今季のアテッサは“色と構造”で魅せる。チタニウムウオッチが拓く、新しい個性のかたち

朝夕の空気が落ち着き、装いにも少しずつ季節の変化が感じられる秋。シャツやジャケットなど羽織ものを楽しめるようになり、気分もどこか新鮮になる。

そんな移ろいの時期だからこそ、日々の着こなしにさりげなく個性を加えてくれる腕時計を手に取りたい。

シチズン「アテッサ」の新作は、まさにその適役。精度や耐久性といった確かな実用性を備えつつ、腕元に自分らしさを映し出してくれる。

■シチズンの先進技術を象徴するチタニウムウオッチ「アテッサ」とは

1987年の誕生以来、アテッサはシチズンの先進技術を体現するチタニウムウオッチブランドとして進化を続けてきた。

軽くてキズに強い「スーパーチタニウム」による耐傷性と快適な装着感、光で駆動する「エコ・ドライブ」、GPS衛星電波受信、そして1種耐磁への対応。日常を支える機能を次々に搭載し、精度と実用性を追求し続けている。

その中でも今回フォーカスするのは、スーツにもカジュアルにも馴染むデザインで人気の「ACT Line」から登場した新作3本だ。高い機能性に加え、それぞれが個性豊かな表情を備えている。

ニット 6万6000円/キャッシュ&バルバ(エグジステンス)、シャツ 1万5400円/J.プレス オリジナルス(J.プレス & サンズ 青山)、パンツ3万9600円/ニート(にしのや)

■アテッサが手にした個性豊かな色表現。“光のゆらぎ”が生む新たな表情

「AT8314-53L」(25万3000円)/ケースサイズ:43.5mm、厚み:13.0mm、重量:101g、キャリバー:H800(光発電エコ・ドライブ)、月差±15秒(非受信時)、持続時間:光発電約10ヶ月(パワーセーブ作動時)、スーパーチタニウム、10気圧防水、1種耐磁

今回の新作3本のうち、とりわけ注目したいのが、ダイヤルに構造色を採用した「AT8314-53L」。

高い実用性に加えて、光の加減でブルーからパープル、時に深いグリーンへと変化する文字板は、目に映るたびに気持ちを弾ませてくれる。

構造色とは、塗料ではなく物質の微細な構造によって光を干渉させ、角度や光源によって色が変化して見える現象のこと。ゆえに、従来の文字板では得られなかった独特の彩りが腕元に宿るのだ。

【ポイント】構造色の美しさを引き出す新設計に注目

特筆すべきは、文字板とベゼルそれぞれに構造色フィルムを配し、硬質なサファイアガラス1枚で覆う新設計を採用した点だ。従来は別々だった要素を一体化させることで、これまでにない奥行きと立体感が生まれている。

さらに、加工の難しいサファイアガラスに繊細なカッティングを施すことで、光の陰影が幾重にも広がり、独特な趣をもたらしている。これは、シチズンの技術力があるからこそ実現できた、特別な仕上がりだ。

▼冬のシックな着こなしに一匙の華やかさを添える

深みのあるネイビーのレザーブルゾンにも自然に馴染み、控えめながらも華やかさを腕元にプラス。重たくなりがちな秋冬の装いを軽やかに引き立ててくれる。

レザーブルゾン 19万2500円/アルマ(ノウン)、ニット 6万2700円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、パンツ 3万8500円/ニート(にしのや)、サングラス 5万600円/アイヴァン(アイヴァン 東京ギャラリー)

「AT8314-53L」は、高い実用性と独創的な色表現を両立した一本。角度ごとに変化する表情は、派手すぎず控えめに個性を主張し、日常の装いに新鮮な彩りを与えるだろう。

■ブラックorシルバー?人気の双璧をなす2つのレギュラーモデルも見逃せない

▲左:「AT8295-56E」、右:「AT8294-59E」

構造色モデルの存在感に目を奪われがちだが、アテッサの魅力はそれだけにとどまらない。王道のシルバーと精悍なオールブラックという2つのレギュラーモデルもまた、人気の双璧と呼ぶにふさわしい存在だ。

これらのモデルでは、「AT8314-53L」と同じくチタニウムの軽さと強さを備えつつ、GPS衛星電波時計で培われてきたサファイアベゼルを新たに採用。高い耐傷性に加え、ワンランク上の上質感をまとわせている。

■同色だからこそ異素材の深みが増す“オールブラック”のアテッサ

「AT8294-59E」(22万円)/ケースサイズ:42.0mm、厚み:10.7mm、重量:95g、キャリバー:H800(光発電エコ・ドライブ)、月差±15秒(非受信時)、持続時間:光発電約10ヶ月(パワーセーブ作動時)、スーパーチタニウム、10気圧防水、1種耐磁

ケースからブレスレットまでをブラックで統一した「AT8294-59E」。強靭なチタニウムにデュラテクトDLC加工を施すことで、優れた耐傷性と深みのあるブラックを実現した精悍なモデルだ。

光を吸い込むようなチタニウムのマットな質感に、サファイアベゼルの瑞々しい光沢が重なる。異素材のコントラストが、オールブラックの単色に深みと上質さを与えているのだ。

その佇まいは、ビジネスシーンでは腕元を引き締め、カジュアルな装いでは全体をスマートにまとめ上げる万能性へとつながっている。

▼端正なブラックウオッチが大人の装いを格上げする

ブラウンのセットアップにニットポロを合わせた柔和なスタイルも、「AT8294-59E」を添えることで全体が引き締まり、大人の落ち着きを感じさせる。

ジャケット 7万9200円、パンツ 3万9600円/ともにJ.プレス オリジナルス(J.プレス & サンズ 青山)、ポロシャツ 5万7200円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、Tシャツ 3850円/ヘインズ(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)

端正なブラックの外観は、チタニウム特有の硬質感とサファイアベゼルの光沢が織りなす奥行きが魅力。装いをさりげなく格上げする、精悍さを極めた1本といえる。

■幅広いスタイルに溶け込む。アテッサのシルバーモデルは“間違いない”1本だ

「AT8295-56E」(19万8000円)/ケースサイズ:42.0mm、厚み:10.7mm、重量:95g、キャリバー:H800(光発電エコ・ドライブ)、月差±15秒(非受信時)、持続時間:光発電約10ヶ月(パワーセーブ作動時)、スーパーチタニウム、10気圧防水、1種耐磁

ベーシックなモデルを求める人にとって、「AT8295-56E」は最良の選択肢だ。シルバーブレスにブラックダイヤルを組み合わせたデザインは完成度が高く、どんな場面でも安心して選べる。

厚さ10.7mmに抑えられたケースはスリムで、袖口にも収まりやすい。また、無反射コーティングを施したサファイアガラスの風防は視認性に優れ、実用性と美しさを両立させている。

▼ビビッドなカラーにも馴染む、王道シルバーの安心感

鮮やかなグリーンのニットを主役にしたスタイルにも自然に馴染み、装い全体をスマートにまとめてくれる「AT8295-56E」。

強めのカラーコーディネートにも違和感なく溶け込む懐の深さを備えている。

コート 24万2000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、ニット 8万300円/ヘリル(にしのや)、パンツ 3万9600円/J.プレス オリジナルス(J.プレス & サンズ 青山)

チタニウムは実用性に優れる一方で“素材感”が出やすいが、鏡面と筋目を巧みに切り替えることでその印象を払拭。立体感と高級感を兼ね備え、日常使いにふさわしい存在感を放っている。

■腕時計としての機能性と華やかさを兼ね備えた、揺るぎない一本がここにある

▲左から、「AT8294-59E」、「AT8314‐53L」、「AT8295-56E」

幻想的な構造色をまとい、新構造の一体型ベゼルでその魅力を際立たせた「AT8314-53L」。さらに、精悍なブラックと完成度の高いシルバーというレギュラーモデルも揃い、3本それぞれが異なる個性を放っている。

どのモデルを選んでも、確かな実用性に裏打ちされた信頼感と、自分だけのスタイルを楽しめる個性が手に入る。それがアテッサという選択だ。

>> シチズン「アテッサ」(特設サイト)

<取材・文/若澤 創 写真/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/井上裕介>

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