「TIMEX」の名を知らしめたミリタリーウォッチの原点と現在

今やファッションウォッチとして人気のタイメックス。そのルーツはミリタリーウォッチにあることは周知の通りだ。そんなブランドのヘリテージともいうべきミリタリーモデルが、なんと日本企画で甦った。それが、軍用時計の原点ともいうべきモデルの復刻版と、ブランドの根底に流れるミリタリーの流れを継承しつつ現在にフィットさせた新モデルだ。この“タイメックス”らしさを体現するモデルたちには、ブランドのDNAがしっかりと受け継がれている。

 

■ミリタリズムを凝縮した今季の限定モデルに注目!

今季のタイメックスで、特に注目してほしいのがこの2モデルだ。

▲写真左「MIDGET TW2R45000」(1万9980円)、写真右「SS Camper Pla TW2R58300」(1万5984円)

ひとつは、タイメックスの名を世に知らしめた軍用時計の最初期モデルを復刻した「ミジェット」。懐中時計を腕時計に改良した当時のデザインを再現している。重厚なケースが手元のアクセントとなり、冬の着こなしでも存在感を発揮する。

ふたつめは、タイメックスの人気モデル「オリジナルキャンパー」をSSケースで製作した新モデル。SSケースを採用することで、ミリタリーウォッチでありながらビジネススタイルにも似合う上品な印象に。

ヘリテージを継承しながら、日本企画で誕生したタイメックスの原点と現在の2モデル。これは見逃せない。

 

■「MIDGET TW2R45000」
ー懐中時計を腕時計にしたミリタリーウォッチの最初期モデル

1917 年に製作された腕時計タイプの軍用時計「MIDGET」を復刻。ディテールは原型を踏襲しながら、米国S.B.Foot社製レザーストラップ、インディグロナイトライトを搭載してアップデート。サンドブラスト加工のケースなどヴィンテージ感たっぷり! ケース径38mm、SSケース、3気圧防水。

懐中時計の面影を残す分厚いケースとオニオンリューズ。38mmの大型ケースと相まって抜群の存在感を放つ!

当時のかまぼこ状のブランドロゴを再現。また「MIDGET」の商標も日本向けに再登録し、ダイアルに記載している。

パイロットウォッチによく見られる、ケース下に装着するブンドストラップも付属。ケースを保護し、重厚感が増す。

▼オリジナルをCheck!

第1次世界大戦時に作られた米軍用モデル。タイメックスが自社で製造し、Ingersollネームで販売していた小振りの懐中時計「MIDGET」を改良。ストラップを通すワイヤーラグを設けている。

 

■「SS Camper Pla TW2R58300」
ーSSケースでモダンに!ビジネスで使える軍用時計

「Original Camper」のデザイン&ディテールを継承しながら、2017年1月に限定発売されたSSケースの「SSTCamper」。このモデルは、この限定版をベースとした新作。ミネラル風防からアクリル風防に変更するなど、素材や細かい仕様を変更している。ケース径36mm、SSケース、3気圧防水。

新たに型をおこしたドーム型アクリル風防を採用。タフで透明度が高く、光を反射しにくいため文字盤が見やすい。

半マット仕上げのSSケースを採用し、精悍な印象の黒を基調にデザイン。上品な印象でスーツスタイルにも合う

SSケースに合わせてバックルも変更。また着用感のバランスを考慮して、ストラップも通常より厚みのあるタイプに

▼オリジナルをCheck!

ベトナム戦争時に製造された軍用時計「Camper」。非常に軽くてタフ、そして時間の見やすさを追求したシンプルなデザインが特徴。2015年には忠実に再現した「Original Camper」が登場している。

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シンプルな中にもしっかりとタイメックスらしさが表現されている、まさに質実剛健な2モデル。現代風にアップデートする部分と、オリジナルの“らしさ”を残す部分のバランスが絶妙で、カジュアルにもビジネスにもフィットする魅力的なミリタリーウォッチに仕上がっている。手頃な価格でブランドの歴史を手に入れられる点もうれしいところだ。

「MIDGET TW2R45000」(1万9980円)
「SS Camper Pla TW2R58300」(1万5984円)

>> タイメックス

 

(取材・文/津田昌宏 写真/湯浅立志<Y2>)

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