ファッションの世界ではここ数年、クラシカルな装いへの回帰がひとつの流れになっています。仕立ての良いジャケットや、端正なレザーシューズ。主張しすぎず、佇まいで語るアイテムが、改めて支持されている印象です。
時計もまた、その流れと無縁ではありません。むしろ、今だからこそ注目したいモデルがあります。それが、セイコー プレザージュから登場した、ブランド初となるトノー型ケースの新作「SART013」(23万1000円)です。

プレザージュは、日本の美意識と機械式時計を結びつけてきたシリーズです。華美な装飾に頼るのではなく、素材や仕上げ、ダイヤルの表情で魅せる。その姿勢は、これまでラウンドケースを軸に丁寧に積み重ねられてきました。
今回、そのプレザージュが初めて挑んだのがトノー型ケース。丸でも角でもないこのフォルムは、クラシカルでありながら、どこか柔らかさを感じさせます。腕に沿うように流れるラインは、装着したときにこそ真価を発揮し、過度な主張をせずに気品だけを残します。プレザージュというブランドの方向性と共鳴する形といえるでしょう。
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