ハーレーダビッドソンのラインナップの中でも、人気を二分しているのが「ブレイクアウト」と「ローライダーST」。国内での販売台数も、ある年は「ブレイクアウト」がトップだったら別の年は「ローライダーST」が首位というように、毎年1位を争っている2大巨頭です。
エンジンはどちらも1923ccというクルマ並の排気量を持つ空油冷のVツイン。「ミルウォーキーエイト」と呼ばれるハーレーダビッドソンを象徴するようなパワーユニットです。その二大人気車種が2025年モデルに同時に進化。乗り比べる機会に恵まれたので、それぞれの魅力を深堀りしてみます。
■異なるキャラクターで仕上げられたデザイン
▲「ブレイクアウト」
どちらのモデルもハーレーダビッドソンらしいクルーザーモデルですが、デザインのテイストは明らかに異なります。「ブレイクアウト」はロー&ロングなシルエットが特徴のモダンチョッパー。

寝かされたフロントフォークに極太のリアタイヤ、そして空冷フィンの刻まれたV型2気筒エンジンを引き立てるような2本出しのショットガンタイプのマフラーが目を引きます。

2025年モデルでは、クラシックな雰囲気が高められ、ライトがメッキを施された丸目型となり、メーターもアナログタイプに。フューエルタンクのグラフィックデザインも一新されました。
▲「ローライダーST」
対する「ローライダーST」は大型のフェアリングをまとったルックスが特徴。丸目のライトとの組み合わせは、どこかアメリカ西海岸のカスタムマシンを思わせます。リアにパニアケースを標準装備しているのも特徴です。

こちらもメーターがアナログタイプに改められていますが、2025年モデルの特徴は「ブラックトリム」と「クロームトリム」が選べるようになったこと。エンジン周りがシックなブラック仕上げか、クラシカルなクローム仕上げかによって違うマシンのような雰囲気を醸し出します。

エンジンは前述のように同じ「ミルウォーキーエイト」ですが、異なるキャラクターが与えられていて、「ブレイクアウト」に搭載されるのは”カスタム”エンジンと呼ばれるもので103PSの最高出力と168Nmの最大トルクを発揮。一方の「ローライダーST」が搭載するのは”ハイアウトプット”と呼ばれるタイプで、最高出力は114PSで最大トルクは173Nmというパワフルなタイプです。

どちらも2025年モデルから、3種類の走行モードを切り替えられるようになり、気分や走るシーンに合わせてエンジン特性を変更できるようになりました。
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