■パワーを十分に感じられる「eTSI R-Line」と、光るハンドリング性能
私が今回乗ったのは、eTSIの「R-Line」。255/40R20サイズのタイヤ、R-Lineエクステリア(エアダムなど)、R-Lineシート、ステンレスペダルクラスターなどを専用装備するモデルです。
走行に関する機能としては、燃費のためには気筒休止システム「アクティブシリンダーマネージメント」(ガソリンエンジンのeTSI のみ)が、走りのためには車速などに応じて舵角が変わるプログレッシブレートを採用したステアリングと、電子制御ダンパー「DCC Pro」がそなわります。
「eTSI R-Line」は大変いい出来です。なによりいいのは、活発に回ってパワーも十分に感じられる1.5リッターマイルドハイブリッドユニット。加えて、このパワートレインをうまく活かすハンドリング性能が光ります。
ボディ全長は4.5mありますが、サイズ感をいっさい感じさせない軽快感です。エンジンは、モーターがトルク積み増しをしてくれるため発進時から力があり、そこからきもちよく上の回転域まで回ります。VWはエンジンあきらめていない、そう確信させてくれます。
高速道路では乗り心地もよく、カーブではしっかりとしたロードホールディング性能を発揮。ダンパーの伸び側と縮み側べつべつにバルブを設けたのが、あたらしいDCC Proの特徴。そのおかげで、車両の姿勢制御がうまく、道を選ばず楽しめます。
そういえば、ティグアンにはおもしろい”遊び”があります。ティグアンの車名をタイガー(独語だとティガー)とイグアナに分解。それぞれのアイコンが車内のどこかに隠してあるのです。これを自動車の世界では“イースターエッグ”と呼びます。見つけてみませんか。
【Specifications】
Volkswagen Tiguan eTSI R-Line
全長×全幅×全高:4540×1840×1655mm
ホイールベース:2680mm
エンジン:1497cc4気筒ガソリン+電気モーター マイルドハイブリッド
駆動:前輪駆動
最高出力:110kW(エンジン)+13.5kW(モーター)
最大トルク:250Nm(エンジン)+56Nm(モーター)
車重:1800kg
燃費:15.6km@L(WLTC)
価格:588万9000円
<文/小川フミオ、写真/フォルクスワーゲン・ジャパン>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中
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