日差しの強い屋外ではサングラスのように色が変わり、室内に入ると透明に戻る「調光レンズ」が、いま注目を集めています。でも実際のところ、どれくらい便利なのか気になる人も多いはず。
▲左:&GP編集部・ワカザワ/調光レンズの便利さに魅了され、その良さをつい語りたくなるおせっかい気質。最近始めたゴルフでも愛用中 右:&GP編集部・ヤマケン/調光レンズの名前は聞いたことがあるけれど、実はよく知らない。無類のキャンプ好き
そこで今回、眼鏡市場と&GPのコラボ企画、“見えるを探求する”プロジェクトの一環として、編集部員のワカザワとヤマケンが調光レンズの実力を検証! 可視光調光、紫外線調光、カラー調光、ミラー調光と、タイプの異なる4本を掛け比べて、その違いや使い心地を確かめました。
本記事では、その様子をダイジェストでお届けします!
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■1本でメガネとサングラスを両立する便利アイテム、“調光レンズ”とは何者?
ワカザワ:調光レンズは、紫外線に反応して色が変わるメガネです。屋外ではサングラスのように濃くなって、室内ではクリアに戻るので、1本でメガネとサングラスの役割を兼ねてくれるんです。
▲色が変わる前の紫外線調光タイプ
▲色が変わった後の紫外線調光タイプ
ヤマケン:サングラスを持ち歩かなくてもいいって、めっちゃ便利!
ワカザワ:そうなんです。しかも自動で色が変わるので、掛け替えも不要なんですよ。
ヤマケン:ちなみにどういう仕組みなんですか?

ワカザワ:レンズに紫外線で反応する成分が入っていて、それが光に応じて色を変えるんです。だいたい3年くらいが交換の目安ですけど、かなり実用的なアイテムです。
ヤマケン:なるほど〜。ちなみに度付きもいける?
ワカザワ:眼鏡市場では度付きはもちろん、遠視用・近視用・乱視用・遠近両用レンズなどいろいろなレンズタイプにも対応できるので、自分に合った1本を選べるのも魅力です。
■紫外線? 可視光線? まずは“2タイプの違い”を知っておこう
ヤマケン:ちなみに調光レンズって紫外線でしか変わらない感じ?
ワカザワ:いえ、大きく分けて2種類あって、「紫外線調光タイプ」と「可視光(かしこう)調光タイプ」です。
▲左:紫外線調光タイプ、右:可視光調光タイプ
ヤマケン:可視光?
ワカザワ:可視光とは、目で見える光のこと。なので、可視光タイプの調光レンズは車内や曇りの日でもしっかりと反応してくれます。
▲可視光調光タイプを着用
ヤマケン:お〜、それはドライブ派(※)にありがたい!
※夜間やトンネル通過時は着用を推奨しておりません
ワカザワ:ですよね。逆に紫外線調光タイプは、室内の蛍光灯などには反応しないので、屋外で色が濃くなっても、室内に入ればしっかりクリアに戻ります。だから、ビジネスシーンでも違和感なく使えるんです。
▲左:紫外線調光タイプを着用
ヤマケン:たしかに、仕事のときにサングラスみたいな色のままだとちょっと困るもんね。
ワカザワ:ちなみに、眼鏡市場で取り扱っている紫外線調光レンズは、グレーやブラウンに加えて、グリーンやブルー、ちょっと淡めのカラーもあって種類が豊富です。可視光調光はグレーとブラウン、グリーンの3色がラインナップされています。
▲左:紫外線調光タイプ、右:可視光調光タイプ
ヤマケン:へぇ〜、そんな違いが。選ぶときは、用途だけじゃなくて色のバリエーションもチェックしないとだね。
ワカザワ:そうなんです。だから自分の好みやライフスタイルに合わせて選べるのもポイントですね。
■“見た目重視派”に朗報。カラー調光・ミラー調光って何?
ワカザワ:ここまで紹介したのは、紫外線と可視光線で反応する基本の調光レンズ。でも実は最近、デザイン性を加えた“おしゃれ特化”のタイプも登場してるんです。
ヤマケン:おっ、まだあるんですね?
▲カラー調光タイプ
ワカザワ:たとえば「カラー調光」。最初から若干色味がついていて、外に出るとその色がグッと濃くなるタイプです。今回用意したのはグレーですが、他にもブラウンに変化するタイプもあり、ファッションの一部として使えます。
▲紫外線で色が付いた後のカラー調光タイプ
ヤマケン:ヤマケン:それ、おしゃれですね!
ワカザワ:あと、ちょっと変わり種の「ミラー調光」もおすすめ。アウトドアやスポーツシーンはもちろん、いつもの着こなしにちょっと変化を加えたいときにもピッタリ。
▲ミラー調光タイプ
ヤマケン:色が付く前から、すでにレンズがミラーっぽいんだね。
▲可視光線で色が付いた後のミラー調光タイプ
ワカザワ:普段着にも程よいアクセントを加えられるから、「人と違う1本が欲しい」ってときにちょうどいいんです。
※ミラーの反射の感じ方には個人差があります
■実験でわかった“戻り時間”の差。生活スタイルに合った選び方を

ワカザワ:さて、ここからはちょっと実験です! 調光レンズって、外で色が濃くなって、室内に入るとクリアに戻るじゃないですか。あれ、実際どのくらいのスピードで戻るのか、気になりません?
ヤマケン:たしかに気になる。あんまりそういう情報って出てないよね。
ワカザワ:ですよね。ということで今回は、紫外線調光・可視光調光・カラー調光・ミラー調光の4タイプを一気に比べてみました。気温32度、湿度63%の屋外でしっかり色を変化させてから、室内での“戻り時間”を計測してみました。

ヤマケン:ちゃんと実測するんだね。こういう検証、地味にありがたい!
ワカザワ:まず色が濃くなるスピードは、どれもめちゃくちゃ早かったですね。体感でいうと10秒くらいで一気にサングラス状態になりました。

ワカザワ:で、肝心の戻り時間。結果的には、紫外線調光→カラー調光→可視光調光→ミラー調光の順で早かったです。
ヤマケン:へえ、そんなにはっきり差が出るんだ。
▲室温:25.3℃、湿度:41%
ワカザワ:一番早かった紫外線調光は20秒くらいでほぼクリアな状態に戻って、逆に一番時間がかかったミラー調光でも2分くらいで元に戻りました。これだけ戻りが早ければ、オフィスビルに入ってエレベーターを上がる頃には、だいぶ色も抜けてるはずです。
ヤマケン:それならビジネスシーンでも使いやすいね。
ワカザワ:もちろん日差しの強さや気温などの条件によって多少前後しますが、今回の実験は選ぶ際の目安として参考になると思います。
■選ぶ楽しみだけじゃない。“自分らしさ”も引き出せる調光レンズの魅力

ワカザワ:というわけで、4タイプの調光レンズを見比べてきましたが、ヤマケンさん、どれが一番気になりましたか?
ヤマケン:いや〜全部気になったけど、やっぱ可視光調光タイプかなあ。車に乗るし、室内でもちゃんと色が変わってくれるのは便利だなあと。
ワカザワ:なるほど。僕はカラー調光タイプが気になりました。最初から色が入っていて、そこからさらに濃く変化する。ちょっとワクワクしますよね。
▲カラー調光タイプ
ヤマケン:わかる。あの、ほんのり色が入ってる感じ、見た目もいいし。夏って服装シンプルになりがちだから、小物でちょっと雰囲気出したいもんね。
ワカザワ:そうなんですよ。調光レンズは、機能性だけでなく、見た目の楽しさもあるんです。なので、ライフスタイルに合ったものを選ぶのはもちろん、「どう見られたいか」という視点で選ぶのもおすすめです。
▲紫外線調光タイプ
ヤマケン:たとえばちょっとイメチェンしたいなら、ミラー調光とかもアリだね。
ワカザワ:今回の内容が、調光レンズが気になっている人のヒントになればうれしいです。ありがとうございました!
>> 眼鏡市場「調光レンズ」
<取材・文/若澤 創 撮影/田中利幸>
































