「ジャック ダニエル」のラベルに隠された7つの秘密

提供:アサヒビール

テネシーウイスキーの代名詞といえば「ジャック ダニエル」。“ジャック”という愛称で長きに渡って世界中で親しまれ、その150年以上にも及ぶ歴史には数多くのセレブな愛飲者たちも登場してきた。世界で唯一無二といっていいほどの存在感をもつウイスキーだ。それを象徴するのが、ひと目でそれとわかるラベル。2017年のキャンペーンでは、Tシャツをはじめ、このラベルをグラフィックとして取り込んだアイテムが多くの人の手元に届けられる。

>> ジャック ダニエル コレクション 2017 マイレージキャンペーン

これらアイテムに刻まれるのが、昔ながらの製法とともに守られてきたラベルのデザイン。このあまりにも有名なラベルは、すでにひとつの図像として我々の脳裏に刻まれている。よく見れば実にシンプルな文字情報を集めたもので、いうなれば“ジャック”の魅力を簡潔にまとめたプロフィールになっているのだ。

そこでこの、グラフィックとして完成されたラベルを読み解いてみようと思う。

そこに記された7つの秘密を読み解くことで、今夜の“ジャック”がいっそう美味く感じられるようになるかもしれないから。

「ジャック ダニエル」は、アメリカ発祥のスピリッツ・ワイン会社であるブラウン・フォーマンが展開する主力ブランドのひとつ。日本市場における“ジャック”のブランド担当である奥村 龍太郎さんに、昔ながらの製法が継承されるリンチバーグの蒸溜所の様子などもまじえつつ解説してもらった。

そこから分かったのは、150年以上の歴史があるからこその秘密だ。いつもはなにげなく見ているラベルに刻まれた文字には、今宵のBARで、そして自宅で、ちょっと誰かに話したくなることばかりなのだ。

 

[1] Old No.7 -なぜ7番目なのか-

角型のボトルにブラックラベルというイメージは、「ジャック ダニエル」の最も代表的な銘柄である「ブラック(Old No.7)」によるもの。『JACK DANIEL'S』というロゴのすぐ下に、強調デザインをあしらったロゴマークのように『Old No.7』と記されているのは、それが昔ながらの正式な銘柄だからである。

この銘柄が世に知られるようになったのは、1904年にセントルイス万国博覧会において、世界最高のウイスキーとして金賞を受賞したことがきっかけだった。では、なぜ“No.7”なのだろうか?

▲セントルイス万博(1904年)

「銘柄の由来には諸説あります。“7番目のレシピだったから”とか、“7人の愛人がいたから”とか。余談になりますが、創業者のジャックことジャスパー・ニュートン・ダニエルは、かなりのプレイボーイだったらしく、生涯独身を貫いた人でした。結論としては、“7”という数字の由来として明確な答えはありません。そこは関係者であっても誰も知らないミステリアスな部分なんですよ」(奥村さん)

▲ジャスパー・ニュートン・ダニエル

世界各国からウイスキーが集まるなか、1904年にミズーリ州で開催されたセントルイス万国博覧会で、ウイスキー部門としては唯一となる金賞を受賞した。それをきっかけに、知る人ぞ知る銘酒として認知されるようになっていった。

 

[2] Tennessee WHISKEY -テネシーウイスキーとは-

アメリカンウイスキーとして有名なバーボンウイスキーとは、原料や製法などに共通点が多く、合衆国政府が定める連邦アルコール法の規定によれば、「ジャック ダニエル」はストレートバーボンウイスキーに分類される。だが、テネシー州の特産ウイスキーであることから、ラベルには『Tennessee WHISKEY』と明記されている。

「アメリカ政府の連邦法では、まずアメリカンウイスキーという大きな分類があり、そのなかにバーボンウイスキーという規定が定められています。『ジャック ダニエル』はテネシー州で作っていることに誇りを持っているし、ストレートバーボンの規定をクリアした上で、プラスアルファの工程を経て製造しています。だから、バーボンと一緒にしてほしくないという自負もある。そこで、『ジャック ダニエル』がテネシーウイスキーというひとつのカテゴリーを作ったんです。製法での大きな違いが“チャコール・メローイング”という工程。サトウカエデ(シュガーメイプル)を燃やして作った木炭に、蒸溜したばかりの原酒をくぐらせて雑味を取り除くという方法で、よりスムーズな味わいと、バニラやキャラメルのようなフレーバーが引き立てられるんです」(奥村さん)

穀物原料の51%以上をトウモロコシとし、ホワイトオーク材を用いた新樽で2年以上熟成させるなど、“ストレートバーボンウイスキー”を名乗る上での条件をクリアしつつ、さらに“チャコール・メローイング”という工程もプラス。蒸溜からボトリングまでの工程はおろか、木炭に使用するサトウカエデの原産地までテネシー州にこだわる。

テネシー州で豊富に収穫されるサトウカエデで作った木炭に、蒸溜したウイスキーの原酒をくぐらせる“チャコール・メローイング”こそ、テネシーウイスキー最大の特徴だ。「原酒特有の荒々しさを取り除くことで、とてもメローな風味になります。だから、あえて“濾過”という表現はせず、“チャコール・メローイング”と呼んでいます」(奥村さん)

 

[3] SOUR MASH -ジャックの甘みを決める-

広くバーボンウイスキーやアメリカンウイスキーに採用されているのが、ラベルにも表記されている『SOUR MASH』という製法。原料となる穀物を細かく粉砕し、仕込み水を加えたものを“マッシュ”と呼ぶ。マッシュドポテトと語源は同じだ。それを糖化、発酵させてから蒸溜し、ウイスキー原酒を製造するわけだが、サワーマッシュ製法というのは、蒸溜残液の上澄みを仕込み水に加えるという方法だ。それにより糖化の効率が向上し、仕上がったウイスキーの香味が豊かになる。アメリカの産地の気候条件に適した手法として考案された。

「バーボンなどと同じく、『ジャック ダニエル』もサワーマッシュ製法を採用しています。非常にユニークなのは、むしろ、“マッシュビル”という穀物の比率。80%がトウモロコシ、ほかに、ライ麦が8%、モルト(大麦麦芽)が12%という比率で構成されています。普通のバーボンなどは72~77%程度のトウモロコシ比率で仕上げるんですけれども、トウモロコシの比率が高いと甘味が増すんですね」(奥村さん)

ジャック ダニエルのマッシュビルは80%とトウモロコシ率が高め。蒸溜残液に少し酸味があることからサワーマッシュ製法と呼ばれる。

 

[4] JACK DANIEL DISTILLERY -すべてここで生まれる-

合衆国政府が初めて公認した蒸溜所としても知られるジャック ダニエル蒸溜所は、テネシー州ムーア郡のリンチバーグにある。政府に届け出て登録された1866年をもって創業とし、現在でも、蒸溜はもちろん、ボトリングに至るまで、この地で行われている。

「現在、『ジャック ダニエル』の世界市場での売り上げは年間1300万ケースほど。1980年代から販売規模は右肩上がりで、当時の倍以上になっているんですが、それをすべてリンチバーグで製造しています。熟成庫のために建てられたバレルハウスという建物も88棟あります。樽にすればざっくり200万樽。製造責任者であるマスターディスティラーの下に、200人ほどのテイスターがいて、彼らが樽の熟成の進み具合をひとつずつ管理しているんですよ。ひとり当たり1万樽の計算になりますね。とはいえ、蒸溜所そのものはひとつにこだわり続けています」(奥村さん)

▲リンチバーグの”バレルハウス”

全米で断トツに観光客が多い蒸溜所でも知られている。ガイドも整備されているので、“ジャック好き”なら機会があれば訪れてみたいものだ。

 

[5] LYNCHBURG -禁酒法の残る街-

アル・カポネなどのギャングが暗躍した禁酒法時代の名残として、アメリカでは現在でも禁酒法が施行されている郡や市町村が存在する。ジャック ダニエル蒸溜所があるムーア郡も、そんなドライカウンティ(禁酒郡)のひとつだ。国内初の公認蒸溜所の本拠地としては、なんとも不思議な取り合わせではあるが。

「ムーア郡ではお酒は売っていないんです。蒸溜所の近くにレストランがいくつかあるんですが、そういった飲食店にもお酒はありません。ランチにハンバーガーを食べに行ったとき、『一緒にちょっと“ジャック”でも』と思ったのに、メニューになくて残念だったこともありました(笑)。蒸溜所で製造したり、すでに所有しているアルコールを飲むのは問題ないが、お酒を売ってはいけないという郡なんです」

▲テネシー州ムーア郡リンチバーグの街並み

テネシー州都のナッシュビルから120㎞ほど南にあるリンチバーグは、人口400人未満という静かな村といった佇まい。テネシーウイスキーには欠かせないサトウカエデが豊富で、ウイスキーの仕込み水に適した鉄分を含まない水脈がある。

 

[6] QUALITY & CRAFTMANSHIP -職人技が生み出す味-

伝統的なテネシーウイスキーのレシピを守り続けるため、現在でも、あらゆる工程において、「ジャック ダニエル」のクラフトマンシップは息づいている。なかでも顕著なのが、自社製にこだわった熟成樽。連邦アルコール法が定める“ストレートバーボンウイスキー”の規定に準拠し、内側を焦がしたホワイトオーク材の新樽で2年以上かけて熟成させるわけだが、熟成樽はウイスキーの出来を大きく左右するものだけに、樽そのものを製造するための“レシピ”も職人技として継承されている。

「自社製の熟成樽で重要なのが、内側を焦がすための焼き。弱火でじっくりトーストして樽材の旨味を外に引き出し、“チャー”という工程で表面を一気に焦がします。そこにウイスキー原酒を入れて熟成させていくと、相乗効果によってバニラ香などの香味が生まれます」(奥村さん)

贅沢に新樽のみを使用するのがテネシーウイスキーの流儀。新樽は木材の影響が出やすく、その決め手となるのが内側の焼き工程だ。

 

[7] JACK DANIEL'S -世界中で愛されるウイスキー-

よく“顔は男の履歴書”などともいわれるが、セレブな愛飲者たちとの歴史を刻んできた“ジャック”のラベルもまさにそれ。

「ジャック ダニエルを愛するセレブといえば、最初はやはりフランク・シナトラではないでしょうか。彼がボトルをもってステージに登場することで、“ジャック”の知名度が爆発的に上がりました。棺にボトルが埋葬されるほどの愛飲者。シナトラ財団とのコレボレーションにより『ジャック ダニエル シナトラセレクト』というスペシャル銘柄も実現しました」(奥村さん)

▲グラスを片手に歌うフランク・シナトラ

そして、すっかりおなじみとなったラベルは、ひとつのグラフィックとして定着。世界中の人が知ることとなった。

ブラウン・フォーマン ビバレッジス ジャパン
ブランド マネージャー
奥村 龍太郎さん

 

■そんなラベルをあしらった“ジャックT”が6ポイントで必ずもらえる!

蒸溜所の創業から数えて満150歳となったジャック ダニエルが151年目となる今年、日本でもキャンペーンが目白押しだ。まずは、『ジャック ダニエル コレクション 2017 マイレージキャンペーン』。対象商品の応募シールでポイントをためると、7つの秘密が隠されたラベルがあしらわれたTシャツ、キャップ、ドッグタグ、パーカー、バックパック、トラベルバッグ、レザージャケットといったオリジナルグッズと交換できる。世界中のアーティストに愛されたラベルでデザインされたグッズは、ジャックファンはもちろん、そうでなくても欲しくなるモノばかり。しかも“ジャックTシャツ”は、たったの6ポイントで必ずもらえるのだ! これは気になる!

>> ジャック ダニエル コレクション 2017 マイレージキャンペーン

▲歴史と普遍性があるラベルだからこそTシャツのデザインにしても様になる。モデルは東京・神田のバーバー「THE BARBA TOKYO」のスタッフ、鈴木鴻介さん。こだわりのインテリアとジャック ダニエルの世界観がぴったりとマッチする

 

さらに5月12日からは、ジャックダニエルの世界観が楽しめる『 JACK DANIEL’S Experience 2017 Japan』というイベントを全国47都道府県で順次開催。ジャックの世界観を表現する、世界に2台しかないという移動式“JACK BAR”が全国を巡り、お酒と音楽を提供。[6] でも紹介した本物のバレル(樽)を切り取った自分だけの“メモリアルバレル”を抽選で作れるなど、ここでしか体験できないことばかりだ。自分に街にJACK BARがいつ来るのはは↓をチェックだ!

>> JACK DANIEL’S Experience 2017 Japan(20歳以上限定サイト)

 

また6月中旬からは、都内で人気のバーバーでオリジナルロックグラスのプレゼントキャンペーンも。上の写真のオリジナルロックグラスは、おなじみの角型ボトルの下半分を切り出したデザインになっている。「THE BARBA TOKYO」と「MR.BROTHERS CUT CLUB」を利用した成人男性が対象となる。

>> THE BARBA TOKYO(東京・神田、岩本町)

>> MR.BROTHERS CUT CLUB(東京・中目黒、原宿)

 

 

■ジャック ダニエル ブラック(Old No.7)

150年以上前のレシピを忠実に継承する正統派テネシーウイスキーの決定版。チャコール・メローイング製法による雑味のなさが、スムーズでなめらかな口当たりと、バニラ香やキャラメル香といった芳醇なフレーバーを引き立たせる。長きに渡ってセレブたちに愛されたウイスキーとしても有名だ。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。

 

(取材・文/加藤亮介 写真/園田昭彦)