
特筆すべきは、カシオとして初めて、市販モデルにおいて生成AI技術を活用していること。デザイナーが作成したデザイン案に対し、同社が長年培ってきた耐衝撃構造に関するデータを学習したAIが荷重シミュレーションを行い、構造強度や素材の特性、加工性などの観点から最適な構造を提案。提示された案に対して、人の手でさらに検証と改良を加えることで、今までにない新発想のフレーム構造が誕生したというわけです。

中でも注目したいのが、フレームとバンド接続部を一体化させた独自構造。バンドに加わる荷重を直接受け止め、センターケースへの衝撃を効率よく逃がす新設計が、タフネス性能をより高い次元へと導いています。

またこのフレームには、カーボンとグラスファイバーを積層させた独自開発の素材を採用。フレーム側面からは、まるで地層のような美しいレイヤー模様を視覚的に楽しむこともできます。
▲「MTG-B4000-1A」
さらに、これまでのMT-Gシリーズではやや無骨なシルエットを採用していたのに対して、新モデルは全体的に凸凹が少なく、スマートな印象のデザインへとアップデート。プッシュボタンは従来の丸型からフラットな角形へと変更。上面のベゼルパーツにはザラツ研磨など繊細な加工が施され、金属ならではの質感を強調します。加えてアイコニックな存在だったビスの頭やりゅうずガードなども姿を消したことで、構造そのものの美しさを強調したよりクリーンなデザインへと進化しています。

もちろん、時計としての実用機能にも抜かりなし。Bluetoothによるモバイルリンクとマルチバンド6による標準電波受信に対応し、世界のどこにいても正確な時刻を素早く表示。テクノロジー、デザイン、実用性のすべてをハイレベルで統合した、次世代MT-Gと呼ぶにふさわしい1本です。ブルー、ブラックの2色のバリエーションで展開、発売は6月13日です。
<文/&GP>
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