるので、プラモ塗装の際にも必須になります。
エアブラシや専用塗料を使えばリアルな再現は可能ですが、リアルタッチマーカーを使うことで、単に汚し塗装を再現することもできます。
リアルタッチマーカーは汚れやぼかし塗装を手軽にで表現できる水性ベースマーカーで、ぼかしペンを併せて使うことで、塗装のやり直しもできるのでビギナーにもオススメです。5色セットで販売されていますが、1色単位で購入することもできます。
▲ミスターホビー「リアルタッチマーカーセット1(5色セット+ぼかしペン)」(1650円)
▲ミスターホビー「リアルタッチマーカーぼかしペン」(275円) 溶剤のみのペンで、リアルタッチマーカーを修正したりグラデーション(ぼかし)塗装をする際に使用する
▲機体のウェザリングはリアルタッチマーカー(グレー1・グレー2・ブラウン1)を使用して、キットのパネルラインを強調、さらにモールドのないハッチなどを描いている
▲リアルタッチマーカー(グレー1・グレー2)を使い再現したいパネルラインを描き、乾かないうちに綿棒で擦ることで、グラデーションがかかり、自然な仕上がりとなる
▲使用する色と擦る方向によってオイルのにじみや雨だれ的な汚れも再現できる
▲機体後部の胴体と3基のエンジンは、リアルタッチマーカーのブラウン1を使いパネルラインに沿って下方向に流れたイメージで汚れを描いている
▼Before
▲基本塗装のみ完了させた状態。この時点ではセミグロススクリアーで仕上げているので機体は光沢がある
▼After
▲ウェザリング塗装を完了させた状態。仕上げもつや消しに変更。TBメカはやはり汚し塗装があってこそだと改めて痛感


































