■わずか45秒で身体の状態を総チェックできる
HUAWEI WATCH 5の最大の特徴は、右側面に搭載された「HUAWEI X-TAP」。圧力センサー、電極、PPGセンサー(光電式容積脈波センサー)を一体化したセンサーで、ここに指を当てるだけで、心電図、心拍数、血中酸素レベル、体表面温度、ストレスレベルをまとめて測定できるというもの。
▲右側面には回して操作できるデジタルクラウン、HUAWEI X-TAP、機能ボタンを搭載
使い方は簡単。HUAWEI X-TAPを軽く押すように人差し指(他の指でもよい)を当てると「3 、2、1」というカウント表示が出て、まず心電図が測定されます。画面に表示される案内にしたがって30秒静止。その間に心拍数も測定されます。30秒が経過すると、指を外して、引き続き静止。15秒じっとしていることで、血中酸素レベルなどが測定されます。また、一定時間装着していることで、心拍変動(HRV)、情緒、睡眠時呼吸乱れも測定されるようになっています。
▲右側のX-TAPセンサーに指を当てて3秒で測定が始まる。カウントダウン中に体勢を整える
▲画面に表示される案内に従って測定開始
▲X-TAPセンサーには電極が搭載されていて、30秒間指を当てることで心電図が測定される
▲続いて15秒間の測定で、血中酸素レベル、体表面温度などが測定される
▲7項目の測定結果が表示された
▲個別の測定結果を確認できる
それぞれを別に測定することもできますが、その場合、それぞれのアプリを起動させる手間が生じます。HUAWEI X-TAPによって、わずか45秒で、簡易なセルフ健康診断ができるわけです。無精な人でも容易に習慣づけられること請け合いです。
▲詳細な結果は「HUAWEI Health」アプリで確認できる。睡眠の質も細かく分析される
日本の医療機器として承認された心電図機能を搭載するスマートウォッチはまだ少なく、Apple Watch(Series 4以降とUltra)とHUAWEI WATCH(WATCH 5、FIT 4 Pro、GT 5 Pro、D2)のみ。測定できるのは心房細動だけなので、おそらく多くの人は毎日正常であることを示す「洞調律」と表示されるでしょう。しかし、継続してチェックすることで病気の早期発見につながるかもしれません。実は、筆者は循環器に基礎疾患があるのですが、筆者のような人にとっては非常に心強い機能であり、結果をプリントして医師に見せたりすることもできます。
▲心電図の測定結果はプリントアウトしたり、PDFファイルにしてオンライン診療で共有したりできる






































