増え続ける資料&地獄絵図のような仕事場をなんとかしたい!壁一面の本棚「マルゲリータ」で解決を図る

■多くの作家・出版社ほか、所蔵本が多い人に愛されてきた本棚

▲天王洲アイルにある「マルゲリータ」ショールームの様子

「マルゲリータ」は、建築設計事務所が開発・デザインする収納家具ブランドで、代表的なシェルフ式の本棚は、多くの作家さんや出版社に採用されてきています。人気ユーチューバーのメンタリストDaiGoさんも動画の中で、この「マルゲリータ」をバックに鋭い話をいくつも紹介されていて、言わば知的でオシャレな彼のイメージを高める役割をも果たしています。

「マルゲリータ」は汎用的なサイズを用意した、既製品のセットがあり、おきたい空間にズバリこれらがそのままハマるのであれば、そのほうが格安です。

▲「壁一面のコミック本棚奥行き180mm(縦8コマ×横7コマ)」11万8800円(税込)

一方、空間に合うサイズがなかったり、起きたい場所にコンセントや窓などがあった場合は当然あります。「マルゲリータ」がすごいと思うのは、こういった「空間ごとに異なる事情」に対し、加工やオーダーなどを柔軟に受け付けてくれていること。

この点は、「売りっぱなし」の既製家具ブランドと一線を画すところで、建築設計事務所だからこそでき、そして人々の暮らしに寄り添ってきたからこその良心的サービスのように感じます。

■一面オーダーのはずが、眠っていた「マルゲリータ」も再利用して二面オーダーに

実は筆者、以前仕事場として借りていたマンションで「マルゲリータ」を複数台購入し、設置していた時期がありました。しかし、今いるマンションに引っ越すことになり、空間のサイズが合わなくなったため、そのまま分解し眠らせていました。

また、今回改めて設置を考えている部屋の壁には真ん中に窓があります。これは前述の既製品ではなく、オーダーで適切な本棚を作ってもらうほうが良いだろうと、改めて「マルゲリータ」に相談しました。

▲以前の仕事場に設置していた「マルゲリータ」本棚。後に引っ越すこととなり、この本棚は分解して眠っている状況でした

▲新たに「マルゲリータ」設置を考えたアパートの壁の一面。真ん中に窓があるため、「窓を活かした本棚にしたい」と相談すると…

▲「窓を避ける形の本棚ももちろんできるし、今眠っている『マルゲリータ』を加工することで、もう一面、本棚を作ることもできますよ」とのこと!

すると、かつて筆者が購入した複数台の「マルゲリータ」のデータが残っており、この「眠っているマルゲリータ」を加工するなどして使えば、もう一面の本棚ができると言います。もちろん、真ん中の窓を活かした本棚のオーダーも「お任せください!」とのことで、数日後にスタッフの方が採寸に来てくれました。

■オーダー本棚、加工本棚2台の気になるお値段は…

▲採寸に来てくれた「マルゲリータ」スタッフの方

やはり、壁一面にビタビタに本棚がハマるのがベストで、採寸しに来てくれたスタッフの方にも改めて意向を伝えましたが、採寸後、後日送られてきた設計図を見て大興奮。まさに、筆者が求めていた本棚そのものでした。

▲後日、送ってくれた「窓を活かした本棚」の設計図

▲さらに「眠っていた本棚を加工した」設計図も

感動を覚えるほどでしたが、ここで気になるのがそのお値段。採寸にまで来てくれ、さらに設置の際もスタッフの方が来てくれるというので、その見積もりが気になっていましたが、総額で25万7000円(税込)。真ん中の窓を活かした本棚のオーダー、そして眠っていた本棚の加工費を加えて考えれば、筆者としては御の字。何より2面も使って壁一面の本棚ができることにテンションが爆上がりするのでした。

■完成・設置された2台の本棚を前に感無量(涙)

迷わずそのまま依頼し、数週間後に「できました」の連絡が。設置日を取り合わせて後日、改めてスタッフの方が納品組み立て・設置に来てくれました。

▲バラバラの状態での納品時の様子

▲そこからスタッフの方が2人がかりで組み立ててくれます

▲いよいよ設置へ

スタッフの方が手際良く納品・組み立て・仮設置をしてくれました。2面分の本棚にして、仮設置までわずか1時間弱ほど。少しずつ組み上がっていく本棚を前に高揚感が抑えきれません。

そして、仮設置された2面分の壁一面の本棚を見てさらに大感激。これぞ筆者が望んでいた本棚です!

▲「窓を活かした本棚にした」本棚

▲「眠っていた本棚を加工した」本棚

細部の各所も実に細やかで、本棚を置く壁にあるコンセントジャック、スイッチなども活かせるように加工してくれ、生活に不便が出ないようにもしてくれています。

そして、後日、本棚のてっぺんの面に「フィラー板」という転倒防止の板をハメにも来てくれました。設置した本棚と天井との相互関係で、どうしても1〜2ミリ程度のズレが生じることがあるため、いったん設置してからでないと作れず、そして意味をなさないものだとのこと。この「フィラー板」を挿したところで設置完了。

組み上がった本棚を前に感動と合わせて「今度こそ綺麗に過ごそう」と心に誓う筆者でした。

▲本棚細部の「コンセントジャックを活かすための加工」

▲本棚細部の「スイッチを活かすための加工」

▲本棚と天井部分に挿す「フィラー板」。この板を挿すことで、転倒防止の効果と「壁一面の本棚」完成に

【次ページ】マルゲリータの生まれた背景とは

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