【動画】話題のドローンで空撮してみた!

Bebop
by Parrot
on Sketchfab

Parrot Bebop Droneとは?
 加速度計やジャイロスコープ、磁力計など、多数のセンサーを搭載することで安定飛行を実現したレジャー用ドローン。専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットで操縦できるほか、別売の専用のコントローラーを使えば約2km離れても操縦できる。さらに内蔵カメラにより、ブレの少ない1400万画素/フルHD解像度の映像が撮影できる。

「TAKE OFF」ボタンを押せば誰でも飛ばせる!

このBebop Droneは、飛ばすと言っても、それほど気合いを入れる必要がなく、「Take Off」ボタンを押せば勝手に飛んでくれるのがGood。言ってしまえば、物ゴゴロが付くような年頃の子でも飛ばせちゃう。さらに機首に搭載されたフルHD解像度のカメラが秀逸。ほとんど振動やブレがない。繰り返しになるが、「ない」と言い切れるくらい「ない」のだ。

次にBadなポイントも挙げておこうと思う。これはBebop Droneの問題ではないけれど、近所(都内)に気兼ねなくドローンを飛ばせる場所がない(探せばあるだろうけど、“気兼ねなく”という場所はなかなかない)。ということで筆者は毎月行っている親戚の家に持っていくことにした。ここは限界(突破しちゃった)集落。20軒くらいの住宅があるが、常時住んでいるのはもはや5軒にも満たないような場所。滅多に人にも会わないから(今回は2泊したが村人と会ったのは2人だけ……)、まさに誰にも邪魔されずに飛ばせるのだ。parrotbebopdrone

【買いのポイント 1】
誰でも思いのままに飛ばせる!

ということでさっそく接続したiPhoneのアプリ画面で「TAKE OFF」ボタンを押した。で、あっけなく飛び立った。iPhoneを傾けると、傾けた方向に向かって飛んで行く。iPhone画面から指を外せば空中で停止(ホバリング)してくれる。とってもシンプル。ただし、最初は怖いので、制限スピード=「遅め」、高度=「低め」に設定した。そして崖の上から集落に向かって飛ばしてみた。

場所は標高1000m程度。遠くの北アルプスは霞んでいるものの天気は良好。天気が良いので風も少し吹いている。機体が宙に浮くと、その風の影響を無視するように安定した飛行だ。同じParrotのAR.DroneやMiniDroneも何度か使ったことがあるが、微風でも風の影響は受けていたので、最新モデルの安定っぷりには素直に驚かされる。

Parrot Bebop Droneで今回撮影した映像より

Parrot Bebop Droneで今回撮影した映像より

【買いのポイント 2】
搭載カメラが秀逸で、振動ブレのないキレイな映像が撮れる!

はじめは機体を見ながら操作したが、遠ざかっていくとすぐに豆粒ほどの大きさにしか見えなくなる。そこで、機体からスマホに映像が送られてきていることに気がついて、視線をスマホの画面に移す。そうすると上空からの映像がリアルタイムで表示されている。途中からは、このアプリの画面を見ながら操縦していく。正確にはわかないが、映像の遅延は「おっせーな」とイラつくほどではなく、筆者は気にならなかった。ゆるゆると飛ばしながら、途中で上空から360度のパノラマ映像を眺めつつ、集落(叔父の実家)に着陸させようと試みた。

タブレットで操作しているときのイメージ画像

タブレットで操作しているときのイメージ画像

搭載カメラはフルHD(1920×1080)解像度。この解像度は、今やカメラとしては一般的で、取り立てて言うほどでもないし、高解像度と呼ぶほどのものじゃない。ただし凄いのはブレ=振動を抑える技術。まず本体にはサスペンションがあって、プロペラからの微振動をカメラ部に伝わらないようにしてある。さらに電子式の振動補正技術が搭載されていて、映像がピタァ〜〜〜っと止まってしまう。電子式というのは、要はソフトウェア上で行っているもので、使う前は少し小馬鹿にしていたが、実際に撮影してみたら「凄いよこれは!」って驚くレベル。もちろんこれまでも業務用ドローンであれば振動ブレのない映像は撮れていた。でもねBebop Droneクラスの価格で、振動ゼロを実現するのは、驚くべきポイントだと思う。

【Parrot Bebop Droneで撮影した動画】

カメラについてはもう一点、嬉しいポイントがある。機体を動かさなくても、撮影アングルを少しだけ上下左右に動かせること。ホバリングさせて機体が水平な状態でも、アプリ操作でカメラアングルを変えられるのだ。なので、飛行しながら地上の様子を撮るのも簡単。(このカメラの動きは動画の0:37〜0:50秒と0:52〜0:56秒あたりを確認してほしい)

【買いのポイント 3】
不安なく安全に飛ばせる

安全面はどうか? もちろん万全ではないだろうけど、ユーザーが注意して使えば問題ないレベルの安全性だと感じる。前述した通り、操作がむちゃくちゃ簡単ということも安全性に直結している。微風であれば風に流されることもなく、危ないと思ったらスマホ画面から指を外せば停止するし、「LANDING」もしくは「EMERGENCY」ボタンを押せば自動でその場に着陸してくれる。

もし誤って何かに当たったとしても瞬時にプロペラが停止する。動画の中にも衝突や墜落映像を入れたが、墜落後にプロペラが折れていたり損傷していたりすることもなく、直後から再び飛ばせた。これはプロペラが瞬時に止まっている証拠で、もし衝突してから数秒でもプロペラが回っていたら、ガリガリとプロペラにキズがついて、飛ばせなくなるはずだ。もちろん人の目にプロペラをぶつけるようなことがあれば大変だが、それはドローンだけの問題じゃない。(動画の0:59〜1:08秒あたりを確認してほしい)

parrotbebopdrone

【買いのポイント 4】
小さく持ち運びやすい

これは同社のAR.Droneとの比較なのだが、機体自体もパッケージもひと回り小さくなったので、バッグに入れて持ち運びやすくなった点も嬉しい。以前は手で運ぶには大きすぎて、気軽に楽しむどころではなかった。

 

【買いのポイント 5】
練習用のドローンが用意されてる!

安全かつ楽しくドローンで遊ぶには、とにかくフライト時間を増やすことだと思う。でも実際に飛ばすとなると場所の制約で難しい。その点、Bebop Droneには、練習機として使えるMiniDrone Rolling Spiderという手のひらサイズのドローンが販売されている。同じスマホアプリをコントローラーとして使え、部屋の中でも楽しめるから、Bebop Droneの練習機として最適。ドローンの飛行時間をどんどん増やして、経験を積んでいけるはずだ。

手のひらサイズのMini Droneは参考価格1万2800円

手のひらサイズのMini Droneは参考価格1万2800円

ということで筆者は、次のフライトに備えて部屋の中でMiniDroneを飛ばしまくっている。またBebop Droneを思う存分、飛ばせる日が待ち遠しい!

Parrot
Bebop Drone
7万6572円
問:パロット
TEL.03-3585-6609

(文/河原塚英信)

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