LTEデータ通信が使いたい放題!最近よく聞く「車載用Wi-Fiルーター」って何?

スマートフォンの販売台数がガラケーを追い越したのは2016年。もはやスマートフォンや電子マネーのない生活なんて考えられない! という方が大半ではないでしょうか。「いやいや、ガラケーで十分でしょ。電子マネー危ないでしょ」といってた人も、便利さを実感してしまうとガラケーには戻れないのでは?

便利さの面でいうと、日常生活においてもはやWi-Fiがない環境は考えられません。それはクルマの中でも同じハズなのですが…「車内にWi-Fiって必要なの?」という方もいるんじゃないでしょうか。

例えば、家や会社で使うPCやタブレット、スマホは、意識せずともWi-Fiでつながっていると思いますが、クルマに乗った時にWi-Fiが切れてしまいます。でも車内にWi-Fiがあれば、自宅でできている“あれやこれや”が、同等にできるのです。かなり便利で、一度体験すると戻れなくなります。

車載用Wi-Fiルーターの特徴とメリット!

「まだまだ万人が知る前、いわゆるアーリーアダプターな人向けのアイテムでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、実は最近ググッと普及の兆しを見せているのです!

普及の兆しの理由といえば、何より新型のトヨタ・ノアやヴォクシー、ホンダ・ステップワゴンなどに車載Wi-Fiが設定されたこと。これにより急速に認知度が高まっているのです。

これら“ミニバン”系のクルマといえば、子供や友人と出掛ける機会が多いから選ばれるモデル。そして、ドライブや帰省、キャンプなどちょっとした距離を走るとき、クルマの中でもWi-Fiを使えれば動画も見られるし、オンラインゲームもできて便利! と、注目が集まっています。

しかも、新しいクルマだけでなく、何十年前のクルマでもシガーソケットがあれば大丈夫! 簡単に車内Wi-Fi化計画を遂行できるのです!

そんな夢のようなことを実現させたのが、車載用Wi-Fiのまさにパイオニアとして登場したパイオニア社のカロッツェリアの「DCT-WR100D」です。早速この商品の基本的なコトから紹介しましょう!

そもそも車載用Wi-Fiルーターの“車載用”とは、エンジンONとともに電源が入るなど、車内での使用に特化したという意味。

パイオニア カロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」では、モバイルルーターのように1回ごと電源を入れて、接続を確認するということなく、エンジンスイッチのON/OFFに連動して車内のWi-Fi環境を構築できるのです。

そのメリットは大きく分けて4つ。

まずは高速なLTEデータ通信を定額で、制限なく使用できること。また、屈指のネットワークを誇るNTTドコモの「docomo in Car Connect」の通信網を利用するので、全国どこでも安定してオンラインコンテンツが楽しめます。山間部にあるキャンプ場に行っても繋がるのは強い味方! もちろんドコモユーザーでなくても使えるので、スマホのキャリアを気にする心配はありません。

LTEのデータ通信なので、動画や音楽のストリーミング再生もスムーズ。同時に5台の機器にも接続可能で、もはや1人1台となったスマホやタブレットはもちろん、カーナビなどと接続の上でHDMI接続されたリアモニターで映像を楽しむことも可能です。

また、何より“車載用”ですから、激しい温度変化車内にも耐えられるよう、動作保証温度は-10〜60℃となっています。そして、肝心なWi-FiのON/OFFがエンジンスイッチのON/OFF、そして走行状態に連動する仕様です。

乗り降りのたびに電源を入れて…という手間もありませんし、何より切り忘れがないのはやっぱり便利なのです。

▲エンジンを始動すれば自動で電源オン。走行中は常にWi-Fiが利用可能で、停車中の利用は60分まで。仮に60分経過してしまっても、少し走行すればまたWi-Fiの利用は可能になる

■車載用Wi-Fiルーターに向いている人とは?

車載用Wi-Fiルーターも「ストイックに走りだけを追求したい」という人には確かに不向きかもしれません。一方で、お出かけ好きなファミリーやカップルにとっては色々なシーンで役立ちます。

例えば、通勤中は音楽ストリーミングサービスを利用して、聴きたい音楽を楽しむのもイイでしょう。いや、やっぱり移動の隙間時間にメールの受送信やちょっとしたWebミーティングでしょうか。

最近ではwebミーティングもすっかり当たり前になりましたが、車載用Wi-Fiルーターがあれば、途切れたり、固まったり、というトラブルもグッと解消できます。

そして、習いごとのお迎えや友人との待ち合わせにはやく着いたなら、SNSのチェックや、見逃していたドラマやバラエティを見て、気分転換だってできちゃいます。

さらに子供とお出掛けのときは、後席用にゲーム機やタブレットを用意しておけば長距離ドライブでも退屈させることはありません。

何しろ、5台まで接続できますから、友人たちを誘ってキャンプに、長距離ドライブにというシチュエーションでも、お役立ちアイテムとなってくれそうです。

■目的に合わせて選べるプランは3種類!

とはいえ、スマホやWi-Fiルーターって、使用料がよく分からないし、そもそも利用頻度どれくらいだろ…と尻込みしがちです。

この「DCT-WR100D」が採用する「docomo in Car Connect」には、用途に応じて選べる3種類の料金プランが設定されています。本体代金(2万7500円)はもちろん必要ですが、事務手数料や解約違約金はナシ。

一番、お得なのはいうまでもなく「365日プラン」ですが、遊びに行く日に「1日プラン」や、夏休みなど使う頻度が多い時に「30日プラン」からスタートしてみるというのもアリかもしれません。ちなみに、どのプランを選んでも通信量無制限というのも非常に大きなポイントです!

1.毎日クルマを使う方向けの『365日プラン』(1万3200円)

2.旅行や帰省中に適した『30日プラン』(1650円)

3.ちょっとした外出や特定の日だけ使いたい『1日プラン』(550円)

また、先にもご説明したとおり、「docomo in Car Connect」を使用した通信サービスですから、dポイントもしっかり貯まりますよ。

■難しそうだけど設定10分、接続30秒

カーナビに代表されるカーエレクトロニクス系のアイテムって、取り付けや接続が難しそうというイメージがありませんか? 「DCT-WR100D」は取り付けや、本体の設定も簡単・お手軽を考えた設計。

本体の取り付けはシガーソケットに電源ケーブルを挿し込んで、本体を好きな場所に設置するだけで完了です。

ただし本体の設置には、“進行方向に対して水平・垂直。傾きは前後・左右・上下を軸に20度以内”という基準があるので、そこは注意しましょう。また、本体を見えないように設置したい、ソケット部分をスッキリさせたい場合は、別売りで配線を目立たせずに取り付けられる電源ケーブル「RD-WR001」も販売されています。

そして、利用開始の手順はといえば、こちらもほんの数ステップ。まずは本体裏面の2次元バーコードを読み取り、「docomo in Car Connect」の申し込み専用サイトで必要事項を入力します。

申し込みが完了すると、マイページが作られるので情報を確認。そして、マイページからは利用期間を選択します。あとは支払い手続きを行うと、Wi-Fiが利用可能となります。利用料金はクレジットカード、またはdポイントでお支払い可能です。

こうして取り付けや設定を振り返ると、「コレならちょっと試してみたいな」という方もいるのではないでしょうか。間もなくやってくる夏のお出掛けシーズン。帰省やキャンプの移動時間が充実しますよ!

■クルマの中でも高速LTEデータ通信

パイオニア カロッツェリア
車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」

2020年12月に発売された車載用Wi-Fiルーター。車内向けインターネット接続サービスである「docomo in Car Connect」の高速LTEデータ通信を定額で利用できる。本体寸法:W91.5×H16×D44.5mm、本体質量:50g、使用電源:DC12/24V、Wi-Fi対応規格: IEEE 802.11 b / g / n (2.4GHzのみ)、最大同時接続台数:5台

>> パイオニア「カロッツェリア 車載用ルーター DCT-WR100D」

<文/村田尚之 写真/五十嵐真(igasta)>

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