年齢を重ねれば重ねるほど、“大人の服装とは何なのか?”ということを考えるようになります。もちろん、ファッションの大前提として自分自身が着たいモノを着たり、履きたいシューズを履いたり、持ちたいバッグを持ったりと自己満足できるアイテムや、気分が上がるような楽しいと思えるようなアイテムを選ぶというのが大事ではあります。しかし、なかなかそれだけを貫くというのは不思議と難しくなってきます。
それは世間の目や大人はこうあるべきという漠然としたイメージを誰もが持つからだと思いますし、“TPO”を意識するということもその最たる例でしょう。決してそうなっていくことが悪いわけではありません。ですが、今よりもっと若かった頃、ファッション全体にかけていた情熱を振り返ると、少し寂しく感じる人も一定数いるのではないでしょうか?
▲プーマ「ロイヤル」(1万5950円)
ウエアもそうですが、新しいシューズを見る度にワクワクしていたあの頃…。今思えば、あのときは本当に楽しかったはず。今よりも全然お金がなかったはずなのに、無理をしてでも目を輝かせながら新しい1足を購入する、あのドキドキ。随分と味わっていないように思います。おそらく、それらのアイテムに我々は夢を見ていたのです。今、それを感じないのはただ単に目が肥えたのではなく、徐々に夢を見なくなり、現実のことで頭がいっぱいになるからではないかと思います。
現実を考えると、確かにファッションにワクワクする気持ちよりも実用性や無難さ、着回し・履き回しのしやすさなどを重視してしまいがちです。大人になり、仕事にプライベートにさまざまな責任を負うようになった今、そう思うのも当然ではあります。

と、そんなことをグルグルと頭の中でぼんやりと考えていたときに1足のスニーカーに出合います。“TOKYOから世界へ”をコンセプトにしたシューズショップ「ビリーズ」限定で発売される、プーマの「ロイヤル」。1975年に発売された逸足が復刻されたのです。久しぶりに“あの頃”の気持ちが掘り起こされました。
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