山に旅に。たった3.4gの歯ブラシで荷物を少しでも軽量化、って軽すぎない?

近年人気の登山スタイルのひとつ、「UL(ウルトラライト)」。なるべく装備を軽量化することで歩行時などの体力の消耗を軽減するスタイルで、各メーカーからも軽量化された登山グッズが多く発売されています。

その中でも異彩を放っているのがアウトドアグッズのメーカー・豊明と歯ブラシのメーカー・ファインが共同開発した「Feather Brush(フェザーブラシ)」(680円)。わずか3.4gと軽量化された歯ブラシで一般的な歯ブラシ(約15g)のおよそ5分の1ほどです。

それにしても、なぜここまで歯ブラシを軽量化したのでしょうか? 実は現代の登山家にとって歯ブラシは重要なのです。というのも、登山では行動食と呼ばれるエネルギー補給用の簡単な食品を食べることが多く、登山時間が長くなるほど歯磨きで口の中を清潔に保ち、不快感や歯への負担を軽減したいというニーズがあります。そこで、今回の軽くて使いやすい歯ブラシが開発されたというわけです。

まず、本体軽量化の実現のため柄の素材に使われたのがポリプロピレン(PP)。軽い素材でありながら剛性があり、強く曲げようとすると適度にしなるため歯ブラシ本体に負荷のかかりやすい登山のパッキングにも向いています。さらに、吸水性はほぼないため劣化しにくく、耐薬品性も兼ね備えています。加えて、PPはリサイクル可能であり、燃やしても有害ガスが発生しにくい環境配慮素材でもあるのです。

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