
最大の特徴は2画面構成で、双方が会話を確認しながらシームレスなコミュニケーションが取れること。実際にデモを見学しましたが、音声認識精度と翻訳スピードがとにかく速い印象。会話のテンポをほどよく維持しながら、やりとりができると感じました。

相手と近づき過ぎないのも個人的には◎。突然見知らぬ人が隣に来て画面を見せてきたり、翻訳機を突きつけられると驚くので、この距離感は相手を尊重する意味でも非常に大事。

サイズ感は、少し薄いスマホ。使い方は、サイドのボタンを押し続けると音声認識・表示が始まり、離すと翻訳→音声再生がスタート。

取材時はUIがまだ中国語のみの状態ながら、言語選択や使い方は直感的に理解できたので、日本語版UIもスムーズに操作できそう。なお、相手側のディスプレイは通常背面に収納、使うときにボタンでスッと立ち上がります。

発表会では、ドキュメンタリー監督・竹内亮氏や慶應義塾大学経済学部教授の吉川龍生氏らが「AIが言語の壁を越えるとき」をテーマにトークセッション。多言語現場での理解と把握の時間短縮をはじめ翻訳機のメリットを紹介。

さらに、「翻訳機ではできないこと」として、「翻訳すべきかすべきでないかの判断」などを例にAI翻訳の課題などにも触れていました。

会場には同機のほか、BtoB向けの「多言語翻訳透明ディスプレイ」も展示。顔認識で正確に会話を認識するため、雑音の多い場所でも使えるのがメリット。リアルタイムで音声翻訳、透明スクリーンで相手の顔も見えるので窓口業務などで活躍しそうな1台でしたよ。

新たな言語習得には時間と努力、そしてセンスが必要。素早く使え、コニュニケーションをサポートする翻訳機は、今後さらに必要なシーンが増えてきそう。
とはいえ「やっぱり自分で話したい!」シーンもきっとあるはず。そんなときのために「デュアルスクリーン翻訳機 2.0」を先生代わりにスピーキングとヒアリング力を、使いながら鍛えていくというのもアリかと思いました。
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<取材・文/相川真由美>
相川真由美|エディター/ライター。ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で約10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、航空関連の取材・インタビューを中心に執筆中。
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