コクピットや前脚など機首まわりを製作。パーツは驚きの高精度!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】

■精度が高いパーツの注意点

キットはパーツの精度が驚くほど高く、小さなパーツでもピタリときまります。ただ精度が高いゆえに、ランナーからパーツを切り出した際に僅かでもゲートの出っ張りが残っていたりすると、上手く収まらなかったり、隙間が生じてしまうので気を使う必要があります。

なので、パーツの切り出しには刃の精度が高いプラモデル用薄刃ニッパーを使い、切り出したパーツの切断面は正確に研磨できるヤスリを使いたいところです。

▲胴体パーツは、切り出しの際にゲートがえぐれたりしないようにアンダーゲート(矢印の部分 ※1)となっている。切り出したあと平滑に研磨しておかないと、隙間が生じる原因になってしまう。嵌合ピンをアンダーゲートと間違えて削ってしまわないように要注意

▲タミヤ「先細薄刃ニッパー(ゲートカット用)」(3960円)

▲「先細薄刃ニッパー」は、部品とランナーの間が狭い場合や、細かなパーツの切り出し、アンダーゲートのカット時に正確なカットができ、パーツを傷めない。ただし肉厚なパーツの切断には不向き

※1:通常ランナーからパーツを切り出した際には、ゲート(ランナーと繋がっている部分)をカットした跡が残ってしまう。パーツを組み立てた後に目立たない場所(ほとんどの場合、接着面)にゲートを持ってくることでパーツ表面に切断面が出ないようなっているものをアンダーゲートという

 

■コクピットの製作

インストに沿って機体の上面を切り出し、リフトファンやコクピット内側などの塗装を済ませておきます。機体後部に装備されている“RCSエンハンサー”というパーツはステルス機ならではの装備で、訓練時はレーダーに機体が映るようにするためのものなので、実戦仕様で製作する場合は取り付けません。

ちなみにF-35のレーダー断面積は昆虫並みだそうです。昆虫がレーダーに映るのか?という疑問はさておき、F-35Bは最新鋭機だけにトップクラスのステルス性能を持っているってことです。

コクピットは9パーツで構成されています(計器盤や座席とパイロットフィギュアは後から製作)。サイドステックの操縦桿やスロットルレバーなど極小パーツが多いので、パーツを紛失しないように気を付けたいところです。

コクピットフロア後部には、STOVL(短距離離陸・垂直着陸)たるF-35Bの特徴でもある垂直着陸のための大型リフトファンを塗装して取り付けます。

▲切り出したコクピットパーツ9点(塗装前)

▲各パーツを塗装、組み上げたコクピット、サイドコンソールはデカールで再現される

▲機体内部の塗装と完成させたコクピット

▲機体にコクピットを組み込んだ状態。コクピット後ろのリフトファンが目立つ

 

■前脚収納庫と前脚の製作

コクピットに続いて前脚収納庫を製作します。完成後はほとんど見えなくなる部分ですが、細部までディテールが再現されているので、塗装、指定のデカールを貼り込んで仕上げます。

今回は垂直着陸時状態を選んだので、前脚柱は緩衝装置のオレオが伸びた状態のパーツ(W3)を使用します。スタンドモデルとした場合、目立つ部分でもあるので、オレオ部分はミラーフィニッシュシートを巻きつけています。

前脚収納庫後部のリフトファン下部も同時に組んでいくのですが、通常の飛行機とは違う機体内部の構造が興味深いですね。

各パーツも本当に怖いくらいパチパチ組めてしまうのですが、塗料の厚みでパーツが差し込みづらくなるので、接着面の塗膜を削るなどの配慮も必要です。また機体内側に取り付けるパーツA26は、接着位置が僅かでもずれると機首パーツの上下接着の際に隙間が生じてしまうので、仮組みで確認しつつ正しい位置に接着する必要があります。

▲脚収納庫内部はつや消し白で塗装するが、パーツのディテールを強調するため、下地に黒サーフェイサーで塗装している

▲下地の上につや消し白を塗装

▲脚庫内部のコーションマーク(注意書き)もデカールで再現されている

▲塗装を完了させた前脚収納庫

▲前脚柱も脚庫と同時に組み込む必要があるのだが、取り付け時点では脚庫内に収納できるので破損の心配がない。タミヤらしい作り手視点に立った配慮だ

▲加重が抜けて伸びた状態のオレオはミラーフィニッシュシートを巻き付けて金属感を強調

▲完成した前脚収納庫とリフトファン

 

【次ページ】再現が難しい機体色

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