艇体にデカールを貼り、塗装したフィギュアを仮置き【達人のプラモ術<米海軍PACV後期型>】

■艇体の製作 その3

前回に引き続き、艇体の艤装を進めます。キャビントップには前回製作したエンジンブロックを接着。固定したのち、艇体に取り付けます。

順番が前後するのですが、キャビントップを組む際に、先に塗装を済ませておいた総舵手のフィギュア(タミヤ「PBRボート」からトレード、ポーズを改造)を操縦席に接着しています。

また同時にキャビン内の機銃も取り付けておきます。

さてキャビントップの接着ですが、旋回銃座の足場ステー4本をキャビン内側の穴に差し込みつつ、同時に左側の窓に設けられた銃眼から機銃が正しい位置に向くように取り付ける必要があります。これがなかなか大変、というか難易度高いです。

銃座のステーを無理に取り付け穴に差し込もうとせず1mm程カットしておくと、キャビントップの接着が楽になります(取り付け後はステーの基部は見えない)。

苦労させられるキャビントップですが、取り付けてしまうと内部と総舵手フィギュアはほとんど見えなくなってしまうんですけどね。

▲「PBRボート」に付いているフィギュアのポーズを改造した総舵手。操縦席のシートの座らせるために足を膝下でカットしているが、キャビントップを取り付けてしまうと見えなくなるので問題はない

▲右手は操縦桿に、左手は計器に添えている感じでフィギュアを接着固定

▲キャビン内左側に装備されている機銃。破損しやすいのでキャビントップを接着する時に取付けるようにしたい

▲キャビントップはウインドウのマスキングを剥がして取り付ける。クリアパーツは静電気で内側にホコリが付きやすいので要注意

▲銃座足場のステー上端を1mmほどカットしておくとキャビントップの取り付けが楽になる

 

■ウイングの取り付けとデカール貼り

キャビンが組み上がったら、インストの指示に従い製作した操舵用のリアウイング、さら艇体上面の足場を艇体に組んでいきます。

ここまで組み上がると一気にホバークラフトらしくなり、モチベーションも上がります。その勢いでデカール貼りと参りましょう。

デカールはそれほど数が多くないのですが、ハイライトはやはり艇体前部のホバー部分に描かれたシャークティース貼りでしょう。

ホバー部分は曲面ということもあり、大判のシャークティースを貼るにはコツがいります。そのままではどうしてもシワが寄ってしまうので、マークセッターでデカールを軟化させつつ、何ヶ所かに切れ込みを入れて曲面に馴染ませる必要があります。

にしても、貼り込んでみるとホバー部分が曲面ということもあって、シャークティース(サメの歯)というより、チョウチンアンコウの大口といった感じで愛嬌があります。

▲インストの指示に沿って組み上げた操舵用のウイング

▲デカールは質が良く透けることもない。ややフィルムが厚いが、張りやすくはある

▲補強用のリブが凸で表現されている操舵用ウイング上面に大判の星条旗を貼る必要がある。しっかりと密着させるため、マークセッター(デカール軟化剤)の使用は必須となる

▲シャークティースは、いちばん大きいものをチョイス

▲シャークティースは曲面に馴染ませなくてはいけないので、マークセッターを使用する。位置修正する場合は、たっぷりの水をつけてけて行う

▲軟化剤で柔らかくなったデカールは、綿棒を使い内側から外側に空気を追い出すように曲面に馴染ませていく

▲大判デカールは曲面に馴染ませにくいので、矢印の個所に切れ込みを入れることで皴ができるのを防いでいる。同時にドライヤーの温風を使うのも効果大

▲マークセッターを使い、さらに切れ込みを入れることで、大判のシャークティースのデカールでも、ホバー部分の曲面とパーツの凹凸にキレイに馴染ませられた

▲デカールを貼った艇体は、ジオラマベースと組み合わせたのち、さらに水の表現を入れていく(画像はまだ仮組み状態)

 

【次ページ】いよいよフィギュアを塗装していく

この記事のタイトルとURLをコピーする