今回購入したのは、NWBの「デザインワイパー」。NWBとは日本ワイパーブレードの略で、あまり聞き慣れないかもしれませんが、実は国産車で最も多く純正装着されているワイパーブレードメーカーで、その品質は折り紙付きです。

「デザインワイパー」は、最近の高級車にも見られるスタイリッシュなエアロデザインが特徴。フレーム部分が3分割になっており、ガラスの曲面に密着します。また、ラバー部分に炭素微粒子を採用したことで滑らかに動き、ビビリ音の解消とガラスコーティング剤の撥水効果を最大限に引き出してくれます。
では、さっそく交換してみましょう。ワイパーブレードの交換は、お店でお願いして工賃を払うのがイヤになるぐらい簡単です。ぜひ一度実践してみてください。
まずは古いワイパーブレードを外します。アームを持ち上げ、ストッパーを押しながらアームの根元側にスライドすます。写真のようにブレードを180度回転させると作業しやすいです
続いて、新しいブレードを取り付けます。アームのU字部分にブレードのクリップ部分を引っかけ、引き上げるように深くはめ込みます
クリップ部分のカバーを閉じます。「パチッ」と音がするまで押し込んでください。簡単ですが慣れないとケガする恐れがあるため、手袋使用がオススメです
同じ手順で助手席側も取り替えて、交換は完了。これまで装着していたワイパーブレードは、骨組みが見えてゴツゴツした印象でしたが、新しく装着したデザインワイパーは滑らかな形状で、ウインドー周りがスッキリしました
雨の日に試してみた結果…
これが、装着して数年が経過したワイパーブレードによる拭き取り。ゴムが劣化してガラスとの密着が悪く、拭き残しによる無数の白線が見られます。ガラス面をこする「ンゴゴゴ……」という音も不快です
デザインワイパーによる拭き取り。拭き残しがほとんどなく、まさにクリア! ガラス面をこする音は、まったく気にならないほど静かになりました
助手席側に古いワイパー、運転席側に「デザインワイパー」を装着し、車内から観察しましたら一目瞭然! 左上が白くかすんで見えますが、右下はクリアです。
水滴をきれいに拭き取れるようになって、雨の日のドライブも安心です。さらにフロントウインドー回りのデザイン性がアップしたのだから大満足! むしろ、2本合わせても数千円で購入できるのだから、もっと早くに取り替えておけばよかった…。
ちなみに、ゴム部が劣化した場合は専用のリフィル(替えゴム)のみの購入も可能です。また、同じエアロフォルムを採用しながら撥水効果も得られる「強力撥水コートデザインワイパー」もラインナップしています。コロコロとした水玉が好みの人には、こちらがオススメです。
梅雨が明けそうな雰囲気ではありますが、夏の長距離ドライブや台風シーズンも近付いています。良好な視界確保は安全運転の基本です。拭き取り具合が悪いな、と感じている人はぜひ交換しておきましょう。
NWB「デザインワイパー」実勢価格2000円前後(1本)>> http://www.nwb.co.jp/product/design.html
(文・写真/山口清憲)
やまぐちきよのり/エディター・ライター
1978年生まれ。大学工学部卒業後、自動車専門誌の編集部勤務を経て2010年に独立。主に乗りものやメカニズム系のジャンルを得意としている
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