スマホの空き容量は多くの人にとって重要な問題です。なぜなら、写真や動画を撮ろうとしたとき、スマホから「ストレージがいっぱいです」とか「空き容量わずか」とか言われたら悲しいじゃないですか。
データを消去したりクラウド(空きがあればいいんですが…)に移動させたりして、なんとか空き容量を作っても、1週間も経たないうちにまた同じ警告が出たりするわけです。もうどうすりゃいいの…。
モノ系Webメディア『&GP』の動画&アウトドア担当である山口も、いつもこの問題に直面しています。カメラだけでなくスマホでも動画を撮りまくってますから、当然の話ですね。
そんな山口に、『&GP』デジタル担当のワタクシ円道があるモノを授けました。それが、ポータブルSSD「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」。容量は1TBと2TB(1TB:1万8480円、2TB:3万800円/SANDISK公式オンラインストア価格 ※2025年7月10日時点)があるんですが、今回授けたのは大容量の2TB。さて山口はどんな反応を見せるのでしょうか。
■スマホからサクッとデータを保存
ある動画撮影日。この日の山口の撮影機材はiPhone 15+ジンバルです。撮影前に「(iPhoneの)容量は大丈夫なん?」と聞いたところ「たぶん、おそらく、きっと大丈夫!」と謎に力強い返答が。はなはだ不安ですが、本人がそう言っているんだから気にせず進めます。
▲この日は最小限の機材で撮影
「うおー、なんとかもったぁ」
撮影後に漏れたひと言に、彼のiPhone 15がいかに余裕がないかが伝わってきます。お疲れさま、iPhone。
撮影後は、すぐにPCにデータを移して編集するとのこと。ふむ、ようやく出番がやってきましたね。
「はい、これ」

そう言ってガジェットポーチから「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD 2TB」を取り出し、山口に渡しました。見た目はもちろんですが、長さ18.4mm×幅80mm×厚さ10.7mmというサイズ感からも、USBメモリにしか見えません。
「なんすかこれ?」
「これで撮影データを移すのだよ」
「えっ、これで?」
「激速で、しかも容量は…2TB!」

「2TB!? あ、しかもこれ、端子がUSB-AとUSB-Cのふたつ付いてる。めっちゃ便利じゃないですか。というか2TBってことはUSBメモリじゃなくてSSDってことですか? すげー。この小ささでPCより大容量ってことか。メタルの質感もいいし、回した時のカチッという音とクリック感も心地良い。というかこれだけの容量あれば、PCのバックアップとか、これまで撮った動画の元データとかもここに入れておけば…」
いいから早く作業しなさいよ。
ひとしきり感心した山口は端子をUSB-CにしてiPhone 15に挿し込みました。

なにも難しいことはありません。ただ挿せばいいんです。
SSDへのコピーも簡単。コピーは「ファイル」アプリで行います。
「ブラウザ」→「このiPhone内」で先ほど保存したファイルを選びます。
▲あらかじめ「写真」アプリ内でコピーしたい画像や動画を「ファイルに保存」しておいてから、「ファイル」アプリで作業を行う
そして「ブラウザ」に戻り、次は「USB」を開いて「コピー」ボタンを押せばOK。これでSSDへのコピーが始まります。

大容量のデータでもあっという間にコピー終了。
これで先ほど撮影した動画データはSSD内に保存できました。容量は2TBもあるから余裕です。
さっそく山口はスマホからPCに挿しかえて動画データを移していきます。

「うおっ、もう終わった」
そう、こちらただのSSDではありません。最大1000MB/秒の読み出しと900MB/秒の書き込みというスピードで、あっ!という間にデータを移動できます。とにかく速い。
「これ、マジでPCのデータのバックアップにも使いたいわ。これだけ速ければ、めっちゃラクでしょ。クラウドに上げるのって時間かかるじゃないですか。クラウドの容量だって無限じゃないし。なんかあったとき用に、これにもバックアップしておくと安心だし」
一度このスピードを体験すれば、こうなるであろうことは予想していました(笑)。スマホで撮影したデータのバックアップ用としても使えるし、PCのバックアップ用としても使える。何重にもバックアップを取っておくのは大事です。
ちなみにWindows、Mac、そしてAndroid用に「SanDisk Memory Zone」という専用アプリ(無料)が用意されています。こいつがまた優秀でして、なんと“自動バックアップ機能”が付いているんです。アプリをインストールして自動バックアップの設定をしておけば(バックアップするフォルダの指定も可能)、デバイスに挿すだけでバックアップが始まります。
もちろん今回のように重いデータの移動でも使えるわけです。

「いいなぁこれ。これがあれば…」
ブツブツ言いながら動画編集作業を始める山口。残念、今回は体験してもらうだけなのですよ。作業が終わったら回収します。
そして、忘れてはいけないのがUSB-A端子も付いていること。
山口はiPhone 15とMacBook ProなのでUSB-Cしか使いませんでしたが、まだまだWindows PCではUSB-Aが活躍する場面もあります。
ちなみにワタクシ円道のPCはWindowsなのですが、USB-Cポートはふたつ付いています。ひとつは電源用で、もうひとつのUSB-Cポートが空いていればそこに挿せるのですが、カードリーダーを挿すなどで埋まっていると、残りはUSB-Aポートしかありません。そんな時もこの「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」なら問題なし。

個人的には、デジカメで撮影したデータをmicroSDカードからPCに吸い出す際に、ついでにSSDにも保存できていいかも、とか考えたりしてました。
ビジネスシーンでの主流はWindows PC。外出先での重いデータのやり取りなどで、USB-AもUSB-Cも使えるなら、端子に空きがない!なんてことも減るはずです。これぞ“備えあれば憂いなし”ですね。
* * *
そもそもサンディスク(Sandisk)は、以前からプロも信頼を寄せるブランドです。今回、撮影を担当したカメラマンも「昔からデジカメのSDカードはサンディスクしか使ってませんね。やっぱり信頼性がありますから」と話していました。撮影データの破損だけは絶対に避けたいプロが選ぶブランドということからも、その信頼度の高さがわかります。
そんなサンディスクが手掛けるポータブルSSD「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」。まるでUSBメモリのようで、しかも中身は大容量。メタルの質感は、上質のひと言で、所有感もくすぐられます。

常にスマホの空き容量確保に四苦八苦している人にとっては有用。さらにスマホやPCのデータバックアップ用としても使える。テラ単位の大容量をコンパクトに持ち歩けて、安心して大切なデータを保存できる。ストレージ難民にとって救世主になること間違いなしです。
>> サンディスク「SanDisk Slim Dual Drive ポータブルSSD」(Amazon.co.jp)
<取材・文/円道秀和(&GP) 写真/逢坂 聡>

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。

























