パイオニアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」って実際どう使う?離島に行って分かった便利な使い方5選

クルマ用Wi-Fiルーターの先駆け、パイオニア カロッツェリアから発売されている車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」。

クルマの中でWi-F環境を構築すれば動画も見られるし、オンラインゲームもできて便利だし、なんといっても定額で通信し放題ということで注目が集まっています!

実際に導入してみると、自宅や会社と同じことが車内で“普通”にできてしまうので、改めて「何に使えるの?」と聞かれると「ハテ、何が便利だっけ?」となりがちです。

そこで今回は、持ち運べ旅行先でも重宝すること間違いなしの「DCT-WR100D」を離島に持って行き、本当に使えるのか、改めて何が便利なのかを時系列ごとに探りました。

1.「My クルマWi-Fi」をレンタカーで使う

暑さも一段落つく9月は、気候が良くシルバーウィークもあるお出掛けシーズン。長めのお休みや、ちょっと遠くへのお出掛けを予定している方もいるのではないでしょうか。

そんな時に忘れていけないのが、車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」。自分のクルマではなく、”公共交通機関+レンタカー”で旅行というプランでも、役に立つこと間違いナシ! 旅行の際は持ち物リストに入れておきましょう!

本体は幅91.5×高さ16×奥行き44.5mmと手に収まるサイズ。重量も50gほどで場所も取りません。今回は船旅でしたが、手荷物重量の制限が厳しい飛行機を利用する場合でも、気にせず持参できますよ。

【AM9:30】…島に到着。

まずは借りたクルマのシガーソケットにカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」をセットしてから旅の始まりです!

持ち運び簡単な上、着脱が簡単なシガーソケット電源を採用。自分のクルマだけでなく、友達のクルマや実家のクルマ、そして旅行先で利用することの多いレンタカーでも、簡単にWi-Fi環境を構築できます。

新型車も旧車も、大きいクルマも小さなクルマも関係なしで使えるから、いちいち使える車種を調べなくても大丈夫!

2.到着後に観光地の細かな情報を収集

【AM9:30】…行き先を検索。

車載用Wi-Fiルーターを接続したら、まずは地元の情報をチェック! あらかじめ調べてきたとはいえ、行きたい絶景ポイントの位置を把握したり、行く順番を決めたり。もちろん、地元グルメも旅の楽しみなので、食事するところやお土産を探したり。そんな細かな情報収集にぴったり!

何事もなかったように使い始めていますが、この手軽さがありがたいのはもちろん、離島でもしっかり電波をキャッチしてくれるのも頼もしい限りです。これは屈指のネットワークを誇るNTTドコモの通信網ならではの安心感と言えるでしょう。

3.旅先で音楽を掛けながらドライブ

【AM10:30】…島をぐるっとドライブ。

観光地が点在する島を巡るクルマの中では、常時Wi-Fiがつながっているから、音楽を掛けながら気分アップ! 「DCT-WR100D」はLTEデータ通信を利用しているので、音楽や動画のストリーミング再生もスムーズ。

離島だと電波状況が気になりますが、音楽が途切れることなく快適なドライブが続きます。旅先で聴く音楽って、その土地の景色とともに、記憶に残るんですよね!

また、同時に5台まで接続できるので、家族や友人が一緒なら、音楽を聴きながら、お昼ご飯スポットの検索だって可能です。

4.インターネット経由のアプリもサクサク

【PM1:30】…仕事の連絡。

スマートフォンやタブレットはもちろん、PCで使っても問題なし。最近はインターネット経由で使うアプリも多く、Wi-Fi環境があれば、同じファイルを別の場所にいる人と同時に編集することも可能。

メールやビジネスチャットのように、仕事の連絡はもちろん、撮った写真をクラウドのストレージに保存したいというシーンもあったりします。

そんな時も、「ちょっと島だから、Wi-Fi入るところを探してから送る!」なんてこともありません。

現地の空気感を忘れないうちに、クラウドストレージアプリでメモ。ついでに、仕事関係のメールチェックも。

「ここじゃ繋がらないかな?」というような山頂近くの駐車スペースでも、しっかり繋がるし、写真の添付や動画コンテンツを普通に眺める程度なら、問題のないスピード(実測で下り5Mbps~20Mbps)で通信できます。

ちなみに場所を移動しながらあちこちで計測していたら、なんと49Mbpsも記録!

5.旅先の感動的なスポットをSNSでアップ

【PM1:30】…SNSでシェア。

いろいろ巡った島のスポットを、友達に共有。思っていたより立派だった港、入港したり出港する船の様子。島の有名店で食べた海鮮丼、おやつで食べたソフトクリームやカレーパン。思わず「おおっ!」と声が出てしまった、青い空にそびえる山々と大地。

感動したシーンやスポットはたくさんあったけど、目の前の光景と感動をその場から友達にメッセージで送れるっていうのは、すごく便利。それに、SNSに写真を連続アップロードしても、通信料金は固定なので安心です。

ちなみに今回、離島に行って再認識したのは、もはや車載用Wi-Fiルーターのないクルマは無理だということ。特に音楽を聴いたり、カーナビアプリを使ったり、車内で作業をしたりする人にとってはマストアイテムといえます!

■車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」の特徴

離島で再確認した便利な使い方を先に紹介しましたが、そもそも車載用Wi-Fiルーターとは、エンジンONとともに電源が入るなど、車内での使用に特化したもの。

パイオニア カロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」は、モバイルルーターのように1回ごと電源を入れて、接続を確認するという手順は不要です。

「電源のオン/オフ」は大した手間ではないけれど、1日に何度もとなるとちょっとしたストレスに感じることも。クルマのエンジンと連動って想像よりも便利ですし、観光地巡りや情報のチェックにも専念できます。


さらに「DCT-WR100D」は車内設置を前提とした耐熱性を持っているので、一度設置したらそのままでOK! 何かと確認や操作の多い出発前や到着時も、ドライバーは運転に集中できます。「あっ、Wi-Fiルーターの電源入れ忘れた。カバンのどこに入れたかな…」なんて、運転どころか気が散ってしまいますからね。

気になる料金プランは、リーズナブルな設定。使い方に合わせて365日プラン(1万3200円)、30日プラン(1650円)、1日プラン(550円)から選べます。

言うまでもなく「365日プラン」が一番お得ですが、使用頻度が多い時期にピッタリの「30日プラン」、遊びに行く日だけの「1日プラン」からスタートしてみるというのもアリかもしれません。ちなみに、どのプランを選んでも通信量無制限というのも非常に大きなポイントですよ。

■「DCT-WR100D」のメリット4つ

そんな車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」ですが、改めて4つの大きなメリットをご紹介します。

1つめは、高速なLTEデータ通信を定額で、制限なく使用できること。便利だけど容量を気にして動画コンテンツを楽しめない…なんてコトは一切ありません。

2つめは、「docomo in Car Connect」に対応している点。屈指のネットワークを誇るNTTドコモの通信網を利用しているので、山間部にあるキャンプ場に行っても繋がる安心感と信頼性はdocomoならでは。

正直に言えば、「離島」ってどうなの? と思っていましたが、まったく問題ナシ。全国どこでも安定してオンラインコンテンツが楽しめるのです。ちなみに、ドコモユーザーでなくても使えるので、スマホのキャリアを気にする心配もありません。

そして3つめは、LTEデータ通信なので、動画や音楽のストリーミング再生もスムーズなこと。同時に5台の機器に接続可能なので、もはや1人1台となったスマホやタブレットはもちろん、カーナビと接続してHDMI接続されたリアモニターで映像を楽しむことも可能です。

4つめのメリットは、“車載用”として設計されているので、車内の激しい温度変化にも耐えられること。動作保証温度は-10~60℃と、通常の車内環境であれば季節を問わないというのも便利です。夏の暑さで使えない! なんてこともありません。

▲エンジンを始動すれば自動で電源オン。走行中は常にWi-Fiが利用可能で、停車中の利用は60分まで。仮に60分経過してしまっても、少し走行すればまたWi-Fiの利用は可能になる

■1度使ったら手放せない車載用Wi-Fiルーター

パイオニア カロッツェリア
車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」

2020年12月に発売された車載用Wi-Fiルーター。車内向けインターネット接続サービスである「docomo in Car Connect」に対応し、高速LTEデータ通信を定額無制限で利用できる。本体寸法:W91.5×H16×D44.5mm、本体質量:50g、使用電源:DC12/24V、Wi-Fi対応規格: IEEE 802.11 b/g/n (2.4GHzのみ)、最大同時接続台数:5台

>> パイオニア「カロッツェリア 車載用ルーター DCT-WR100D」

<文/村田尚之 写真/五十嵐真(igasta)>

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