関東大震災で被災した東京の盆栽業者が、1925年に埼玉県大宮の地に移住し生まれたのが大宮盆栽村。盆栽づくりに適した広い土地や新鮮な水、空気を求めて移り住んだという。現在その地は、埼玉県さいたま市北区盆栽町として盆栽が地名になり、近くには2010年に盆栽美術館がオープンするなど、海外からも見学客が訪れる盆栽の聖地となっている。
そんな大宮盆栽が手掛けるオンラインストアが10月3日にオープンした。

取り扱うのは、もちろん盆栽。正面から撮影したものだけでなく、さまざまな角度から撮影した画像が掲載され、実物を見られないからこその配慮がなされている。
「真柏」小品サイズで持ち込んでいる樹形がまとまった良品。 コンパクトながら魅力的な作品
「黒松」盆栽として作られる黒松としてはユニークな樹姿であるが、 より自然に自生している黒松の樹姿に近い
「唐楓(寄せ植え) 」中品の寄植盆栽。 寄せた当初から幹は太く年数の経過した素材で作出されたもの。 寒樹の味わいは見応えがある。 それぞれの幹もカエデ独特の時代感が見られる
「獅子頭紅葉」葉を獅子の頭のように丸めるので、 獅子頭(シシガシラ)と呼ぶ。 芽吹きは鮮やかな黄緑色、 秋にはオレンジ色と四季の変化が楽しみな樹種で、 幹の動きも面白く、 根張の良さも際立つ一鉢
本日10月10日現在で、1万円台から100万円を超えるものまで各種そろっている。また<松柏盆栽><花もの><実もの>といったジャンルだけでなく、<黒松><梅><山査子>といった種類からも探せるようになっている。
ちなみに、取り扱うのは盆栽そのものだけではない。盆栽鉢や盆栽道具などもラインナップしている。
美しい盆栽をネットで見比べながら眺めていると、ちょっといいなと思ってしまう。長年、趣味として愛されてきた魅力の一端を感じさせてくれる。
敷居が高いといったイメージや、そもそも触れる機会のない人にとってこのオンラインストアは、気軽に眺めて比べて愛でられる場となるはずだ。もしかすると、これが新時代の盆栽の始め方なのかもしれない。
大宮盆栽ストア >> https://www.omiyabonsaistore.com/
(文/&GP編集部)
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