清潔で快適、ケアも簡単でおまけに経済的。夏の主戦パンツは“洗濯機で洗える”スラックスです

【ビジネスファッション裏技事典】

スーツだけでなく、ジャケパン、セットアップとビジネスファッションがどんどん多様化する昨今。それ故、「何をどんな風に着こなせばいいのかわからない(汗)」というおしゃれ迷子が増えている模様。そこで、さまざまなファッションメディアで活動するエディターが、その悩みを解決するビジネスファッションの裏技を伝授します。

Q. 「この夏は半袖シャツとスラックスで通勤中なのですが、汗っかきなので自宅でも洗濯したい…。おすすめのスラックスってありますか?」Y.Kさん(27歳)

A. もちろんです! 近頃は加工や素材の工夫によって家庭用洗濯機で洗えるスラックスがどんどん増えています。“イージーケア”と“きちんと見え”の2点を押さえて選びましょう。

夏の猛暑化が進む昨今、ニーズが高まっているのが“洗えるスラックス”です。自宅の洗濯機で洗えれば、汗を大量にかいてもすぐに清潔な状態に。雨や汚れも気にする必要もありませんし、クリーニングに出す手間と費用だって節約できます。つまり、清潔・快適・経済的と三拍子揃った夏の理想のビジネスウエアというわけです。とはいえ、洗えれば何でもいいというワケではなく、ビジネスシーンにふさわしい“きちんと見え”は譲れないファクターでしょう。

■自宅の洗濯機で洗える理由は素材と加工にアリ

そもそもなぜ普通のスラックスは洗濯機で洗うのが難しいのか? その理由ですが、ウールは水に濡れると縮むという性質があり、さらに洗濯機の水流や摩擦も縮みを促してしまうから。その点、多くの“洗えるスラックス”はウールにポリエステルやナイロンをミックスすることで強度と形状保持力を高めています。また、繊維の表面に加工を施すことでシワを防いでいるものも多く、洗濯後のケアも簡単。ただ、“洗えるスラックス”の中には、手洗いはできても洗濯機には対応していないタイプもあるので購入時にチェックしましょう。

■“きちんと感”を演出するピシッとしたクリースはマスト

スラックスがきちんとして見える1番の理由は立体的なクリースにあります。クリースとはスラックスの前面に入っている折り目のこと。脚のラインをシャープに見せる効果があり、きちんとした印象を強めます。“洗えるスラックス”の中にはクリースの型崩れを防ぐ加工が施されているモデルも多く、洗濯後のアイロンの手間も省けます。クリースが消えにくいかどうかは押さえておきたいポイントのひとつです。

■ウールやコットンのような自然な風合いも譲れない

“洗えるスラックス”はウールにポリエステルなどの化繊がミックスされた素材が主流ですが、スポーツウエアのようないかにも化繊な素材はビジネスシーンにはあまりマッチしない傾向にあります。“きちんと感”を演出するためにも素材の工夫や加工によってウールやコットンライクな風合いを表現したものを選ぶと良いでしょう。また、“洗えるスラックス”といっても毎日のように洗っていると、どうしても型崩れや生地の劣化が起きやすくなるもの。汗や汚れが気になったら洗う、くらいの頻度がおすすめです。

■速乾や接触冷感など+αの機能も買いの決め手に

近年の“洗えるスラックス”の進化は目覚ましいものがあります。自宅の洗濯機で洗えるだけでなく、なかには速乾や接触冷感、抗菌防臭加工などの機能を持つモデルも。こういった機能も暑い時季のアドバンテージとなるでしょう。イージーケアと“きちんと見え”、そして+αの機能を兼備した“洗えるスラックス”は酷暑を乗り切る強力な助っ人となるはずです。

【次ページ】今の時季頼りになる! “洗えるスラックス”4選

この記事のタイトルとURLをコピーする