【大人のご褒美ギフト】
年が明け、新しい年のリズムにも少しずつ慣れてくるこの時期。自分自身を発起させる意味も込めて、何かひとつ、身の回りのものを新調したくなる人も多いのではないでしょうか。ちょっとしたご褒美として選ぶのはもちろん、親しい人やパートナーへのプレゼントとしても成立する。そんなアイテムを改めて見直してみるのも悪くありません。
全6回でお届けするギフト特集。今回のテーマは「腕時計」です。ファッション小物の中でも、時計はやはり特別な存在。実用性がありながら、身に着ける人の価値観やスタンスがにじむ。大人たるもの、ここは外せない嗜みのひとつと言えるでしょう。
とはいえ、時計選びは思っている以上に選択肢が多く、価格帯も幅広い。勢いで選ぶには少しハードルが高いのも正直なところです。だからこそ今回は、「ちゃんとした1本」を無理なく選ぶための整理として、アンダー10万円から狙える本格時計に注目しました。
▲チックタック池袋パルコ店:〒171-8557 東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ 本館4F
取材で訪れたのは、国産から海外、さらにはヴィンテージまで幅広く揃う時計店、TiCTAC 池袋パルコ店。今回は、同店のセールスプロモーションを務める増田 憲さんに話を聞きながら、自分用としても、相手に贈る1本としても成立するモデルを、価格帯別にピックアップしていきます。

増田 憲(ますだ・けん)|株式会社NEUVE A TiCTAC セールスプロモーション。入社以来、時計一筋でキャリアを重ね、店舗勤務を経て現職。池袋パルコ店をはじめ、現場での接客経験も豊富で、国産から海外ブランド、ヴィンテージまで幅広い知識を持つ
【1本目】無骨なミリタリーデザインに上品なゴールドカラーが映える
KUOE(クオ)
「tt-os90002-gd-iv-large-nato-bk-khaki」(6万900円)
▲ケースサイズ 38mm、ケース材質 316Lステンレス、キャリバー NH38A、日差 約-20~+40秒、パワーリザーブ 約40時間(最大巻上げ時)、10気圧防水
TiCTAC増田さん(以下増田さん) まずご紹介したいのが、京都発のKUOE(クオ)です。ここ数年で一気に認知が広がったブランドで、京都の直営店はインバウンドの影響もあり、現地でもなかなか買えない状況が続いているそうです。
GoodsPress Web(以下GPW) 最近、名前を耳にする機会が増えましたよね。改めて、クオってどんなブランドなんですか?

増田さん クオは2020年に京都で誕生した、日本製の時計ブランドです。自社工房で組み立てや品質管理を行っていて、デザインから企画、製造、販売までを一貫して手がけています。その背景もあって、品質に対して価格がお手頃なのもポイントです。
GPW 今回ピックアップしていただいたモデルは、シンプルな3針で、ベゼルがゴールドカラー。上品だけど嫌味がなくて、どんなシーンでも着けられそう。

増田さん こちらは「OLD SMITH」というシリーズで、1940〜70年代のイギリス軍ミリタリーウォッチをベースにしたモデルです。イエローゴールドカラーのケースは、実はTiCTACの別注仕様。既存モデルにはない色で、ありがたいことにご高評いただいてます。
GPW サイズ感も小ぶりでいいですね。パートナーとシェアできそう。
増田さん ケース径は38mmと程よいサイズ感です。そのうえで、太めのアラビアインデックスやオレンジがかった蓄光塗料を採用することで、ミリタリーウォッチらしい高い視認性はしっかり確保。一方で、ケースはポリッシュ仕上げにしているので、全体としては上品な印象にまとまっています。
GPW 私は普段ハミルトンのカーキを愛用しているのですが、NATOベルトって腕なじみがいいんですよね。

増田さん ちなみに、バンドはブラックとカーキの2本が付属します。どちらも工具なしで簡単に付け替えられる仕様なので、服装や気分に合わせて表情を変えられるのも魅力です。
GPW それはうれしい。そういえばムーブメントは機械式でしょうか。
増田さん はい。日本製ムーブメントのCal.NH38Aを搭載した自動巻き(手巻き付き)です。10気圧防水も備わっているので、日常使いでも安心です。
GPW 6万円台でこの内容なら、はじめての機械式時計としても選びやすいですね。
【2本目】セイコーの機械式を“TiCTAC流”にまとめたニュークラシックウオッチ
SEIKO×TiCTAC(セイコー×チックタック)
「SZSB036」(5万5000円)
▲ケースサイズ 40mm、ケース材質 ステンレススチール、キャリバー 4R35、日差 約+45秒~-35秒、パワーリザーブ 約41時間(最大巻上げ時)、10気圧防水
増田さん 次にご紹介するモデルも別注なのですが、こちらはTiCTACが35周年を迎えた2019年に、記念モデルとして誕生したシリーズの新色です。初代はブラックダイヤルで、想像以上に反響が大きく、長く支持されてきました。その流れを受けて登場したのが、このブリティッシュグリーンです。定番の延長線上にありながら、今の気分をうまく取り入れたカラーですね。
▲写真左がブラックダイヤルの「SZSB006」
GPW セイコーでグリーンダイヤルというと、個人的にはアルピニスト(SBEJ005)が思い浮かびますが、こちらはより深みのある色合いですね。
増田さん 派手すぎず、それでいてブラックやネイビーとは違う存在感がありますよね。ファッションのアクセントとしても取り入れやすいと思います。
GPW そういえば別注って、カラーだけ変えているケースも多い印象ですが、こちらはどうなんでしょう。

増田さん 実はデザインを我々でイチから作ったモデルなんです。いってしまえばTiCTACオリジナルですね。もちろんさまざまなアーカイブは参考にしていますが、ケースや時分針のデザインなどはTiCTACが手がけています。
GPW それだけ手が込んでいて5万5000円という価格帯はなかなかのもの。
増田さん ありがとうございます。5万円台で、なおかつセイコーの機械式が選べるという点も、このモデルが支持されている理由のひとつです。裏蓋もシースルー仕様なので、所有欲という意味でも満足感は高いと思います。
【次ページ】マイクロブランドからヴィンテージまで盛りだくさん▶
- 1
- 2

















