1950年代に流行したミニマムサイズのバブルカー「BMW イセッタ」を製作【達人のプラモ術<イセッタ>】

■今回はストレートに製作

キットは1/16と、カーモデルとしては大きいスケールのモデルとなりますが、実車がともかく小さいので、完成後も手のひらサイズと言いますか、カーモデルでは一般的な1/24サイズとさほど変わりません。コロコロしたデザインなので、ちょっと大きめのオニギリといった感じであります。パーツ数が94点と、同スケールのカーモデルとしては少な目です。

キットではイセッタの特徴でもあるフロントドアの開閉が再現されており、ドアの開閉に伴い可動するステアリングホイールの可動機構も再現されています。

今回はキットのディテールには手を加えず、ストレートに製作しています。フロントドア開閉ギミックの関係で、ボディ側のドアヒンジが実車と形状が異なるのですが、組み上げてしまうとそれほど気にはなりません。ただしドアを固定するピンが短いため、ドアが外れやすく、開閉の際の強度には不安が残ります。

ゴーカートみたいなシャシーには、イセッタに流用されたBMWのバイク「R-25/3」に搭載されてた単気筒247㏄のエンジンも再現されており、ボディサイドのエンジンカバーを外して見ることもできます。

それにしても、キットのドアを開閉させる度に「フロントドアのクルマなんてよくも考えたなぁ~」と関心させられてしまいました。現代の技術でEV化したら人気出るんじゃないと思いますが、現代のクルマの衝突安全基準などはとてもクリアできない古き良き時代のバブルカーではあります。

▲今回製作したイセッタは付属する解説本の表紙をイメージ。ライトブルーとレーシングホワイトで仕上げてみた

▲ボディを取り付ける前のシャシー。前輪に対して後輪がトレッド480mmと狭いことがよくわかる

▲フロントドアclose

▲フロントドアopen

▲ゴーカートのようなシャシーフレームはボディ底面パネルと一体成形されており、塗装に際してはマスキングが大変

 

■ボディカラーに関して

キットのインストでは白と赤のツートンが指定されています。作例は、付属本の表紙にもなっているブルーと白(レーシングホワイト)のツートンで塗装しています。ライトブルーはライトブルーをベースにわずかにホワイトとイエローを添加して彩度を抑えていますが、写真ではほとんどわからなくなってしまいました。

キットに付属している資料本を見ると魅力的なカラーのイセッタが紹介されているので、好みのカラーで仕上げるのも楽しいでしょう。

鮮やかな赤や青もカワイイのですが、イセッタは、ブルーグレーやグレージュ(ベージュがかったグレー)、くすんだピンクや緑といった中間色が良く似合うようです。

▲冷蔵庫の扉のようにバクッと開くフロントドアは、インパクトありまくり

▲ドアと連動して可動するステアリング。クラッチペダルトとブレーキペダルの間にステアリングシャフトが配置されている。フロントタイヤハウンジングにはサイドブレーキ、シート横にはシフトレバー(4速)が配置されている

▲ボディ右側のエンジンパネルは取り外し可能

▲ソフトトップはパーツの差し替えで開状態と閉状態のどちらも再現可能となっている

▲タイヤのホワイトリボンはデカールで再現。ゴム製のタイヤにデカールを貼るため長期的には剥離の不安が否めない

▲キットにはアクセサリーとして50年代の雰囲気アリアリの革製トランクが付属

▲トランクはリアキヤリアに載せられる

 

■イセッタ・ギャラリー

今回は1950年代に人気を博して消えていった、バブルカーの代名詞であったBMW イセッタ 250を製作しました。オニギリみたいなカタチでフロントパネルがドアとして開閉するというデザインに1/16というスケールながら手のひらサイズという、実にプラモデル映えするクルマでもありました。個人的意見ですが、パーツも少なくビギナーモデラーでも組みやすい優良キットだと思います。

今回の限定仕様も通常版も購入可能ですので、興味のある方はぜひ作ってもらいたいです。

さて次回は、どんなキットを作りましょう。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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