「BLUETTI ポータブル電源」で車中泊仕様の秘密基地を作ってみた!

最近、新しい旅のスタイルとして注目度が高まっている車中泊。そして、実際に車中泊旅を楽しんでいる人たちの間で、必須のアイテムになりつつあるのがポータブル電源です。とはいえ、どんなタイプを選べばいいのかが分かりづらい。そこで、自らも車中泊を行い、これまでに数多くの車中泊記事を手掛けてきたライターの増谷茂樹さんに、BLUETTIのポータブル電源を使ってクルマでどんなことができるのか考えてもらいました。

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

■「どんな電化製品を使いたいのか?」から考える

スマホやタブレットなどを充電できたり、あるいは車内で電化製品を使えるのが魅力。最近は車内にUSBやAC100Vの電源を備えている車種も増えていますが、電源を使い続けるためにはエンジンを掛ける必要があります。近年は多くの自治体でアイドリングストップ条例が制定されているので、車中泊時にエンジンをかけたままにするのは問題があります。

車中泊で使えるポータブル電源は選択肢が増加していますが、何を基準に選べばいいのかわかりづらいと感じている人も少なくないはず。

選ぶ際に一番大切なのは「車内で何をしたいのか?」「どんな電化製品を使いたいのか?」ということ。容量や出力が足りないと、使いたい製品が動かせないこともありますし、逆にやりたいことに対して必要ないほど大きなサイズを選ぶとコストパフォーマンスが悪くなります。そこで、BLUETTIのポータブル電源4モデルから、どのサイズを選ぶとどんなことができるのかを考えてみます。

▲左から「EB55」「EB70」「AC200P」「AC200MAX」(+拡張バッテリー)

まずはそれぞれのスペックをチェック!

「EB55」…容量537Wh、定格出力700W

「EB70」…容量716Wh、定格出力700W

「AC200P」…容量2000Wh、定格出力2000W

「AC200MAX」…容量2048Wh、定格出力2200W

大きく分けて、持ち運びやすいコンパクトモデルと大出力大容量モデルの2種類あるので、今回はコンパクトモデルから「EB55」を、大容量モデルから「AC200MAX」をピックアップして、実際に車中泊を想定して使ってみました。

 

■「EB55」でクルマを仕事場に!

このところ広がりをみせているリモートワークですが、自宅ではなかなか仕事に集中できる環境をつくれないという人もいるのではないでしょうか。そんなとき、クルマの中を仕事場に活用してみるのはいかがでしょう。

「EB55」をクルマに積んでおけば、ノートPCを充電できるだけでなく、USB、AC100Vの出力を4つずつ備えているので同時にスマホやタブレットを充電したり、車内で扇風機を動かすこともできます。

せっかくなので、風通しの良い河原まで移動して、車内に仕事スペースを作ってみました。寝袋なども持って行き、そのまま車中泊もできるスタイル。クルマは軽自動車のダイハツ「ウェイク」ですが、車内にアウトドア用のテーブルと座椅子をセットし、コンパクトな扇風機をセットすると、なかなか快適な仕事空間に。

つないだ機器の消費電力は

・ノートPC…45W
・扇風機…8W
・iPad…10.5W
・スマホ…7.5W(本体上部でワイヤレス充電)

出力的にはまだまだ余裕があります。車載用の冷凍冷蔵庫、ドメティック「CFX3 35」(消費電力50W)もつないでみましたが、全く問題なく使えました。

風通しの良い場所で扇風機を使うと、車内は想像していたより涼しく、気分も変わるので仕事もはかどりそう。その日の気分に合わせて、海を見ながらや山の中でも仕事ができるのもいいところです。マットを敷いてそのまま車中泊することもできますが、車内で調理などをするにはちょっと出力不足なので、ご飯は外食を活用するのが「EB55」くらいの容量には合っています。

 

■「AC200MAX」でがっつり車中泊仕様はなんでもできる自分専用秘密基地!

出力が1500W以上あると調理家電なども車内で使えます。本格的に車中泊を楽しむなら、大容量大出力タイプがオススメです。

BLUETTIの最高峰モデル「AC200MAX」は2200Wの出力に対応しているので、電子レンジのように瞬間的に大出力を使うような家電でも余裕で動かすことが可能。容量も2048Whと十分ですが、拡張バッテリー「B230」「B300」を2つまで接続して容量をさらに増やすこともできてしまいます。

熱源を使う調理家電も問題なく動かせるので、電気ケトルを使ってお湯を沸かして、電気鍋で調理を楽しむことも可能。消費電力1000Wの電気ケトルを使って、お湯を沸かしコーヒーを淹れてみました。豆を挽いて、1杯ずつ淹れるコーヒーはやっぱり美味しい。

電気鍋は消費電力は600Wと、こちらも余裕。アウトドア用のガス器具は屋外用として設計されていて、安全性の面でも車内で使うのは問題があるのですが、電気なら問題なし。ラーメン作って、そのまま車内で食べるなんてことも。AC100Vの出力は4つ備えていて、USBやシガーソケットなどの出力と合わせると最大16台の電気製品を同時に動かせます。

これだけの容量と出力があると、車中泊といっても自宅での生活をそのまま持ち出すような使い方も可能です。冷蔵庫も車載用だけでなく、家庭用がそのまま動かせる出力ですし、瞬間的に高出力を必要とする電動工具なども使えます。日本では1世帯あたりの電気消費量は1日8000Whにものぼるとされていますが、容量3072Whの拡張バッテリー「B300」を2つつなげば、その総容量は8192Wh。災害などで停電になったとしても、家中の家電を動かせるだけの容量を備えています。

そして大容量だと気になるのが充電時間。「AC200MAX」はさまざまな充電方式に対応しています。2つのACアダプターから同時に充電できるデュアル快速充電なら最短2.5時間でフル充電が可能。他にもクルマのシガーソケットや、ソーラーパネル、さらにはEVステーションや風力発電機など、なんと7種類の方法で充電できます。

▲「AC200MAX」は大容量ながら1枚のソーラーパネルでも充電可

これなら車中泊旅でも、移動中はクルマのシガーソケットから充電、明るいうちに宿泊地に着いたらソーラーパネルを使って充電など、どんなシチュエーションでも充電ができるので遠慮なく使えます。日本一周車中泊旅も余裕でこなせてしまうスペックです。

車中泊やクルマを使ったワーケーションなど、活用範囲の広いポータブル電源。災害時の備えとしてもひとつ備えておきたいアイテムです。

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BLUETTIの製品は、リチウムイオンバッテリーの中でも安全性が高いとリン酸鉄リチウムイオンを採用。家電製品に与える負担の少ない純正弦波出力に対応しており、バッテリーマネジメントシステムも備えているので、安心です。

もちろん車中泊だけでなく災害時の備えとしても使えます。「AC200MAX」のような大容量タイプがあれば、いざという時に自宅の家電も使えるようになるのもポイント。使い方に合った容量・出力のものを一家にひとつ持っておいても損はないのでは。

>> BLUETTI「ポータブル電源」

<文/増谷茂樹 写真/松川忍>

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