ひさびさ再販のタミヤ「ルノー5ターボ」でカーモデルの基本を解説【達人のプラモ術<ルノー5ターボ ラリー仕様>】

■製作スタート!

今回もキットの素性を活かしてストレートに製作を進めます。

黄色と白、そして黒という、カーモデルの塗装としては、ちょっとばかり面倒くさい 手間がかかるワークスカラーの塗り分け。そして派手さがうれしいデカールの貼り方などにポイントを置いて解説していきます。

 

■まずはパーティングラインをチェック

43年前に発売されたキットということもあり、状態は良いのですが、ボディの表面にヒケとパーティングラインが目立ちます。研磨処理には、発売されたばかりのタミヤ製布ヤスリを使用して600番→1500番で表面を整えていきます。

この布ヤスリ、以前から達人も使用していたコバックスのものと同じで、柔軟性があり、カーモデルのボディなど複雑な三次曲面にも使いやすい。深いスクラッチ傷が付きにくく、ヘタリにくく耐久性も高いといった特徴があるので、お勧めです。

▲赤でチェックを入れた部分にパーティングラインが入っているので、研磨して消す必要がある

▲リアのフェンダー上面、ルーフ後端のスポイラー部分等にわずかだがヒケが出ているので、こちらも研磨修正が必要

▲タミヤ「布ヤスリ」(各番手とも440円)600番・1000番・1500番・2000番・3000番の5種類が発売。番手ごとに色分けされているので使い勝手も良い。2025年6月発売

▲ヒケ、パーティングラインの処理後、サーフエイサーを塗布してボディの表面を整える

▲1500番の布ヤスリでボディ表面を整えた後、3000番で磨いて下地を整える。オーバーフェンダーやスポイラーなど凹凸の多い形状をしているので、時間をかけて丁重に下地処理を進めるようにしたい

▲ボディ表面のヒケや荒れの処理を終わらせた状態

▲研磨作業が終わったら、ボディを水洗いして、凹モールドなどに残った研磨カスを洗い落とす

 

■お次はボディの塗装!

サーフエイサーを使っての下地処理が完了したら、いよいよ塗装に入ります。ワークスカラーのボディはイエローベースに白と黒で塗分けられており、実にカッコ良いのですが、カーモデル的には「塗り分けが大変なのよね~」の部類に入ります。特にイエローは下地に白を塗らないとキレイに発色してくれません。以前製作した「ポルシェGT3 RS」もイエローで塗装したので、それなりに手間をかけています。

というわけで今回はここまで

次回ボディの塗装、マスキングと塗分けを解説していきます。お楽しみに!

▲キットの塗装指示。ボディの黒ラインなど一部はデカールで再現するが基本は塗分けとなる

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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