ソニー「ウォークマン」。誰もが少年時代に一度は憧れ、そして手に取ったガジェットなのではないでしょうか。ポータブルプレーヤーは数多く世に出ていますが、現在に至るまでここまで世界中で愛され続けているアイテムも珍しいかもしれません。ましてや今はサブスクで音楽が当たり前のように聴ける時代です。それでも、なぜこんなにも心惹かれるのか…。それはやはり初代のポータブルカセットプレーヤー、そしてそれにまつわる広告が我々の心の奥底まで浸透しているからだと思います。
子供の頃、テレビコマーシャルを見るのが好きでした。今でもたまにふと思い出すことがあります。例えば、gloveが出演していたトヨタ「サイノス」。CM使用曲はもちろんgloveで、「Joy to the love」だったのですが、海外の都会っぽいところで撮影されていてスタイリッシュだった記憶があります。あとはスクウェア(今のスクウェア・エニックス)のスーパーファミコン用ソフト「ファイナルファンタジーVI」のCMはとても衝撃的というか感動しました。主人公のひとり、ティナが魔導アーマーに乗って渋谷のスクランブル交差点を歩いているという内容でしたが、何と言うか終末感があって何だか切なくて非常に心に残っています。
▲Stability×Th「BLAST PACK」(8800円)
そして、ソニー「ウォークマン」のCM。思春期の頃、MDウォークマンやMD・CDシステム(ミニコンポ)のCMにはDragonAshのKJ(降谷建志)が出演し、「Deep Impact」やMIHO「LIFE」が流れていてかっこいいなと思って見ていました。今よりもコマーシャルフィルムに勢いもありましたし、演者や音楽もカルチャーの香りがするというか、思春期の少年にはとても輝いて見えたのです(ちなみに、青春時代は編集者になるかCMディレクターになりたいと思っていたのを今、原稿を書きながら思い出しました)。
そのCMを見ていたというわけではないのですが、世代的に初めて自身で購入したポータブルプレーヤーはお察しの通り、ソニー「MDウォークマン」。中学生のときに地元の家電量販店で元旦の初売りセールで購入したのですが、本当に嬉しかったあのときの気持ちは今でも鮮明に覚えています。
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