球体になったAmazon Echoは小音量でも音がイイ!音楽リスニング用にもアリです!

■音のコスパはかなり満足

独自のAIボイスアシスタント“Alexa”搭載で、ボイスコマンドで天気予報やニュースを聴ける機能性で知られるAmazon Echoシリーズ。10月22日に登場した「Echo」(第4世代)は見た目に大きな変化がありました。

従来モデルから大胆なデザイン変更が行われました。これまでのEchoシリーズで円筒形だったのが球体型に。動作状態を通知するライトリングは下部に移動し、ちょっと未来的な雰囲気に。内蔵するスピーカーはステレオ構成+ウーファー搭載とパワフルになっています。

表面素材はファブリックで、ボタンは最低限。音量操作とプライバシー用マイクのON/OFFを操作できます。

セットアップはスマホの「Amazon Alexa」アプリで行います。Wi-Fiに接続し、グループ(置き場所となる部屋に相当する)を登録していく流れ。音楽リスニング用としてはAmazonMusic、Spotify、TuneInを登録できます。僕はAmazonMusicを登録していますが、2020年10月よりSpotifyはフリープランにも対応するようになったので、まずはお試しとしても使いやすくなっています。

音楽を流す時は、「アレクサ、○○(アーティスト名やアルバム、曲名)を再生して」と声をかけるのが基本。「アレクサ、洋楽の人気曲を再生して」や、「アレクサ、リラックスできる音楽を再生して」とアバウトな呼びかけができますが、ヒットするのはプレイリストだったり、ステーションだったりといろいろ。

ピンポイントに曲を流したい時は、アレクサで音声操作するよりスマホアプリで操作の方が便利かも。例えばAmazonMusicの場合、スマホ版の「AmazonMusic」アプリからEchoを指定して音楽を再生できます。それってスマートスピーカーである必要ないんじゃ…と突っ込まれそうですが、音声操作と併用する前提なら十分アリ。でも、個人的には音楽を聴きたくなったら「アレクサ、○○」とアーティスト名やアルバムで呼びかける方が馴染みますね。

「アレクサ、宇多田ヒカルの『あなた』を流して」と呼びかけて「Echo」(第4世代)の音質もチェックしてみると…声もハリ良く出しつつ、ピアノの音もきらびやか、低音もリッチかなり派手なサウンドです。特に低音の量感の演出が上手くて、小音量でもしっかり聴けます。「アレクサ、ブルーノマーズの『24カラットマジック』を再生して」と音声操作で流してみると、重低音のパワーある演出が最高。音質としては原音忠実からほど遠いのですが、1万円台前半のスピーカーの音として音のコスパはかなり満足。

音質は分かった。でも「Echo」(第4世代)はせっかくのスマートスピーカー。なので、音楽以外の遊びも少々。

テレワークで音楽は流せないけど無音はイヤ、というときには「アレクサ、海外のカフェの音を開いて」と声をかけると、部屋がカフェの喧騒に。「アレクサ、ハワイの波を開いて」なら海辺のコテージの雰囲気を演出できます。ちなみに、「アレクサ、波を開いて」だと、けっこう荒々しい波音だったり。

他にも、スマートスピーカー登場時に話題になったスマートホーム機能があります。「Echo」(第4世代)はZigbee対応のスマートデバイスで照明等の操作に対応しているのですが、それ以外にも日本メーカーの4Kテレビにも音声操作の機種が増えています。

我が家のリビングにある東芝レグザもスマートスピーカー連携があるので、「アレクサ、テレビを付けて」と声をかけてればリモコンに触れずに電源操作可能。「アレクサ、NHKを見たい」と選局も。帰宅後などリモコンに手を伸ばすまでもなくテレビをつけられるのは本当に便利で、生活習慣になってもう手放せません。

*  *  *

スマートスピーカーって多機能で、全力で活用すれば他にもいろいろできるのですが、「Echo」(第4世代)は音楽リスニングで十分元が取れるかも、というサウンドが魅力。あとは、気が向いたら“Amazon Alexa”アプリで紹介されているスキルや機器連携も試してみるくらい。それくらい自然に、特別感なく「Echo」(第4世代)を導入してみるのも、今ならアリだと思いますよ。

>> Amazon.co.jp「Echo & Alexa」

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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