■スタートからもうパニック
まずはYahoo!カーナビからスタート。

駐車場を出るところから戸惑っています。さらには、設定にミスがあったことが発覚。画面表示も変になっていて、自車位置が画面からいなくなってしまいました。
次に発車したのはGoogleマップ。

最初はGoogleマップを使っていたが、今はYahoo!カーナビを使っているというドライバー。最初から不満たらたらです。そしてスタートして数分後にはナビの指示通りに進めずリルート案件が発生…。
最後はiPhoneのマップがスタート。

自社製マップデータに切り替えるための大幅アップデートが行われた当初は、パチンコガンダム駅が現れるなど混乱が見られたApple純正マップ。この時のイメージが強く、その後、地図アプリやナビアプリとしては使っていないという人も多いかもしれません。はたしてその使い勝手やいかに。
■それぞれのアプリが選んだルート
気になるルート選択ですが、大まかには以下のようになりました。
<Yahoo!カーナビ>
レインボーブリッジから三田経由で下北沢へ
<iPhoneのマップ>
晴海から虎ノ門を経由して六本木通りから渋谷を通り下北沢へ
<Googleマップ>
当初は晴海から虎ノ門というiPhoneのマップと同じルートだったのが、それてしまった結果、レインボーブリッジから三田経由というYahoo!カーナビとほぼ同じルートに
各車、下北沢周辺の狭い道にブーブー言いながらも、順調にルートを進み、新橋駅前SL広場へと向かいます。
下北沢から新橋へは以下のルートとなりました。
<Yahoo!カーナビ>
原宿駅前から表参道を通り、青山通りへ
<iPhoneのマップ>
国道246号を真っすぐ進み、六本木通りへ
<Googleマップ>
原宿駅前から表参道を通り、青山通りへ
下北沢へ北からアプローチするか、南からアプローチするかでその後のルートは分かれたようです。

Yahoo!カーナビとGoogleマップは南側から下北沢へ向かったため、そのまま北に抜けて代々木上原方面へ。一方、iPhoneのマップは北から茶沢通りに入ったため、南に抜けて246へ出ました。
そして青山通りへ出た2台は、赤坂見附交差点で分かれます。
Yahoo!カーナビはそのまま真っすぐ陸橋に進み、国会議事堂方面へ。そしてGoogleマップは交差点で側道に入り、陸橋下を右折しました。距離で考えるとGoogleマップのほうが短いのですが、はたしてどうなるのか。
▲各車、車内の話題はもっぱらアプリの使い勝手、と思いきや、そうではないクルマも
▲新橋駅前の細い道へと案内するナビに文句ブーブー
▲レインボーブリッジを下道で渡る
このあと3車は人の多い新橋駅前を順調に通過し、首都高都心環状線(C1)の下を通る第一京浜からレインボーブリッジへ。無事、駐車場へと戻ってきました。ちなみにYahoo!カーナビ車は汐留周辺の車線の多さにルートをロストし、ちょっとだけ大回りしました(笑)。
■"カーナビ"なのかどうかがポイント
約40kmほどのルートでしたが、3車とも迷うことなく(あたりまえ)戻ってきました。
スピードを競っていたわけではないのですが、所要時間はこのようになりました。
Yahoo!カーナビ:約1時間50分
Googleマップ:約2時間
iPhoneのマップ:約2時間

Yahoo!カーナビ車は、スタート直後のあたふたで、お台場を1周してスタート地点に戻るという大ミスがあったにも関わらず、最も短時間で戻ってきました。
Googleマップ車は3回ほどルートをロスト(直進を曲がる、右折を直進など)し、iPhoneのマップ車も1回ルートをミスしています。ただしどちらもリルートが早く、致命的なミスにはならなかった模様。
そして同じ目的地へ向かったからこそ各アプリのルートの特徴も見えてきました。
GoogleマップとiPhoneのマップは最短ルートを選択することが多く、Yahoo!カーナビは道路状況を考えて最も早く到着するであろうルートを選ぶ、ということです。
3アプリともとくに何も設定せずにデフォルト状態で利用したのですが、選んだルートからはYahoo!カーナビは、その名の通り“カーナビ”。一方、GoogleマップとiPhoneのマップはあくまでも“地図アプリ”でナビは付随するひとつの機能なんですね。
Yahoo!カーナビには、交差点での車線表示や車線案内も付いているなど、カーナビらしい機能が多く実装されていました。

どれも無料で利用できるアプリなので、試したことがないという人は3アプリとも一度使ってみて、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
気になった人はぜひ動画のチェックを。慣れないアプリであたふたしている各車の様子がよくわかりますよ(笑)。
<文/円道秀和(&GP)>
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