■フレッシュなフルーツを使った変りダネ醤油
訪れたのは、醤油専門店「SOY&CO.1879」。フルーツ醤油「ビューティーソイソース」の企画・販売元です。
「ヨーロッパでは、ベリーソースやピューレのような果汁を活かしたソースをよく見かけるので、それを醤油に変えてやってみようと思ったのがフルーツ醤油開発のきっかけでした」と言うのは、代表取締役の岡崎利彦さん。
▲意外にも男性の購入者も多く、全体の4割くらいを占めるのだそう。また、海外の人にも人気なのだとか。醤油に関する先入観がない分、受け入れられやすいよう
フレーバーは全10種類。入っているフルーツの種類によって、味や香りだけでなく、醤油の色にも違いがあります。
「1879年から変わらない製法で作られているうすくち醤油に、柿だけを使った純柿酢と、兵庫県の日本酒から作っている純米酢、ミネラルシュガーと天然だし、それにそれぞれの果汁が入っています。ベースは全て同じで、果汁と砂糖の量がフルーツによって違います。果汁自体に糖度が高いものは砂糖を減らしていますし、少ないものは足しています」(岡崎さん)
醤油というよりはポン酢に近い感じでしょうか? おすすめの使い方を教えてもらいました。
「かけるだけでワンランク上の料理になることを目指して作られていますので、刺身でもフライでも、いつもの料理に醤油やソースなどの代わりに使ってみてください。和食にかけると洋食っぽいかんじになり、洋食にかけると和食っぽくなりますよ。サラダなどにドレッシングとして使うのもおすすめ。そのままでもいいですし、オリーブオイルなどと混ぜてオリジナルドレッシングを作ってもOK。味が定まっていないものに加えてもらうと、味が引き締まりますよ」
■どんな食べ物に合うのか、いざ実食!
では早速実食です! 岡崎さんからのアドバイスをもとに、それぞれの醤油に合いそうな食材につけていただいてみました。
▲今回試してみたのは、この8種類。左から、ざくろしょうゆ、かしすしょうゆ、ぱっしょんふるーつしょうゆ、ようなししょうゆ、らずべりーしょうゆ、ぶるーべりーしょうゆ、ばななしょうゆ、ちぇりーしょうゆ。内容量100ml
■醤油が欠かせない刺身をフルーツ醤油で
「ちぇりーしょうゆ」(648円)

岡崎さんによると「ちぇりーしょうゆ」に合うのは、赤身の魚。マグロのカルパッチョや刺身などがおすすめと言うので、マグロの刺身で試食してみることに。
▲醤油の色は赤みがかった茶色。チェリーというより酢の香りがする
▲たっぷりつけても赤身の味をじゃましないマイルドな味わい
くせのないマイルドですっきりとした味が、赤身の刺身のコクや旨みを引き出してくれているように感じました。
「かしすしょうゆ」(756円)

続いては「かしすしょうゆ」です。こちらはカツオや鴨肉と相性がよいとのことなので、カツオのたたきと一緒にいただきます。
▲カシスの色が強く出た、赤っぽい醤油。香りもカシスの甘酸っぱさが強し!
▲香りも味もカシスの存在感大!
「かしすしょうゆ」は、カツオのたたきなどはっきりと味がするものにも負けない濃さがあります。カシス自体が主張の強い個性的な味がするので、薬味的な役割を発揮して、カツオの生臭さも全く感じません。
「ようなししょうゆ」(566円)

くせがなく、甘めの「ようなししょうゆ」。白身魚に合うとのことで、鯛の刺身につけて試食です。
▲爽やかな風味で、色は薄め
▲刺身が洋食に早変わり
あっさりとした白身と洋梨の爽やかさがマッチして、鯛の旨みを引き立ててくれます。刺身がカルパッチョ風の洋食っぽいテイストで食べられます。
岡崎さん曰く、白身魚には「ばななしょうゆ」もおすすめとのこと。さっぱりとした食材には、甘みの強いフルーツを使った醤油が合うようです。

















































