憧れの「ルンバ」を購入したら部屋も心もキレイになった話

一人暮らしをして10数年、友達や彼女によく「部屋が汚い」と言われる。特に最近は仕事も忙しく、まったく掃除する気にならない。当然ながら精神状態もすさみ、休日は汚部屋で引きこもりがち…。

そんなとき、たまたま訪ねてきた友人から「いい加減にしろ」とのお叱りを受ける。「だってヤル気が出ないし…」と言い訳をしていたら、耳寄りな情報を聞いた。全自動で床掃除をしてくれるロボット掃除機「ルンバ」が、なんと5万円台を切る価格で発売したという。

今までルンバの購入を考えたこともあったが、なかなか値段が高くて手が出せなかった。でも、この値段ならなんとかなる! これで汚部屋ともオサラバできるかも!?

■“初ルンバ”を体験したのは最新機種「e5」

▲そんなに言うほど、汚くない気がするのだが…

というわけで、今年10月に発売したばかりの「ルンバe5」を実際に使ってみた。どうせなら最新機種がいいじゃない? 事前に調べてみたところ、吸引力がアップしているみたいだし、稼動時間も最大90分に大幅進化。アプリを使ってスマートフォンでも操作できるなんて、僕の生活スタイルにぴったり。

▲「ルンバe5」/4万9880円(税抜)

さっそく電源を入れてスタート!したものの……どうやら部屋が汚すぎたみたい。脱いだ服を床に放置したままルンバを使うのは、さすがにやりすぎか(笑)。走行の妨げになるような大きな物は、事前に片付けておく必要がある。床に置きっぱなしだった服や雑誌を片付けて、ルンバが掃除しやすい環境を整えて、いざ再稼働だ。

▲やっぱり片付けないと、ロボット掃除機がそもそも走れない……

■部屋の隅々までしっかり掃除。自動で充電

今度はスイスイと気持ち良さそうに走行するルンバちゃん。床に敷いているラグの段差も軽々と乗り越え、スムーズに走って行く。ソファや壁に当たると向きを変え、縦横無尽に走る様子はなんだか生きているみたい。さっそく愛着も湧いてきた。

電化製品のコード周辺の掃除が心配だったけど、全く問題ナシ。コードなどに絡まると異常を感知してブラシを逆回転して自動で脱出。しかもホコリが溜まりやすいコード周辺は数回往復し、集中的にしっかりゴミを吸引していた。汚れ具合を自ら判断するなんて……、すごい!

▲カーペットなどの段差は約2cmくらいまで乗り越えられる

初めての出動ということもあって、充電切れギリギリまで部屋中くまなくキレイにしてくれたルンバちゃん。満足そうに自走してホームベースに戻ると、まるで眠るかのように自動で充電開始。賢い、賢すぎる。キミがいれば僕は何もしなくていいんだね!

■お手入れが簡単だから使い続けられる!

そうそう、「ルンバe5」はお手入れが簡単なところも◎。友人から部屋が汚いとお叱りを受けるくらいズボラな僕にとって、これは本当にありがたい。

ルンバに搭載されている独自のデュアルアクションブラシは、ゴミが絡まりにくいのが特徴。掃除しているときはゴミや髪の毛などをしっかり絡め取るのに、ブラシには毛が絡まりにくい特殊な形状の凹凸がポイントなんだとか。

ゴミ捨ても簡単。この「e5」には、ルンバで初めて丸ごと水洗いできるダスト容器を採用しているから、さっと水ですすぐだけでお手入れ完了。ダスト容器に残った汚れやゴミを洗い流せるので清潔に保てる。やっぱり最新機種を買ってよかった! ここまでメンテナンスが簡単なら、いくらズボラな僕でも苦にならない。ずっとルンバを使い続けられる。

■スマートスピーカーが役立ち始めた!

新しいモノに目がない僕は、以前スマートスピーカーを購入。でも実際のところ、あまり使っていなかったんだよね……。だけどルンバちゃんが我が家に来てからというもの、このスマートスピーカーが大活躍!

「iRobot HOME」アプリに、自分のルンバを登録しておけば、見失ったルンバを探すときのように、スマートスピーカーに話しかけるだけでルンバを操作できるんだ。Google アシスタントでもOKだし、Amazon Alexa にお願いしてもいい。「ルンバを使って掃除して」と言うだけで、俺のルンバちゃんは動き出す。くぅ〜、気持ちイイ〜!

もちろんスマートフォンでも操作可能。外出先からもボタン一つでルンバの清掃をスタートできるし、清掃開始時間のタイマー予約や清掃モード設定のカスタマイズもできる。掃除が終わるとスマホに通知が届くから、仕事から家に帰ると部屋はいつでもピッカピカ。いくら仕事でヘトヘトになっても、ルンバちゃんさえいれば、健康で文化的な最低限度の生活が送れるはず。

そういえば一度、僕のルンバちゃんが行方不明になったことも。あのときは、どうしよう……と戸惑ったけど、“探索機能”のことを思い出した。スマートスピーカーとルンバを連携しておけば、ルンバから呼び出し音を鳴らすことができるんだ。

「OK、Google,掃除機はどこにある?」(Googleの場合)

「ピロリン!」

音の鳴るほうへ向かうと、見えにくいベッドの隅で発見! すごくホッとしたよ。あやうく元の汚部屋に戻るところだった(笑)。

■片付けの習慣に加え、余裕のある時間が生まれた

何度もルンバで掃除しているうちに、気がついたことがある。それは片付ける癖をつけてしまえば、割と掃除にかかる時間は少ないということ。大物だけ片付ければ、あとはルンバがやってくれる。おかげで、キレイですっきりとした気持ちのいい部屋で過ごせる。

なんだか周囲からも、「少し爽やかになった?」なんて言われることが増えた。部屋がキレイになったから、友人と宅飲みもアリだなぁ(やっぱり今までの部屋は汚すぎたし……)。週末は久しぶりにみんなを自宅に招いて、生まれ変わった部屋で驚かせてみよう。ルンバも自慢したいしね(笑)。

>> iRobot「ルンバe5」

 

(取材・文/津田昌宏 写真/下城英悟 スタイリスト/宇田川雄一)

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連するキーワード