寒風の中でバスや電車を待つと凍えるほど冷たいのに、乗車すると今度は暖房で汗ばみ、下車した瞬間にその汗が冷えてゾクッとする。近所へ自転車で出かけるだけでも、顔や指先を刺すような冷たい風。デスクワーク中や部屋でじっとしていても、気づけば足先から冷えが忍び寄る。——そんな「冬の寒さストレス」は、誰にとっても避けられない現実です。
「厚手のアウターを着れば解決するのでは」と思いがちですが、実際は体温調整が難しく、汗冷えや風通し、下からの冷気など“厚着でも防ぎきれない寒さ”に悩まされがち。
つまり冬の寒さ対策で重要なのは、服の厚さでも枚数でもなく、状況に適したウエアを選ぶこと。人によって異なる“寒さの感じ方”や“冷えるシーン”を把握したうえで対策すべきなのです。
その答えが、体温を最前線で守る“アンダーウエア”。最近は機能性インナーも普及していますが、「なんとなく厚手の方が暖かそう」と選んでしまっている人も多いはず。寒さの感じ方も動き方も人それぞれ——だからこそ大切なのは“厚さ”ではなく“機能性”で選ぶという発想です。
そこで注目したいのが、ゼビオがおすすめするスポーツ由来の機能性インナー。防風・発熱・汗処理・保温といった“スポーツの科学”を応用し、通勤からデスクワーク、ハイキングまで、冬の日常を快適にしてくれます。
■冬を快適に過ごすための機能性インナー3選
▲左からROGER EGGER「HEAT-Xインナー」(3289円)DUARIG「DRY WARMインナー」(3289円)、DUARIG「WIND-Xインナー」(2189円)
今回、ゼビオがおすすめするスポーツ由来の機能性インナー。それがDUARIG「DRY WARMインナー」(デュアリグ/ドライウォームインナー)、DUARIG「WIND-Xインナー」(デュアリグ/ウィンドクロスインナー)、ROGER EGGER「HEAT-Xインナー」(ロジャーエーガー/ヒートクロスインナー)の3モデルです。

前述の通り、冬の寒さを感じる状況は人それぞれ。つまり「自分の状況に合った機能性」を選ぶことが大切です。これら3モデルは、日常の防寒スタイルに合わせて開発されており、生地の厚さも肌触りもまったく異なる“別物”。三者三様の仕様になっています。
ここからは、冬の代表的な3つの悩みに合わせて最適なインナーを紹介します。
■通勤・通学の“汗冷え”をなんとかしたい——吸汗速乾で汗冷えしにくいDUARIG「DRY WARMインナー」

朝、駅まで歩いただけで汗をかき、電車に乗ると一気に暑い。しかし到着して外気に触れた瞬間、汗が冷えてゾクッとする——冬の通勤あるあるです。
これは、冬の汗は蒸発する際に体温を奪うため、厚着をしているほどムレやすく、結果的に「汗冷え」しやすいのです。

そこで役立つのがDUARIG「ドライウォームインナー」(3289円)。吸汗速乾素材が汗を素早く吸収・拡散し、汗冷えを抑制。肌面は裏起毛で柔らかな着心地、さらにグリッド構造で高い放湿性も確保します。消臭糸も採用しており、ニオイが気になる人にも安心です。
冬通勤で“暑い→冷える”の地獄ループを断つ1枚。もちろん通勤時だけでなく、オフィスの暖房が強すぎて暑いといったシーンでも活用できますよ。
▲肌面はポリプロピレン素材で、保温力がアップ。起毛しているため、暖かくソフトな肌触り
▲裏面はグリッド構造のため、高い放湿性を確保
■自転車や屋外作業の“刺すような風”がつらい——風を通さずドライな着心地DUARIG「WIND-Xインナー」

自転車に乗ると、気温が高めの日でも“風だけが冷たい”。顔・首・胸のあたりがキュッと冷えるあの感じ。冬の寒さは「気温」よりも「風」による体温奪取が大きいため、風を通す服では防ぎきれないのです。

日常に多々ある、ちょっとした買い物や子供の送り迎えといったシーン。そんな時に活躍するのがDUARIG「ウィンドクロスインナー」(2189円)です。インナーながら3層構造になっており、ミドル層にBREEZE TEXの防風フィルムを搭載。しっかり風を遮って体温をキープします。
また生地には透湿性があり湿気を放出するためムレず、ストレッチ性も高いので動きやすいのが特徴。通勤で自転車を使う人はもちろん、風の強い地域に住んでいる方にもおすすめの、“風が冷たい問題”をまとめて無力化する1枚といえます。
▲前身ごろは3層構造で、表生地と裏生地の間に防風性と水蒸気の透過性を両立した防風透湿フィルムが挟み込まれている
▲ストレッチ性も高く、屋外作業者にも最適
▲脇部分には、汗の放出にひと役買うメッシュ素材を採用している
■室内でも“じっとしていると冷える”——吸収発熱でとにかく暖かいROGER EGGER「HEAT-Xインナー」

外出時でなくとも、デスクに座っていたり、家で作業しているときに足先や腕がじんわり冷えてくることも。冬のキャンプも同様で、活動量が少ないと自分で熱を作りづらいものです。

そんな場面で頼れるのが、ROGER EGGER「ヒートクロスインナー」(3289円)。体から発散される水分を吸収して発熱するため、動かなくても暖かいのが特徴。しかも遠赤外線を放出するゲルマニウム鉱石を繊維に練り込んでいるため、発熱した暖かな空気をしっかりと保温してくれるんです。
裏起毛でソフトな着心地の上に、機能性インナーにありがちな静電気も起こりにくくなっているのも隠れたポイント。じんわり暖かくなるから、自宅&オフィス時間を一番快適にしてくれる“生活の相棒”といえる1枚です。
▲インナーは機能が描かれたボックスに封入。カラーは黒一色のみ
▲肌面が起毛しており、ソフトで暖かな着心地
■冬を快適にするのは“厚さ”ではなく“最適化”

それぞれの課題を解決するインナーを選べば、冬の寒さ対策の大半はクリア。さらにレイヤリング(重ね着)を考えると、動きやすさは損なわず、暖かさをキープできるのです。
ゼビオのアウターには「ウィンドクロス」や「ヒートクロス」技術を搭載したモデルもあり、機能性インナーと組み合わせることで気候に応じた最適な防寒が可能。
たとえば通勤時にドライウォームインナーを着用時、気温が低い場合はヒートクロスアウターを合わせたり、暑いのが苦手な場合や気温より風が気になる場合はウィンドクロスアウターを合わせたり、気候によって調整すればより快適な冬を過ごせるのです。
つまり厚着を重ねるのではなく、“シーンに応じた機能性インナー”を選び、その上で何を組み合わせるのか(日常生活における用途別レイヤリング)を考えるのが最適解。冬の寒さは着込むのではなく、“状況に応じて最適化する”ことがこれからの新常識なのです。
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(取材・文/澤村尚徳 写真/LEE HYONMIN 取材協力/東急バス)


































