ボディのイエローはボックスアートのイメージで!【達人のプラモ術<ルノー5ターボ ラリー仕様>】

■お楽しみのデカール貼り!

塗装を乾燥させたらデカールを貼っていきます。

GTカーやラリーカーは今も昔も派手なグラフィックが大き魅力ですよね。今回製作のルノー5ターボ ラリー仕様は、近年のラリーカーほどの派手さはありませんが、1981年のWRC開幕戦でJ.ラニョッティのドライビングで勝利を収めたワークスマシン仕様となっています。

キット付属のデカールも大判ではなく、曲面に貼る部分も少ないので、デカール貼りの練習には最適だと思います。

▲基本塗装が完了したボディとキット付属のデカール。シルク印刷ではないが、質もボディへの馴染みも良く、貼りやすい。貼るに際して難易度が高いのは、ボディ両サイドの黒ラインとフロントボンネットのルーバーの白ラインといったところ

▲ボディサイドの黒ラインは前後2分割されている。まずは前部分を貼っていく。デカールの貼る位置に沿わせた台紙を引き抜いた後、慎重に位置修正をしていく。無理に引っ張ると破けやすいので要注意。位置修正は水を含ませて行うこと

▲綿棒でデカ―ル内側の水分と気泡を外に押し出す。先端の曲線部分はマークフィッター(デカール軟化剤)を使ってボディの曲線に馴染ませていく

▲後ろ部分の黒ラインはオーバーフェンダー上にかかる。オーバーフェンダー上で前部分のデカールを繋ぐのだが、凹凸があり、ここもマークフィッターを使いたい。前後の繋ぎ目がずれてしまうとカッコ悪いので、位置合わせは慎重に

▲黒ラインの先端部分は、ボディの曲面に馴染ませるため、デザインナイフで指定の位置(矢印の部分)に切れ込みを入れおく必要がある

▲続けてルーフのルノーマークを貼っていく。台紙からデカールをスライドさせて、位置を決めたら水分を拭き取り、綿棒で内側から外側に気泡を追い出していく。位置がずれてしまったらたっぷりの水を漬けて修正する

▲大判のelfマークも同様に貼っていく

▲ボディサイドのスポンサーデカールは、ゼッケンとの位置関係が微妙なので、ゼッケンデカールの前に貼った方が良い

▲ちょっと難易度が高いボンネットのルーバーの白ライン。ラインが細くねじれやすいので、デカールを持ち上げるのは禁物。台紙からボディ上にスライドさせて、ピンセットで正しい位置に持っていく

 

■デカール貼りが完了!

この状態で最低24時間は乾燥させます。

 

■慌てず騒がず、ゆとりをもってが塗装とデカール貼りを失敗しないコツ

以上、今回はボディの塗装とデカールを貼りついて解説させていただきました。

このあとデカールの保護とボディの光沢を出すために、クリアーでのオーバーコート塗装を行いますが、デカールの水分を抜くために最低でも24時間以上乾燥時間が必要です。塗装でも各色ごとに乾燥時間をしっかりと取っているので、今回の作業には4日を要しています。

プラの塗装、特にカーモデルのツヤあり塗装、そしてデカール貼りで焦りは禁物。慌てて作業を進めるとトラブルの原因になりますので注意してください。

さて次回はクリアー塗装、塗装面の研ぎ出し、そしてインテリアの製作を進めます。お楽しみに!

▲純正色で塗装したボディ(手前)と個人的な好みでボックアートのイメージで塗装したボディ(奥)、さてあなたはどちらがお好みですか?

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆第63回 静岡ホビーショーでプラモの達人が「作りたい!」と思った新作キット7選
◆タミヤ1/24最新カーモデル最速製作レポート開始!【達人のプラモ術<ポルシェ911 GT3 RS(992)>】
◆タミヤを堪能する秋のホビーイベント「タミヤフェア2024」レポート【達人のプラモ術<番外編>】

 

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする