世界の機内食案内[40]中国国際航空 成田〜上海~ハノイ(往復)

【復路/CA756:ハノイ→上海】

帰路はハノイ・ノイバイ空港を17時55分発のフライトからになります。機材はやっぱりエアバスA321-200。

ノイバイ空港は首都の空港のわりには小ぢんまりとしていて、なんだか地方空港っぽい。そういえばハノイの街も、大きいんだけどそこはかとなくローカル感がありました。そこがいいんですが。

Trip.comによると、エア・チャイナA321-200はシートピッチ(前後間隔)は79cm。同機材でもLCCの場合は71~73cmぐらいなので、余裕はあります、が…

いかんせん、シートがへたりすぎてます…。これはしんどい。座面奥のフレームがお尻に当たるんですよ。前めに座ると抜けてるし、深く座ると硬い。だいぶ使われてるのかな。エア・チャイナはA321-200の後継機であるA321neoを大量発注していて、順次導入が進んでいるので、この機材はそろそろ引退になるのかも、なんて思ってしまうほどでした。

[機内食]

◯魚と野菜とごはん
◯サラダ
◯ケーキ
◯パン

自分の席にCAさんが回ってきた時点でチキンが売り切れなので自動的にフィッシュ。白身魚おいしかったですよ。野菜が入っているのもうれしかったかも。サラダには少し酸味のあるドレッシングがかかっていて、口直しにぴったり。そして機内食にはほぼ付いてくるパン。正直、パンはなくてもいいかなー。

上海着が現地時間で22時10分だったので、これが夕飯になります。全部おいしくいただきました。

そしてこの日は、いったん中国に入国して上海泊。

 

【復路/CA929:上海→成田】

最後のフライトは、上海浦東国際空港9時55分発です。ということは成田から乗った最初の便と同じく朝食メニューか? と思ってましたが、違いました。

この日の機材は、今回のハノイ行きでは初めてとなるワイドボディ機のエアバスA350-900! やったぜ、このやろう!

シートは3-3-3配列。通路が2本あるのがワイドボディだなぁ。ワイドボディは当然ながら断面がナローボディより大きいため、天井が高くて空間に余裕が感じられます。シートピッチもA321-200より若干広い81cm。たかが2cm、されど2cm。空間の広さも相まって、エコノミークラスの狭さも軽減された気分。

機内エンタメも付いています。たかだか3時間5分のフライト、ゆっくり映画を観る余裕もないですが、個人的にはルートマップが見られるので好きなんですよね。

モニター下にはUSB-Aの端子も付いているので、スマホの充電も可能です。

定刻通り上海を離陸し、一路東へ。

[機内食]

◯ポークライス
◯サラダ
◯ケーキ
◯パン

またもや朝食メニューかと思っていたら、しっかりメニューでした。考えてみれば成田着は14時ですからね。昼食になるわけです。

そして機内食4食目にしてナンバーワンのメニューが登場しました。それがこのポークライス(たしかポークだった気が…メニュー名はわかりません)です。これきっと誰でもおいしいと感じる味。

格安料金なのに、ちゃんと機内食を出してくれて、しかもおいしいなんて、円安で海外旅行もなかなか大変なご時世にありがたいかぎりです。

食後にコーヒーもいただき、シートも座り心地が良く(笑)、気持ちよく帰国できました。

*  *  *

中国と名の付く航空会社は中国国際以外にも中国東方や中国南方などがありややこしいですが、1988年に中国民航が6つに分割された際、北京中心の便と国際線を引き継いで誕生したのが今回利用した中国国際航空(エア・チャイナ)です。

近年は上海を拠点とする中国東方航空や広州を拠点とする中国南方航空がメガキャリア化し、さらに大手の傘下となる厦門航空や山東航空、深圳航空、上海航空、独立系の吉祥航空、海南航空、四川航空、LCCの春秋航空など航空会社が山ほど生まれ、国際線ならエア・チャイナといえる状況ではなくなりました。

ライバルが増えると当然ながら価格競争も発生し、結果として我々利用者からすれば格安で移動ができるようになりました。ありがたい。

近年はフルサービスキャリアでもLCC同様に座席指定や荷物の預け入れにお金がかかったりと、サービスの課金化が進んでいます。エア・チャイナをはじめ中国系のエアラインも今後その流れに乗り、細かく課金していくシステムになる可能性はありますが、現時点ではまだそこまでにはなっていません。

サービスレベルや機材状態などでいろいろ言われることも多いですが、実際に乗ってみると「いやいやこの金額なんだから、なんの問題もないでしょ」というのが正直なところです。

ちょっとでも安く海外に行きたいという人は、検討してみるのはアリだと思いますよ。

>> 中国国際航空

>> 世界の機内食案内

<取材・文/円道秀和(&GP)

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。

 

 

 

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