■ハノイ旧市街スナップ
▲フランス人街の中心に建つオペラハウスをかなり遠めから望遠で


▲旧市街のランドマークのひとつ、ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)
▲教会中央の十字架の右上角を最大ズームで撮影。画像のデータを確認すると光学+デジタルで焦点距離2133mm(35mm換算)となっている。これだけ寄っても粗くならず壁の素材感がわかる
▲ライトアップされた夜の大教会。夜景モードなども使わず手持ちで撮影。ISO1600で絞りは開放のF3.3、シャッタースピードは1/10だからブレちゃいました…
あくまで素人が、何も考えず、何も設定せずにシャッターを切っただけの写真ですが、案外良く撮れてるなって自分で自分を褒めてやりたいです。いや、カメラのおかげなんですが(笑)。
▲早朝の旧市街





あらためて見てみると、LEICA DCレンズと高感度センサーの恩恵は大きいなと感じます。晴れた日の明暗差が大きい場所や、曇りの日の建物のディテールなど、素人ながらに空気感を切り取れているのではないかと思ったり。


▲ロンビエン橋
▲橋のたもとにあるロンビエン駅
そして最大のメリットが一眼カメラとも、そしてスマホとも違う、カメラを構える時の感覚です。
一眼の場合、「よし写真撮るぞ」と心も体も撮影モードになります(そしてあわよくば良い写真を撮ってやろうとか下心が出たり)。一方、コンデジの場合、もっと気軽な感覚です。
「あ、この風景いいな」と思ったら電源ボタンを押し、カメラを顔の前に持ち上げてさっとシャッターを押す。「いいな」と思ったその気持ちがなくならないうちに、そして雑念が湧かないうちに撮影し終えている気がします。





スマホの場合は、コンデジよりさらに気軽ではありますが、むしろその気軽さゆえに、街のスナップだと“記録”として撮っちゃうような気がします。そして撮ったらすぐにSNSにアップしたりとか。
「TZ99」もBluetoothでスマホに簡単に転送できるから、SNSにアップするのも簡単です。でもね、そんなのあとでいいよなって思うんです。撮りたいと感じた景色を感じているうちに切り取って保存する。その時はそれだけ。1日ぷらぷら巡り歩いて、宿に戻って夜、寝る前に、カメラのモニターで確認してみたり、帰宅後に「どんな写真撮ったっけな」と振り返ってみたり。その、ちょっとした距離感がいいなと感じたんです。
せっかく旅に出たんなら、カメラで良い写真を撮ろうなんてことは考えず、自分の五感でその土地ならではの音や空気感を味わう。コンデジは、そういった体験をちょっぴり補うツールとして使う。このジャマにならなさ具合がいい。
もちろんスナップシューターと呼ばれる単焦点のコンデジもアリですが、旅先でどんな写真が撮りたいかなんてわからないから、スマホじゃ無理な30倍ズームがあるってもの、備えあれば憂いなしです。
あくまで素人が思うがままにシャッターを切っただけの写真なので、技術的なことはご勘弁を。でも帰国して見てみたら、その時の蒸し暑い空気とかクラクションの音とかが自分の中で蘇ってくる。それで十分だなと、今はそう感じています。
<取材・文/円道秀和(&GP)>

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。
【関連記事】
◆頑張らず、軽やかに旅したい人に「キャビンゼロ」という選択肢はアリ
◆プロ並みの本格的画像&動画も撮影可能!アツすぎる「高級コンデジ」3選【“旬モノ”BEST BUY大捜査】
◆1億200万画素! レンズ一体型! 実勢価格80万円超! 富士フイルムが「GFX100RF」でディテールにこだわりまくる理由
- 1
- 2









































