夏の“Tイチ”スタイル、どうすればおしゃれに見えるかを考える。キーワードは「ミニショルダーをアクセントに」

<サコッシュなら小ぶりながらも都会的な雰囲気へとアシスト可能>

サコッシュは元々自転車のロードレースやトライアスロンなどで使用されていた補給食を入れるためのショルダーバッグ。その性質上、薄めのマチ幅で上部にファスナーが付いているモノが多いです。出自はスポーティですが、昨今ではどちらかというとシックで都会派なルックスのアイテムが多く提案されています。

3. 麦わら素材のような夏らしい風合いが特徴的!

RAMIDUS
「GRANADA SACOCHE」(1万7600円)

スポーティな要素の強いサコッシュをファッション性の高いアイテムとして再解釈したのは、藤原ヒロシが手掛けたストリートバッグブランドの後継として誕生したラミダス。ストリートファッションの発祥の地で20年以上にわたり育んできた感性を生かした、ありそうでなかった新感覚のサコッシュです。

サコッシュらしいフォルムや仕組みはそのままに、素材にはナイロンをベースにコットンとレーションを織り交ぜたハイブリッド素材を採用。この素材が天然の麦わらのような質感と風合いで、季節感を漂わせます。また、ボディ以外はブラックで統一することでスタイリングをグッと締める役割も果たしています。デザインは非常にシンプルなのでさまざまな装いに合わせやすく、それでいてその独特な素材感で他人とちょっと差を付けられる一品です。W26×H19cm。

>> RAMIDUS

4. キレイめに寄せすぎていない、味わい深いクラックレザーが目を引く

ITTI
「MARY SACOCHE – S / CRACK」(2万5300円)

より都会的な佇まいを望むのであればレザー素材のバッグは欠かせない選択肢。とはいえ、キレイめすぎてしまうとなかなかラフな装いとは合わせにくいかも…。そのちょうどいい塩梅を突いてくるのが、美大出身のデザイナーによる現代的なプロダクトワークが魅力のITTI(イッチ)のサコッシュです。

本作は天然のカウレザーに特殊な塗料と薬剤を施し、あえてヒビ割れを生じさせることで長年使い込まれたヴィンテージレザーのような趣をボディに宿しています。使い込むほどに徐々に下地の色や質感が現れる、そんな経年変化が楽しめる一品に仕上がっています。この“味”が粗野すぎず、どこか洗練とした雰囲気をまとっているためラフな装いでもスタイルのいいポイントとなってくれるはずです。ストラップはフック式で取り外し可能なので、サコッシュとしてだけでなく小さめのセカンドバッグとしても活躍してくれるでしょう。H22×W25.5×D2cm。

>> ITTI

<ウエストポーチでレジャースタイルのアウトドア感をより高めよう!>

言わずもがな、昔ながらのミニバッグ・ウエストポーチ。もちろん本来の使い方としてはウエストや腰回りに固定させることで利便性を発揮させるアイテムですが、現在では斜め掛けにする使い方が市民権を得て、それを踏まえた仕様になっているモノも多数登場しているんです。

5. ポーチの付け外しが可能なアレンジ性の高い意欲作

PORTER
「ALL WAIST BAG with POUCHES」(3万4100円)

ミニバッグを語るうえで触れずにはいられない王道ブランド、それがポーターです。今回は数あるラインナップの中から面構えの良さはもちろんのこと、少し異彩を放つディテールを持つ一品に注目してみました。本作は好みやシーンに応じてバッグをカスタマイズできる「PORTER ALL」シリーズのウエストバッグで、そのコンセプトが示す通り4種に分けられた収納のうちメインコンパートメント以外の2種類(ドリンクホルダー型ポーチ、ポケット型ポーチ)を取り外し可能というユニークな仕様となっています。

また、ポーチ用のストラップが付属しており、首や肩から掛けて単体でも使用可能。このマルチな使い勝手だけでも注目度は抜群ですが、やはり見た目も魅力的。素材には66ナイロンを超高密度に織り上げたオリジナル生地を採用しており、このミリタリーライクな素材感が男心をくすぐります。武骨なルックスとユニークなアレンジ性で唯一無二の存在感を得られる、満足度の高い逸品です。H16×W29cm。

>> 吉田

6. 洗練された大人のアウトドアスタイルを表現

DESCENTE
「ウエストバッグ CD」(7700円)

最後は都会的でプレミアムなアウトドアスタイルを提唱するデサントによるシンプルなウエストバッグを。本体には撥水加工を施した500D CORDURA TrueLockを使用。高い強度と耐久性を備えているためアウトドアでも不足なく使用できます。また、繊維自体がすでに色を有しているため、染色工程を一切必要としないサステナブルな素材も魅力のひとつ。

素材ひとつ取ってもこだわりを感じさせる一品なのですが、ディテールにもデサントらしい意匠が光っています。メインコンパートメントは薄くシンプルなシルエットにすることで装着時の快適な動作性とフィット性を高めながらも、500mlのペットボトルも収納できる収納性も装備。また、フロントにはカードケースが収まるポケット、背面にはスマートフォンポケットと使い勝手にも長けています。ベーシックなウエストバッグを探しているなら、見た目以上に細部にまでこだわったこちらの大人向けな一作はいかがでしょう? H14×W20〜27×D8cm。

>> DESCENTE

>> 【連載】夏の“Tイチ”をプラスワン小物でおしゃれに彩る!

<文/小林大甫 メイン写真/坂下丈洋>

 

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