スマホにPC…近くを見続ける生活だからこそ、“リカバリーメガネ”的なモノが必要じゃないか?

今使っているメガネは、気づけばもう4年目。フレームも少しくたびれてきたし、最近はなんだか目の疲れも感じやすくなった。

度の進み具合も気になるし、メガネを新調するついでに、いろいろ調べてもらおう。ということで、編集部の若澤は職場にほど近い「眼鏡市場」へ向かった。

▲眼鏡市場 新宿東口本店:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目29−10

■緊張と緩和を繰り返す“目”に「そこまで頑張らなくていいよ」と促す、やさしいメガネがあるんです

店内にはずらりと並ぶフレーム。かけ比べを楽しんでいると、スタッフの山田さんが声をかけてくれた。

山田:いらっしゃいませ。そちらは眼鏡市場が手掛ける「THE BEDFORD HOTEL」というブランドで、ヘキサゴン(六角形)シェイプが特徴です。

若澤:縁無しのメガネって雰囲気あって新鮮ですね。テンプルのブラウンカラーも効いていて、ひと目惚れしました。

ニット 6990円/アンフィーロ(オンワード樫山)

山田:ありがとうございます。とても良くお似合いです。ちなみに今日は、新しいメガネを探しに来られたんですか?

若澤:それもあるんですけど、最近ちょっと目が疲れることが増えた気がして。度が合ってないのかなと思ったんです。だったら、いっそメガネも新しくしようかなと思って来ました。

山田:それでしたら、一度見え方をチェックしてみましょうか!

山田:今お使いのメガネのバランスは良いと思います。強いて言えば左が少し強めですが、疲れの原因は度数よりも“眼鏡の使い方”のほうにありそうです。

若澤:使い方、ですか?

山田:はい。若澤さん、普段のお仕事ではパソコンやスマホなど、近くを見る時間が多くないですか?

若澤:多いですね。基本はデスクワークで、作業の合間もずっと画面を見ています。

山田:ですよね。最近はスマホやPCを見ることが当たり前になっていて、気づかないうちに目の筋肉がずっと緊張したままになっているんです。

▲一般的な近視用メガネレンズでスマホを見るときの目の状態(イメージ)。近くを見るとき、ピントを合わせるためピンク色の部分の毛様体筋が収縮した状態になる/メガネトップ提供

若澤:たしかに、夕方になると目の奥がやたら重くなる気がします。

山田:おそらく、ピントを合わせる“調整力”を日常的に使いすぎている状態ですね。スマホやPCを長時間見ることで、目の筋肉がずっと緊張してしまっているんです。若澤さんの感じている違和感は、その“こり”のようなものが原因かもしれません。

若澤:調節力…。意識したことなかったです。となると、どうすればいいんでしょう?

【ポイント】普段意識しない“目の緊張”にさりげなくアシスト

山田:そこでおすすめしたいのが「メルネス」というレンズです。これは、長時間近くを見る人に向けて作られたレンズで、いわば“目のストレッチ”を意識した設計になっているんです。

若澤:ストレッチ?

山田:そうです。さっきお話しした“調整力”の働きを、少し助けてあげるような仕組みですね。スマホやPCを見続けると、どうしてもその力を酷使してしまうので、メルネスではレンズの設計でそれをさりげなくサポートしています。

若澤:なるほど。そういう発想なんですね。なんだか最近よく耳にするリカバリーウェアみたい。

山田:実際の構造としては、レンズの下半分には、近くが楽に見えるような度数をいれています。そうすることで、スマホやパソコンなどを見るときに視線がさがっても、目の筋肉の緊張を少しやわらげてくれる仕組みになっています。

若澤:まさに自分のライフスタイルにぴったりですね。

山田:ありがとうございます。メルネスは、お好きなメガネフレームに3300円(税込)で組み合わせられますので、気軽にお試しいただけますよ。

若澤:それはありがたい。ぜひお願いします!

■変わっていないようで変わる。「メルネス」と過ごす日常

先日作ったメルネス入りのメガネを受け取り、さっそく使ってみることに。ぶっちゃけ、最初の印象は「普通」。見え方が劇的に変わるわけでもなく、掛け心地もいつもどおり。本当に違いがあるのだろうか…そんな半信半疑のまま、いつもの一日が始まった。

この日の午前中は、取材が1本入っている。少し時間があるので、近くのカフェで原稿の整理をしながら待機。

PCさえあれば、オフィスでも、自宅でも、カフェでも仕事ができる時代。コロナ禍以降、その流れはいっそう加速した。

便利になった一方で、目が休まる時間は確実に減っている。そんなことを考えながら、無意識に画面を見続けている自分に気づく。

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昼休み、外のベンチでコーヒーを飲みながら、つい無意識にスマホを開く。SNS、動画、ニュース、そして趣味の読書まで。ほんの少しの休憩のつもりが、気づけばまた目を使い続けている。

「メルネス」をかけていると、そんな日常のクセを客観的に意識するようになった。“目を使わない時間”をつくることのほうが、今はいちばん難しいのかもしれない。

取材を終え、自宅で仕事を再開。誌面の修正や校正など、細かい作業が続く。紙の原稿からデジタルチェックに切り替わって、もうだいぶ経つ。便利にはなったけれど、目を酷使する作業には変わりない。

しかしながら、ふと「あれ、今日はラクかも」と思った。気のせいかもしれない。でも、こうした“わずかな違い”に気づけること自体が大事だと思うし、その後も自然と作業を続けられる感覚があった。

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掛けていて特別な感覚はない。でも、それがむしろ驚きだった。なぜなら、レンズの下側にわずかに異なる度数が入っているはずなのに、見え方の違いをまったく意識しなかったから。それだけ自然に仕上がっているということであり、それを可能にする眼鏡市場の技術力の高さを体現していることでもある。

「メルネス」は、老眼でも度の進行でもない、その間に生きる現代人に寄り添う、いわば“見すぎる日常”への新しい選択肢なのかもしれない。

■「もしかしたら自分老眼かも?」と思ったときに頼りたい“ストレスフリーレンズ”という選択肢

若澤:しばらくメルネスを使ってみたんですけど、ほんとに普段の見え方と変わらないのに、長時間のPC作業でも目がラクに感じました。

山田:ありがとうございます。メルネスはあくまで目の調節力をサポートする存在とはいえ、長い時間使っていると、その違いを感じられる方が多い印象です。

若澤:そういえば、その“調節力”ってやっぱり年齢とともに落ちていくんですかね?

山田:そうですね。ピントを合わせる力は年齢とともに少しずつ弱まっていきます。いわゆる“老眼”と呼ばれる症状ですが、「老眼鏡=近く専用」というわけでもないんです。

若澤:へえ、そうなんですね。老眼鏡にもタイプがあるんですか?

山田:はい。老眼鏡は、近く専用の眼鏡になりますが、当社の「ストレスフリーレンズ(フレーム付き1万3200円~)というシリーズでは、遠くも近くも見えるように、距離別で4種類のタイプを用意しています。たとえば遠近・中近・近近など、生活シーンに合わせて見え方を最適化できますよ。

若澤:どういう仕組みなんですか?

山田:一枚のレンズの中に、「遠く・中間・近く」といった異なる度数が自然につながるように配置されているんです。老眼鏡のように1か所だけが近くにピントを合わせる構造ではなく、視線を動かすだけで距離に応じてピントがスッと切り替わるのが特徴です。

若澤:へえ、ひとつのレンズの中で、そんなふうに調整できるんですね。

山田:そうなんです。たとえば、前を向いて黒目が来る位置には、遠くが見やすい度数に、下に視線が移動するにつれて、手元が見やすくなるような構造になっています。視線を動かすだけで、ピントがスッと切り替わるようなイメージですね。とはいえ、「メルネス」と同じく、度数の変化の境目は外見からはわからないので、見え方もとてもナチュラルなんです。

若澤:確かに、遠近両用の眼鏡とかって“くっきり境目がある”イメージでした。

山田:そう思われがちですよね。遠近両用を使い始める方には、見え方に慣れない、違和感を感じるということで不安に感じる方もいらっしゃいます。でもこのストレスフリーレンズは、その違和感をなくすような設計をしています。デスクワーク中心の人には中近、読書や細かい作業が多い人には近近、といった具合に、ライフスタイルに合わせて自然に使えるようになっています。

若澤:なるほど。遠近両用って、もっとハードルが高いものかと思っていましたけど、これなら先に知っておいてよかったです。なんだか安心しました。

■“まだ老眼じゃない”今から、“老眼を感じ始める”未来まで。すべてをカバーする眼鏡市場のレンズ提案

視力の悩みは、人それぞれ違う。「なんとなく見づらい」「ピントが合いにくい」と感じたときに頼れるのが、眼鏡市場のレンズだ。

たとえば、日常の見え方を整えたい人には「メルネス」、目のピントに違和感を覚え始めた人には「ストレスフリーレンズ」といった具合に、今の自分に合った自然な見え方を追求できるのが何よりの魅力。

それに、メルネスを実際に使ってみて感じたのは、“見える”ということを改めて考えるきっかけにもなったということ。目を酷使する毎日だからこそ、たまには目のコンディションにも気を配ってみてもいいのかもしれない。

>> 眼鏡市場

>> “見えるを探求する”プロジェクト

<取材・文/若澤創 写真/村本祥一>

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