Honda JADEと小旅行と #02 −満天の星空とコーヒーと−

新しい愛車がきてからというもの、どうしても彼女に見せたい景色があった。それは高原で見る、満天の星空だ。

行き先は長野県の野辺山高原。東京からもふらりと日帰りできる距離だけど、山道ドライブだから以前はちょっと躊躇していた。だけど、新しい相棒Hondaの「JADE」なら、山道だって快適な走りが楽しめるはず。

「見せたい景色があるんだ。JADEでドライブ行こうよ」と、彼女を誘うとふたつ返事でOK。ラゲッジスペースにアウトドアチェアとテーブル、そしてお気に入りのコーヒー道具を積み込んで、準備は完了。彼女をピックアップして、中央自動車道へと向かう。“満天の星空のもとで飲むコーヒー”ドライブに出発だ。

 

-東京から約90分-
ある休日 14:45

 

■中央道の上り坂をグイグイ進み八ヶ岳方面へ!

お昼過ぎに都内をスタート。空いた首都高速を抜けて、中央道に入る。八王子を過ぎて、圏央道とのジャンクションを超えると上り坂が多くなる。

ボクが選んだJADE RS・Honda SENSINGは排気量1.5リッターの直列4気筒VTECターボエンジンを搭載したモデル。談合坂サービスエリアの手前や甲府を過ぎてからは、急な上り坂が続くけどまったく苦にならない。というよりも、右足にちょっと力を込めるだけで、スムーズに加速するから、上り坂がちょっと待ち遠しかったというのが本音かも。しかも、パワーがあるのに静粛性が高いので、車内の会話が弾むのも嬉しい。

“小学校の林間学校は八ヶ岳で…” なんて話をしているうちに、長坂インターチェンジに到着。都内から約110キロ、渋滞もなかったし、快適なクルージングが楽しめた。

 

▼16:43 山道でもストレスを感じないパワフルな走り

高速を下りてからは、清里方面を目指す。大きなフロントウィンドウ越しに見える景色も少しずつリゾート地という雰囲気へと変ってゆく。

「すごい!キレイだね」と彼女が歓声を上げたのは八ヶ岳高原大橋。北側には八ヶ岳が迫るように見えるし、南側には南アルプスの山々が広がる。景色からも標高がグッと上がったことが分かるけど、じつはココからが山道の本番。急な上り坂が続く区間へと突入だ。

結構な上りだな…、と思いつつも、勾配にあわせてアクセルペダルを踏み込めば、JADEは気持ちのいい加速を見せてくれる。ギアボックスはVTECターボに最適化されたCVTが搭載されているから、変速ショックのないスムーズな走りが楽しめる。もちろんコーナーだってギクシャクしないから、彼女も景色を思う存分に楽しんでいるみたいだ。

本当はVTECターボのことも、CVTのこともちょっと自慢したかったけど、「上り坂でも快適だね!」という彼女のひと言が聞けたので満足かも。

 

▼17:09 標高1375メートル。JR鉄道最高地点でひと休み

JR小海線の清里駅を過ぎれば、目的地の野辺山高原まであとちょっと。ルート沿いに“JR鉄道最高地点”があるので、休憩を兼ねてちょっと寄り道。

“JRの路線の中で、イチバン標高が高いのココでさ…”と、一夜漬けのウンチクを披露すると“1375メートルなんだね”と、彼女から意外な一撃。石碑にしっかり書いてあった(笑)。

 

▼18:13 ボクのとっておき。スターウォッチングポイントに到着!

東京から約160キロのドライブを楽しんで到着した野辺山高原といえば、知る人ぞ知るスターウォッチングポイント。標高の高さもさることながら、街明かりの影響も少ないし、視界も開けているから、天気さえ良ければ一面の星空が広がるはず。

予定よりちょっと早めに到着したけれど、準備するならまだ明るい方がいい。近くには牧場もあるし、ちょっと散歩してから星空観測の準備をしよう。あれ、ちょっと雲があるけど大丈夫かな…。

 

▼18:28 いざ、星空観察基地を設営

じつは、今回のスターウォッチングに備えて新しいアウトドアチェアを手に入れた。座り心地もいいし、座ったままリクライニングできる優れものだけど、ちょっと大きいのが玉にキズ。

だけど、JADEのラゲッジスペースは2列目シートを倒すことなく、このチェア2脚とテーブル、コーヒーの道具を積み込むことができた。それに、開口部も大きいし、高さも抑えられているから、積み下ろしもラクラク。軽快でパワフルな走りはもちろんだけど、このラゲッジルームの使い勝手を体感すると、JADEにして良かったなと思う。

星空観測基地を設営したら、コーヒーの準備。シングルバーナーでお湯を沸かす間に、専門店で手に入れたコーヒー豆を、ボーレックスのミルで挽く。ミュニークのドリッパーにペーパーと挽きたてのコーヒー粉をセットして、そっとお湯を注ぐと、ふわりとコーヒーのいい香りが漂う。

「コーヒーもクルマもこだわるね」と、彼女が笑う。最近、コーヒーはふたり共通の趣味になりつつあるのだけど、まさか高原でドリップするとは思っていなかったようで、ちょっとしたサプライズになった。クルマもしっかりこだわって選んだことが伝わっていたみたいだ。

 

▼19:32 日が暮れると、一面の星空が!

一杯目のコーヒーを味わううちに、日が暮れてきた。コーヒーをテーブルに置いて、アウトドアチェアをリクライニングすると、さっきまでの薄雲もすっかり晴れて、目の前には一面の星空が!手を伸ばせば届きそうとは、まさにこのこと。

春から夏にかけての星空といえば、おおくま座の北斗七星…、なんて説明したほうがいいのかななんて考えていると、彼女が小さくつぶやいた。

「すごいね…」

野暮な解説より、星空とコーヒーがあれば十分。勉強してきたでしょ、と笑われそうだし、じっくり星空を堪能することにした。

 

▼20:46 さあ東京へ戻ろう

2杯目のコーヒーを飲み終わる頃になると、気温もちょっと低くなってきた。星空も思う存分に眺めたし、チェアとコーヒー道具をラゲッジルームに仕舞って、さあ東京へ帰ろう。

中央道までは下りの山道が続くけれど、JADEは連続するカーブもドライバーの意図を汲むかのように、正確かつスムーズにクリアしてくれる。それに急な下り坂でも、ステアリングに備わるパドルシフトを操作すれば、最適なエンジンブレーキが掛かる。夜のワインディングロードや高速道路というとちょっと緊張するけれど、優れた操縦安定性と信頼できる足まわりのおかげで、リラックスして運転できた。

*  *  *

■荷物もたっぷり、パワーもたっぷり

往復約350キロのドライブを快適に過ごすことができたのは、「JADE」のスムーズかつパワフルな走りあってこそ。「ねえ、次はどこに行こうか」と、助手席の彼女も日帰りショートトリップにすっかり満足してくれたみたいだ。

スタイリッシュで扱いやすいボディサイズ、アウトドアグッズも収納できる十分な実用性。なにより、高速道路での快適性、山道での爽快な走りは、今回のように自然と触れあう小旅行にピッタリだ。

>> さらに詳しい情報はこちら!→Honda「JADE」

(取材・文/村田尚之 写真/湯浅立志<Y2>)

 

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