厚い基部で堅牢性UP!現役猟師が考えた本当に使えるマルチツール、ロゴス「PROマルチツール16」

■猟での実用にも耐えうる16種のツール

▲クルマでいえば「フル装備」の搭載ツール

ツールの数は品名の通り16種。バネ付きのフルサイズプライヤーをはじめ、ハンドルの外側に10個のツールを搭載しています。

ツールは全て耐食性に優れた丈夫なステンレス製。ハンドル部はコヨーテ色の塗装が施されています。ハンティングツールらしい風合いと堅牢な素材が魅力的。

▲ハンドルを閉じた状態でプライヤー以外のすべてのツールにアクセス可能

猟師が考えたマルチツールということで、何か特殊なツールが付いているかと思うかもしれませんが、付いているツールはいずれも一般的なものばかり。ちょっと意外というか、残念に思う人もいるかもしれません。

しかし、携帯性や軽量さを重視したモデルに比べ、ハンドルの厚みに対して搭載ツール数が少な過ぎます。つまり、各種ツールが“分厚い”ということです。

最も負荷のかかる基部の厚みは、同じツール数を搭載する他社モデルに比べ、約10%も厚く非常に丈夫で信頼感があります。実際に狩猟という現場で使用する際、専門的なツールは他にあると思うので、汎用面でのサポートに徹したツール選択だと思います。おそらく最も重要視したのは耐久性ではないでしょうか。

▲ポケットサイズの携帯性に優れたデザイン

折り畳んだ全長は約10cm、厚さ2.3cm、重さ420g。サイズは標準的で厚みと重さがちょっと大きい感じです。ポケットサイズですが、収めるパンツなりジャケットの材質によっては、かなり存在感があるものになります。

付属のナイロンケースがあるので、キャンプやハンティングに使うのであれば、このナイロンケースに入れて携帯したほうがいいでしょう。型くずれしないシッカリとしたケースで、ベルトループも付いていて携帯しやすいです。

 

■各ツールの詳細

▲プライヤーはバネを内蔵。開閉が楽で力を入れやすい。

メインツールであるプライヤーは、先端のニードル、中間のプライヤー、基部のワイヤーカッターの3ツールを搭載。ハンドルを展開すると自動で開き、少し力を込めると閉じるタイプ。

フルサイズのためか、バネのテンションは高め。握っていないと勢い良く開きます。好みにもよりますが、開閉を頻繁に行いたい人にとっては好みの仕様です。日本ではプライヤーにニッパー的な機能を求める人が多いというイメージで、そしてロゴスは日本のメーカー。そのあたりのリサーチもしっかりしているのではないかと思います。

刃渡り約6.4cmのナイフ。特にナイフの材質についての注釈がないのでわかりませんが、おそらくステンレス鋼だと思います。

切れ味はいたって普通。先に紹介したとおり、ナイフも厚めなので丈夫で安心して使えます。

あると便利なミニはさみ。こちらはこの手のマルチツールにはよく付いている簡易的なものです。

切れ味は良好で、意外と細かな作業も行えます。糸や用紙を切るだけであれば、ナイフよりも使い勝手が良いでしょう。

ドライバーはプラス1本、マイナスが大小2本揃っています。プラスドライバーは普通の工具と遜色ない使いやすさ。太く丈夫なのでかなりトルクがかけられます。

日常でドライバーを必要とするシーンで、最も活躍するプライスドライバーがフルサイズなのは便利です。

錐(きり)には紐や細いロープを通せる穴があります。木材やレザーや帆布など丈夫な素材に穴を通し、紐をそこに通せます。紐を通す穴のサイズは大きく、張強度が高いタクティカルコード(2.4mm)も通せますね。また錐が分厚く、木材にも力を込めて押し当てても、折れる不安は全く感じませんでした。

▲ノコギリも厚みがあり丈夫。刃の間隔が荒い縦引き仕様

ノコギリの背はファイヤーストライカーが付いており、市販のファイヤースターターにあてがって素早くこすると、火花が飛びます。キャンプやBBQで活躍することでしょう。

ヤスリは単目と複目が両面にあり、どちらも溝の間隔は狭く浅い。本格的な整形作業には使えませんが、ちょっとしたバリをキレイに取り除くには良いかもしれません。個人的にはもう少し目が立ってた方が使いやすいかな? と感じました。

外側のツールは全て同じロック機能が付いていて、ツールを展開すると自動でロックがかかります。ロック解除する際は、指でロックを引き上げてツールを倒します。ロック解除はちょっと重め。ロック機能の重さは、安全面での配慮と思われます。

コンパクトなサイズですが、ずっしりとした存在感。一つひとつのツールがシッカリしている故ですが、携帯性を重視した日常使用をメインとした軽量なものを探している人には、重く感じると思います。

特段高級感や特殊素材、デザインのこだわりはありませんが、過不足のない充実したツールと品質。ファミリーキャンパー向けのアイテムを多くリリースするロゴスらしいマルチツールだと感じました。価格的にもハイブランドと比べると半分以下なのもうれしいですね。

キャンプや登山など、使用目的が明確なシーンで活躍しますし、普段は自宅に置いてDIYや防災用品として保有するのもいいでしょう。丈夫なつくりなので末永く使えるマルチツールではないでしょうか。

>> ロゴス

 

>> [連載]男前マルチツールの世界

<取材・文/GOL

GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。

 

 

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