■モバイル通信に対応するのは、GPS + Cellularモデル
Apple Watch Series 3は、「GPS + Cellularモデル」(4万5800円〜/税抜・以下同)と「GPSモデル」(3万6800円〜)の2モデルを展開。モバイル通信をサポートするのは前者のみとなります。
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▲Apple Watch Series 3
GPS + Cellularモデルでモバイル通信を利用するには、NTTドコモ、au、ソフトバンクが提供するオプションの通信プランの契約が必須。その際、主回線として使用しているiPhoneと同じキャリアを選択しましょう。
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▲GPS + Cellularモデルはデジタルクラウン(リューズ)部分に赤丸があるのが特徴だ
Apple Watch本体には、SIMカードを挿入するスロットは付いておらず、eSIMが内蔵されています。所定の設定操作を行うことで、主回線と同じ電話番号が割り振られるという仕組み。なお、現時点ではMVNOが提供する格安SIMなどで運用することはできません。
ちなみに、通信に必要なアンテナはApple Watchのディスプレイ部に内蔵されています。従来のデザインを維持したまま、通信機能の追加が実現している秘密はここにあります。
■主回線のiPhoneは電源を切っていてもOK
従来モデルでも通話自体は可能でしたが、あくまで電源のついたiPhoneが近くにある場合に、転送されているだけでした。GPS + Cellularモデルではウォッチ単体で通信が行えるため、主回線のiPhoneが近くにない状況や、電源をオフにした状態でも、通話やデータ通信が行えます。
つまり、ランニングの際にiPhoneを持っていなくても、緊急時には通話・メッセージ等で連絡が取れるということ。筆者は普段からそれほど電話を利用しませんが、やはり安心感があります。
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▲もちろんApple Watchから発信することも可能
早速、通話機能を検証してみたところ、マイクの精度に驚きました。大雨や強風の中でも、正確に話者の声を拾えます。雨風の音など、ノイズは低減され、ほとんど聞こえません。また、Apple Watchを装着した手首を、話者の口元に寄せずともOK。
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▲この位置で通話していても、自分の声はちゃんと相手に聴こえる
ウォーキングをしながら、腕をブンブンと振っていても、声を拾えました。通話相手からは「ペタペタ、と(話者の)足音が聴こえる」とも指摘されました。
一方、Apple Watchのスピーカーは、静かな場所なら問題なく聴こえました。ただし、雨風の音が強いと、相手の声が聴こえづらいという場面も。その場合にはデバイスを耳に寄せる必要が出てきます。
より相手の声を聴きやすくしたい場合など、フルワイヤレスイヤホンの「AirPods」とがあると、汎用性が高まりそうです。なお、同イヤホンはApple Watchと直接接続できます。
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▲AirPodsがあるとより使い勝手はよくなる
なお、Apple Musicのストリーミング再生も近日中に可能となる予定。モバイル通信をフル活用するには、やはりAirPodsが必要になりそうです。ちなみに、AirPodsは今後ワイヤレス充電対応モデルが発売されると見込まれています。こちらについては新モデルの登場までもう少し待つのも手かもしれません。