時季で考えれば正月太りに悩んでいる人も多そうですが、最近、体力が落ちてきたなと感じることはありませんか。何か始めたほうがいいとは思いつつ、いきなり走るのはきつい。ジムに通うほどの気合いも続きそうにない。そんなときに、現実的な選択肢として浮かぶのが「山を歩くこと」です。
登山と言うと、高い山を登ってつらいイメージがありますが、何もそんなことまでしなくても良いんです。低山や近場のトレイルを歩くだけでも、平地とは違う負荷がかかり、自然と体を使う感覚が得られます。気分転換にもなって意外と続けやすく、体力づくりの入口としては、実はちょうどいいハードル。

そこで悩むのが靴選び。登山靴ほど重くしたくないし、かといってしっかりグリップしてくれるシューズでないと不安。そんな悩みを解決してくれる存在がトレランシューズです。その中でも今回紹介したいのが、ALTRA(アルトラ)「TIMP 6」(ティンプ 6)(2万5850円)。

「TIMP」シリーズは、ALTRAのトレイルランニングシューズの中でも、極端なキャラクターを持たせていません。軽さ特化でも、安定最重視でもなく、クッション性、グリップ、フィット感をバランスよくまとめ、「走る」「歩く」「長く動く」を1足で支える。その姿勢を一貫してきたモデル。日常のトレーニングから、レース、ロングトレイルまで、使いどころが広く、だからこそトレイルランナーを中心に多くの支持を集めるに至っていてます。そして最新作となる「TIMP 6」は、その立ち位置を変えることなく、細部を整えることで完成度を高めています。

まずクッション設計。ミッドソールのスタックハイト(アウトソールとミッドソールを合わせた高さ。簡単に言うとクッションの厚み)は30mmに設定されています。前モデル「TIMP 5」は29mmで、差は1mm。この数字だけを見ると控えめですが、着地時に感じる地面からの突き上げ感が若干ながら低減。それでいて、地面からのフィードバックをしっかり感じられるイイ塩梅の調整とのこと。ミッドソールはAltra EGO MAXを継続し、シリーズらしい反発感と安定感は維持されています。

アウトソールはVibram Megagripを引き続き採用。素材はそのままに、ラグパターンを再設計することで、路面を捉える力を高める狙いです。乾いたトレイルだけでなく、濡れた路面や足場の不安定な場面も想定した構成で、歩きでも走りでも安心感を重視しています。

アッパーには、再生素材を使用した柔軟性のあるSoft Rolled Meshを採用。通気性にも配慮しつつ、必要な部分にはしっかりとした保護を持たせています。軽さと安心感、そのどちらかに寄せすぎない点も、「TIMP」らしさと言えます。

これに伴いフィット感も向上。前モデルでは、足型によっては甲のフィット感を強く感じることがありましたが、前述の通り、アッパー素材を織り方も含め変更したことで、足入れ時の柔軟性が向上。さらにシューレースにギリーレーシングシステムを採用したことで、アッパーの柔軟性は高めつつも、甲から中足部のホールド感を保ちながら、窮屈さが出にくい方向にアップデート。長時間履くことを前提にしたフィット感と言えます。

「TIMP 6」は、新しいことを始められる1足でもあり、その先を楽しむための1足でもあります。まずは山を歩くところから。そこからトレイルランの世界にハマったとしても買い換える必要がない。そのバランスの良さでスタートからチャレンジまで寄り添ってくれる、伴走者のようなシューズとして覚えておきたいモデルです。

























