大人らしい「台湾1泊2日ひとり旅」を満喫する7つのコツ

海外旅行先として近年人気急上昇中の台湾。片道3時間ちょっとと国内旅行感覚で行けるうえに、LCCを利用すればかなり安価で済むことも人気の理由のひとつ。

そのため、がんばれば週末だけでも楽しめるのですが、早朝発などの無理なフライトや現地での予定を詰め込んだりしてしまうと、バタバタしたり、帰国後ヘトヘトで出勤になったりと、せっかくの海外旅行もこれでは台無し。

さすがに弾丸旅行はキツい。かといって、のんびり海外旅行をする時間はない。そう諦めている人も多いのでは。でも諦めるのはまだ早い。1泊2日でも“大人”らしい余裕のある台湾旅行を楽しめるコツが実はあるんです。そんな大人らしい「台湾1泊2日」を満喫してきた人の旅程を見てみましょう。

*  *  *

先日、1年かけた大きなプロジェクトがようやく終わった。最後は休日出勤が続いたけど大成功だったからホッとしたというところかも。

そこで溜まった代休を使って、1泊2日で台湾に行こうかと思い立った。最近テレビでも台湾のことをよくやっているし、実は昔から一度行きたかった場所でもある。家族に話したら「いいんじゃない、気分転換しておいでよ」と言ってくれた。平日に行くというのも許してくれた理由なのかな、などと思いつつ、その言葉に甘えることに。

 

■11月12日(火)7:04 @羽田空港

【Point 01】チャイナエア羽田―台北松山便

▲羽田空港発着便を選ぼう

今回の台湾旅行、往復はチャイナエア(中華航空)を利用することにした。理由は2つ。

1つ目はフライトの時間帯と到着空港。

往路:羽田7:55→台北・松山空港10:55(どちらも現地時間)

復路:台北・松山空港18:25発→羽田空港22:05(どちらも現地時間)

これ実は、会社の台湾好きに教えてもらった便だ。台北では街中にある松山空港を利用するので、到着してすぐに観光ができる。さらに羽田発だし、LCCのように5時台とか6時台じゃないから、自宅から始発で出ても間に合うというのがポイントらしい。たしかに、早朝便だとそもそも羽田にたどり着けない。台湾好きがよく利用していることも納得だ。

【Point 02】JALマイル

JALとコードシェア(共同運航)便

実はこの便、往復ともチャイナエアだけど、JALと共同運行。だから、普段メインで使っているクレジットカード「ミライノ カードGOLD」で貯まったポイントをJALマイルに交換し、JAL便やJALとのコードシェア便を利用できる。おかげで往復の交通費は0円になった。あ、もしかしてこれも一人旅を許してくれた理由かも(笑)。

 

【Point 03】空港ラウンジ

「ミライノ カードGOLD」で空港ラウンジ利用

しかも「ミライノ カードGOLD」は、国内ほとんどの空港や海外の一部空港でラウンジを利用できる。だから国内出張時はよくラウンジを利用している。今回は朝発だったので待ち時間に少しだけ寄っただけだけど、羽田空港の国際線ターミナルでも出国審査後エリアにある「SKY LOUNGE」を利用できるのはうれしい。

さらに「ミライノ カードGOLD」には、最高5,000万円まで補償してくれる海外旅行傷害保険が自動付帯されているし、本人だけでなく同行の家族まで補償する家族特約も付いている。ひとり旅にも、家族旅行にもぴったりのクレジットカードだ。

 

■11月12日(火)11:20 @台北・松山空港

日本を飛び立ったと思ったら、アッという間に台北に到着。本当に台湾は近い! 1泊2日だから荷物もリュックひとつと最小限。預け入れ荷物がないから、すぐに入国だ。ようやく念願の台湾に来たぞ。まずは現金を、ということで空港内のATMへ。

【Point 04】両替せずに現地通貨を入手

▲(左)松山空港到着フロアにあるATMコーナー(右)街中の銀行ATM。台北市街は地下鉄の駅やコンビニなど至るところにATMがある

ATMで手軽に現地通貨を入手

「ミライノ カードGOLD」があれば、現地のATMで現金を引き出せる。両替所に並ぶ必要もないし、街なかで必要になってもATMならすぐに見つかる。操作がちょっと不安だったけど、ATMは英語表示もできるので、難なく台湾元をゲット。これは簡単だ。ひとまず3000台湾元、日本円で1万円ちょっとを入手。

【Ponit 05】タクシーもクレジットカードで

▲中国語(繁体字)表記だが、登録や利用は難しくない

アプリを使ってタクシーもクレジットカード払い

台湾はまだまだ現金社会で、タクシーもそうだと聞いていたけど、実はカードで支払える方法もあるとのこと。それがアプリの利用だ。「台灣大車隊 55688」というアプリで、いわゆるタクシー配車アプリだそうだ。

そしてアプリ、LINE Payを紐付けられる。LINE Payにはクレジットカードを登録してあるから、このアプリでタクシーを呼べば、現金のやり取りをせずに済む。それに行き先だってアプリであらかじめ指定するから、言葉が不安でも心配なし。これは助かる。

ということで松山空港でアプリを使ってタクシーに乗り、まず向かった先は…。

 

■11月12日(火)11:48 @JCBプラザ ラウンジ・台北

【Point 06】JCBプラザ ラウンジでレストラン予約

日本語OKのJCBプラザを活用

「ミライノ カードGOLD」はJCBブランドのクレジットカードなので、世界中にあるJCBプラザが利用できる。夜はちょっといいレストランにと思っていて、やっぱり予約はしておきたい。とはいえ中国語はできないし、一人でも大丈夫(料理の量も含めて)なレストランかどうかが分からない。なので、日本語で対応してもらえるJCBプラザで相談しようと思いついた。

松山空港でタクシーに乗って15分ちょっとで台北の中心街、中山駅にほど近い「JCBプラザ ラウンジ・台北」に到着。

カードを見せて、さっそく相談開始。

「美味しい台湾料理を食べられるお店を予約してほしいんですが…」

するといくつかリストアップしてくれた。どこも一人でも食べられる量の小皿料理がメインなんだとか。中華料理って大皿のイメージがあったから、どうしようかと思っていたけど、それなら大丈夫そうだ。そこの予約をお願いします!

すぐに電話で今晩の予約をしてくれた。これで心置きなく行きたいところに行けそうだ。

>> JCBプラザ

 

■11月12日(火)12:20 @故宮博物院

「JCBプラザ ラウンジ台北」を後にして、アプリでタクシーを呼び出し向かったのは、台湾最大の博物館、故宮博物院。ちょっと郊外にあり駅からも離れたところにあるから、タクシー利用がちょうどよかった。

学生時代に中国史をかじったこともあり、昔から来たかった場所だ。大きな建物に圧倒され、そして中に入ったら貴重な資料に圧倒される。時間を忘れて見て回ってしまった。ここはまた来ないといけないな。

【国立故宮博物院】
住所:台北市士林区至善路2段221号
時間:8:30~18:30(金土は21:00)
休み:無休

 

■11月12日(火)16:23 @日子珈琲

広い故宮博物院を見て回り、さすがに疲れた。そういえば最近、台湾のコーヒーシーンがかなり盛り上がっているらしい。自分で豆を挽いて毎朝ハンドドリップしている身としては、やっぱり気になる。

そこで休憩も兼ねて、中山にほど近い場所にある「日子珈琲(ニチニチコーヒー)」へ。

タクシーで向かうと、店の周りはなんだか昭和な雰囲気。どうもこの辺りは、台北でも下町にあたる地域みたいだ。古い町並みが、なんだか新鮮で懐かしい。

外が見える窓側のソファ席に座り、淹れたてのコーヒーを片手にのんびりした時間を満喫。日本でもこんな時間はめったにないなぁ。思い立ったら好きな場所にふらっと立ち寄れる、これってひとり旅ならではかも。

【日子珈琲】
住所:台北市大同區赤峰街17巷8號
時間:13:00~22:00
休み:不定休

 

■11月12日(火)19:02 @度小月 台北迪化店

「日子珈琲」を出て少し歩くと、有名な「永楽市場」がある。さすがに夕方だったから閉まっている店は多かったけど、中をふらっと見て回った。そして周辺は「迪化街(てきかがい/ディーホワジエ)」と呼ばれる問屋街。古くから残る建物が並び、観光地としても人気だとか。ちなみに初日のディナーのお店「度小月 台北迪化店」は迪化街にある。

街並みを眺めつつ、ぷらぷら歩いていたら到着。さっそくメニューを見ながら注文を。写真入りのメニューだから助かる!

この日のメインは「担仔麺」(50元+サービス料10%)。担々麺みたいに辛いのかなと思ったら、実はほとんど辛味はなかった。一気に混ぜていただきます! 他にも、お店の名物である「蝦捲」(200元+サービス料10%)を頼んでみた。量が心配だったけど、軽い食感でこれなら一人でも問題なし。そして美味い! そしてせっかく台湾に来たからと「烏魚子(カラスミ)」を。2切れからでも頼めると書いてあったのでそれと台湾ビールを注文。ん~、歩いた後のビールは最高だ!

ちなみに支払いはカードOK。海外のお札は見慣れないからすぐに必要な金額を出せないので、カードで支払えるのは助かるよね。

【度小月 台北迪化店】
住所:台北市大同區迪化街一段112號
時間:(月~木)11:30~20:30、(金~日)11:00~21:30
休み:無休

 

■11月12日(火)20:37 @寧夏夜市

食事後にホテルに向かって歩いていると、にぎやかな場所が。これがかの有名な台湾の夜市か。迪化街にほど近い寧夏夜市は、平日でも人であふれていた。

さすがにさっき夕食を済ませたばかりだからのぞくだけかな、と思っていたけど、なんだか思わず食べたくなるモノばかり。次来た時は、ちょっとお腹の余裕を作っておこうかな。

【寧夏夜市】
住所:台北市大同區寧夏路
時間:17:00頃~1:00頃
休み:無休

*  *  *

■11月13日(水)9:43 @阜杭豆漿

2日目の朝は、ホテルで朝食は取らずに、善導寺駅近くにある台湾ローカルな朝食を食べられるお店へ。

すごい行列…。ここ「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」は豆漿、いわゆる豆乳で有名なお店らしい。でも朝食だから回転は早く、行列もさくさく進む。

注文したのは「鹹豆漿(シェンドウジャン)」(35元)と、「厚餅夾蛋(ホウピンジャータン)」(40元)。温かい鹹豆漿が朝の胃にやさしい。ちょっと固まっておぼろ豆腐のようになった豆乳が美味しい。パンに卵焼きを挟んだ厚餅夾蛋も、シンプルな味で、まさに朝食らしいメニュー。これは並ぶのも分かる。

【阜杭豆漿】
住所:台北市忠孝東路一段108号2F
時間:5:30~12:30頃
休み:月、旧正月、端端午、中秋節

 

■11月13日(水)10:35 @有記名茶

朝食の後は、タクシーで迪化街にほど近い、乾物問屋やお茶問屋が立ち並ぶ大稻埕(ダーダオチェン)にある「有記名茶」は100年以上の歴史を誇る老舗の台湾茶店とのこと。

今でも店の奥でお茶を焙煎しているとか。お客さんも少なかったので、奥の焙煎所を見せてくれた。なんともいえない香りがふわっと鼻をくすぐり、なんだかホッとする。

最後に台湾茶まで淹れてくれた。美味しい! いろいろ迷ったけど「高山烏龍茶」と「東方美人茶」を購入。もちろん「東方美人茶」は奥さんにね。

【有記名茶】
住所:台北市大同區重慶北路二段64巷26號
時間:9:00~19:00
休み:日

 

■11月13日(水)11:51 @六品小館 敦仁店

ランチは、一時期台北に駐在していた友人に教えてもらったカードの使えるお店へ。

ここ「六品小館」は、いわゆるビジネスパーソンがお昼を取りに来るお店らしい。たしかに落ち着いた雰囲気だ。ランチメニューが用意されていて、この日は4種類。どれも250元+サービス料10%。

選んだのは「糖醋魚片」。日本語のメニューもあり、それによると「魚の甘酢炒め」とのこと。これなら中国語が分からなくても心配なし。メインのおかずも美味しいけど、3種類のお惣菜が台湾らしい味付けで美味しかった。

もちろん支払いはカードで。よくよく考えたら、ここまでほとんど現金を使ってないかも。台湾はまだまだキャッシュレス化が進んでいないと聞いていたけど、お店を選べばちゃんとカードでもいけるんだな。空港のATMで引き出した3000元、使い切れるかな…。

【六品小館 敦仁店】
住所:台北市大安區四維路14巷8號
時間:11:30~14:00、17:30~21:00
休み:無休

 

■11月13日(水)13:26 @漢聲巷

次に向かったのは、漢聲という出版社が経営する本屋さん「漢聲巷」。

漢聲は、中国や台湾の伝統文化を紹介する本や雑誌を数多く手掛けている。実は以前、購入した本にここのモノがあったので、知っていたんだ。だから今回の旅でも立ち寄ってみたかったところのひとつ。

店内に入ると、そこにはいわゆる中国や台湾の庶民文化を紹介するモノだらけ。あれも欲しい、これも欲しいとなりかけたけど、ここはグッと我慢。

【Point 07】ショッピングガード保険

保険付きカードで安心してショッピング

店の奥には茶器があった。そういえば「ミライノ カードGOLD」には、ショッピングガード保険が付いていたな。以前、国内出張で陶器のコーヒーカップを買った時、帰宅時に割れていたんだけど補償してもらったことがある。いやもちろん壊れるのは困るんだけど、補償サービスがあるなら万が一の時も安心だし、茶器を買って帰れる。さっき美味しい台湾茶も買ったことだし、よし、買っちゃおう。

このお店もカード支払いOK。丁寧に包んでもらって、リュックの中へ。これで台湾の茶器で台湾茶が飲めるぞ。

【漢聲巷】
住所:台北市松山區八德路四段72巷16弄1號1樓
時間:13:00~20:00(土11:00~18:00)
休み:日

 

■11月13日(水)14:40 @松山文創園區

帰りの便は台北・松山空港発18:25。スマホで事前チェックインは済ませてあるし、預け入れ荷物もないから、1時間前ぐらいまでに空港に着けばOKだ。しかも午後に回っている場所はすべて松山空港まで数km程度の場所ばかり。タクシーならすぐだ。しかも、まだまだ時間がある。

スマホで地図を見ていたら、近くに「松山文創園區」というところがあった。ちょっと寄ってみよう。

日本統治下だった1937年に作られたタバコ工場跡地に、工場の建物を活かして作られた文化地区らしい。近代日本建築によく見られる中庭を囲んだ四角い建物の中では、アート展など最新の台湾文化に触れられるイベントが行われている。

先ほどの「漢聲巷」で触れた伝統文化から最新カルチャーまで、歴史の流れとともに見ていけるとは、なんとも贅沢。しかもここには、先日、東京・日本橋にオープンして話題となった「誠品生活」の松菸店もある。

書店をベースに、文具からファッションまで、さまざまなアイテムを取り揃えた店内は、一見の価値あり。日本の雑誌も数多く並んでいて、なんだか不思議な気分だ。最近は日本を訪れる台湾の人も多いと聞く。こんなところからも親日を実感できる。

【松山文創園區】
住所:台北市信義區光復南路133號
時間:9:00~18:00
休み:無休

 

■11月13日(水)17:08 @台北・松山空港

松山文創園區でゆっくり2時間以上過ごしたら、あとはタクシーで台北・松山空港へ。2日目も食にショッピングに観光に、余裕を持って過ごせた。

歴史から文化まで、あくせくすることもなく、のんびりできた気がする。たったの1泊2日なのに、これだけ満喫できたのも「ミライノ カードGOLD」を活用したからかも。

結局、現金は到着した時に引き出した3000元を使い切れず。余った分は次の台湾旅行の時まで取っておけばいいか。次は家族みんなで来よう!

*  *  *

国内旅行感覚で過ごせる台湾。一度でも行ったことがある人なら分かるかもしれないが、意外とまだまだ現金社会でもあるんです。でも実はクレジットカードを上手に使う術はあります。

美食あり名所あり、日本と同じような感覚で過ごせる台湾。訪れる際は、クレジットカードを活用して、ぜひ“大人”な旅をしてみてください。

>> 「ミライノ カードGOLD」

 

(取材・文/円道秀和<&GP> 写真/田口陽介、PIXTA)

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