【レクサス LS試乗】地味だけどスゴい!安全との両立をにらんだ自動運転技術:岡崎五朗の眼

先のフルモデルチェンジで(トヨタ「セルシオ」時代を含め)、5世代目へと進化したレクサスのフラッグシップサルーン「LS」。メルセデス・ベンツにもBMWにもアウディにも似ることなく、それでいて、しっかりとした高級車像を描いてきたエクステリアデザインに、僕は好感を抱いている。

しかし、新しいLSで注目すべきは“たたずまい”だけではない。レクサスの特徴のひとつとして挙げられるのはなんといっても“先進性”だが、新型は、今、注目を集める自動運転技術において、最も進んだクルマに仕上がっている。

自動運転は、レベル0からレベル5までグレード分けされていて、新しいLSが搭載するのは“部分自動運転”となるレベル2。先頃、本国で発表されたアウディ「A8」は、人間による操作への介入がなくても走る“条件付き自動運転”=レベル3の実現を謳っていることを考えると、新型LSのそれは少々もの足りなく感じるかもしれない。

だが実のところ、レベル3以上の使用にはまだまだ厳しい制限があり、現在、日本国内で認可されているのはレベル2まで。その中において新型LSの自動運転技術は、かなり進んだものなのだ。

【次ページ】進んだ“自動運転技術”を積極訴求しないトヨタの謎

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