いよいよ実物が見られる!LG曲面ディスプレイTV

LGエレクトロニクス・ジャパンが、日本市場初の曲面型の大型有機ELテレビ「LG OLED TV(エルジー・オーレッド・テレビ)」「55EG9600」の発売を5月8日より開始する。一部店舗で4月24日から先行展示も開始。予想実売価格は62万8800円。

このテレビのポイントは、なんといっても「曲面」と「有機EL」。テレビの大画面化が進む昨今、自宅で迫力ある高画質の映像が楽しめるようになったのはいいが、画面が大きすぎて隅の方は視界に収まりきらず、ちょっと見づらく感じるケースもありうる。この見づらさを解消してくれるのが曲面ディスプレイなのだ。

人間工学に基づき映像の臨場感が最大化される曲面率を算出し、画面隅の見づらさを軽減するとともに、映像へのより深い没入感を得られる。そしてこの曲面ディスプレイを可能にしたのが有機ELだ。有機ELはバックライトを必要としないため、薄く(EG9600シリーズではなんと最薄部で約0.6cm!)自由に形状を変えられる。この特長を生かし、最適な曲面を実現させた。

有機ELのスゴさはそれだけではない。画面を埋めるひとつひとつの極小の素子が「自ら」発光し、光量を最適化することが可能なため、これまで液晶テレビでは画面を中央、左、などエリアに分けて調光していたのに対し、素子のひとつひとつでデリケートな色あいも忠実に再現する。

また、これまでの液晶テレビではバックライトからの光が完全に遮断できず漏れてしまい、どうしても再現できなかったのが「完全な黒」。有機ELでは素子を完全にオフにすることで無色無光を実現。これによりコントラストがあがるため、よりくっきりとした映像が可能になった。

ブラウン管、液晶に次ぐ次世代のテレビとして期待されてきた有機ELテレビだが、これまで有機ELディスプレイの大画面化は技術的に困難とされてきた。それを可能にしたのがLG独自のWRGB方式だ。従来の有機ELのRGB(光の三原色)の画素に加えて白(W)のサブピクセルを追加し、大型では再現できなかった色域をカバー。現実感あふれる色彩表現を実現するとともに、輝度の向上や低消費電力化も達成している。

画面サイズ:55V
画素数:4K(3840×2160)
外形寸法(スタンド含む):122.6×76.0×21.3cm
質量(スタンド含む):18.9kg
録画機能: USBハードディスク録画、裏録画/くりかえし録画、Multi HDD
チューナー:地上デジタル(CATVパススルー)2、BS・110度CSデジタル2
Wi-Fi内蔵
3D対応(3Dメガネ2個同梱)

(文/&GP編集部)

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