ジオラマ風ベースを作ってエヴァ初号機“ヤシマ作戦”完成!【達人のプラモ術<エヴァ初号機“ヤシマ作戦”>】

【達人のプラモ術】
海洋堂
「ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン初号機“ヤシマ作戦”」
04/04

さてさて最終回。エヴァンゲリオン初号機“ヤシマ作戦”の完成編です。初号機の機体は前回ほぼ完成したのですが、もう一味追加ということで、夜間戦闘時に機体のグリーンの部分が発光する設定を蓄光塗料を使って再現してみました。さらに第5使徒ラミエルの荷電粒子砲で溶けたイメージの展示用ベースを追加しました。(全4回の最終回/1回目2回目3回目

© カラー

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。タミヤ公式YouTubeチャンネルなどでもハウツーレビューを配信中。

 

■ブラックライトで発光するエヴァンゲリオン初号機

劇場版の初号機は夜間戦闘時には機体のグリーンの部分が発光するという設定になっています。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の続編となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のエヴァ3号機に寄生した第9の使徒、そして第10使徒との戦闘シーンでは、発光がより強調されていますね。その後覚醒した初号機ではグリーンの部分が赤く発光します。

ということで、夜間戦闘シーンをより強調したら面白いと思い、ガイアノーツから発売されている蓄光塗料「エヴァネオングリーン」を機体のグリーン部分に追加塗装してみました。この塗料はブラックライトをあてることで鮮やかなグリーンに発光します。

ガイアノーツ
「V-04 エヴァネオングリーン」(1650円)

▲「エヴァ初号機」の夜間戦闘時に発光する明度・彩度の高い色を再現できるラッカー系蓄光塗料。暗いところでブラックライトで照らすと、発光するかのようにライトを反射。グリーン部分のみが発光した独特の雰囲気の「エヴァンゲリヲン初号機」を実現できる

▲ビンに入ったままでもブラックライトを当てることで塗料が鮮やかに発光する

▲ネオングリーンは隠ぺい力が弱いので、下地に白の塗装が推奨されている

▲サンプルを見ても分かるように下地が黒(左側)だと、通常光でもブラックライトを当てた状態でもグリーンの発色が暗くなってしまう

 

■想像以上に光るネオングリーン

作例では、機体のグリーン部はガイアノーツの「エヴァグリーン」で塗装しています。その上からエアブラシでネオングリーンをオーバーペイントすることで発光を実現しています。

ネオングリーンは透明度が高いので筆塗りには向いていません。また粘度も高いので溶剤でかなり希釈(1:1程度)する必要があり、塗り重ねることで発光度が増します。そして沈殿率が高いので、使用に際してはしっかりと攪拌しないといけません。エアブラシのカップ内でもすぐに沈殿してしまうので、塗装直前に必ず攪拌が必要です。

ガイアノーツが発売している通常のエヴァカラーと比べて価格も高く癖の強い塗料ですが、それだけの効果は得られます。

ブラックライトで鮮やかに発光する塗料ですが、蓄光塗料なので昼光を当てることでも、暗いところで発光が見られます。

▲エヴァグリーンの上からネオングリーンを重ねたことで、昼光の下ではグリーンの部分は明度が上がりやや濃い色となる

▲照明を落としてブラックライトを当てた状態。ネオングリーンで塗装した部分が鮮やかに発光する

▲ネオングリーンは蓄光塗料なので、昼光をあてることでも、暗い場所に持っていけば発光する

 

【次ページ】展示用のベースを自作(ちょうどいいサイズがなかったので…)

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