ファンのスイッチを入れると、グリル後方のファンが回転し、肉から出ている煙を強力に吸い込んでくれる。すると部屋の中に煙が広がらないという訳だ。
焼肉やステーキなど、色々な食材を焼いてみたが、このガラス製のカバーとファンの使い方がこのグリルの肝だと感じた。
例えば厚みのあるステーキ肉や、魚介類などは、ふたをすることで、熱を閉じ込めて、しっかりと中にまで火を通すことができる。しばらくカバーをしていると、湯気で中の状態が見えなくなるが、そんなときはファンのスイッチを数秒つけるだけで、曇りがとれる。
専用の透明カバーが付属しており、煙りや熱を閉じ込めることができる
肉類や野菜などを並べたところ。一度に焼けるのは3~4人分といったところ
透明カバーで蒸し焼きに。ファンを回すと曇りはとれる
ファンは脂身の多い肉を焼いたときなど、煙りが強く出たときにつけたい。ファンがかなり強力なようで、ファンを常用すると、グリル板の温度が下がってしまい、肉が焼けるのが遅くなった。また、焼いている肉の表面が乾きやすいのも気になる点。こまめにつけたり消したりするのが良さそうだ。
付属のグリル板にはリブがあるため、ステーキを焼いたときは、美味しそうな格子柄を付けることができた。これもフライパンとは異なる魅力的なポイントだ。
分厚いステーキも焼いてみる
格子状の焦げ目ができて非常に美味しそうだ
使い終わった後のメンテナンスも簡単だった。グリル板の左右には取っ手が付いており、冷めた後なら簡単に取り外すことができる。また、中央の穴から落ちた脂は、側面から取り付ける油受け皿に落ちているため、グリル板とこの油受け皿を洗うだけだ。
ただし、本体の吸引口の周りなどは油が付着するので、アルコールティッシュなどで拭いておくと衛生的だろう。
「ROOMMATE じゃんじゃん無煙グリル」は、本体サイズが幅48.5×高さ21×奥行き42cmと、同様のホットプレートのなかではちょっと大きめだ。また、最大消費電力が1200Wであるとおり、パワーはちょっと低めという印象だ。
ただし、加熱時に煙を吸い込むことができるのは他にはない機能だと言える。ウチ焼肉をしたいけど、煙が出ることに抵抗があるという方には選択肢のひとつになるハズだ。
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(取材・文/コヤマタカヒロ)
こやまたかひろ/エディター、ライター
PCやタブレット、スマートフォンなどのデジタルギアからオーブンレンジ、炊飯器、ロボット掃除機などの白物家電までカバー。実際に製品を使い、その体験を活かした原稿を手掛ける。スペックからは見えない使い勝手などを解説する。


























