■Proは画期的な100倍ズームを楽しめる
両モデルの最大の違いはカメラ。どちらもトリプルカメラを搭載していますが、スペックに差があります。
<Pixel 10>
超広角(1300万画素/F値2.2)
広角(4800万画素/F値1.7)
望遠(1080万画素/F値3.1/光学5倍)
<Pixel 10 Pro>
超広角(4800万画素/F値1.7)
広角(5000万画素/F値1.68)
望遠(4800万画素/F値2.8/光学5倍)
という構成です。
▲Pixel 10の超広角(0.5倍)で撮影
▲Pixel 10の広角(1倍)で撮影
▲Pixel 10の広角(2倍)で撮影。ロスレス画質で撮れる
▲Pixel 10の望遠(5倍)で撮影
▲Pixel 10の超広角(0.5倍)で撮影
▲Pixel 10 Proの広角(1倍)で撮影
▲Pixel 10 Proの広角(2倍)で撮影。ロスレス画質で撮れる
▲Pixel 10 Proの望遠(5倍)で撮影
▲Pixel 10 Proの望遠(10倍)で撮影。ロスレス画質で撮れる
実際に撮影してみると、画質に大差はありません。Pixel 10 Proのほうが自然な色を忠実に再現するように感じましたが、Pixel 10でも十分すぎるほどキレイに写ります。
▲Pixel 10で料理を撮った作例
▲Pixel 10 Proで料理を撮った作例
▲Pixel 10で夜景を撮った作例
▲Pixel 10 Proで夜景を撮った作例
最も大きな違いはズーム機能。Pixel 10の望遠カメラは光学5倍ズームで撮影でき、デジタルズームを組み合わせた超解像ズームは最大20倍。一方、Pixel 10 Proは光学5倍ズームに加えて、10倍でも光学ズーム相当の画質で撮影可能。また、デジタルズームを組み合わせた超解像ズームは最大100倍で、30倍以上で撮ると、AIを用いた画像処理も行われます。ただ単に解像感が補完されるのでなく、AIによる画像生成も行われるので、驚くほど鮮明な画像に仕上がります。
▲Pixel 10 Proの広角(1倍)では遠くに小さく写る鳥居を100倍ズームで撮ってみた結果が下
▲写真は2枚保存される。左が元の画像、右は「超解像ズーム Pro」による処理が行われた画像
▲牛乳のパッケージを100倍ズームで撮影してみると、このように処理された。今後さらに精度が上がることも期待したい
使い比べるとPixel 10 Proのズーム機能に優位性を感じましたが、実際には最大20倍で十分な気もします。
■コストを重視するなら、Pixel 10がオススメ
Googleストアで購入する場合、Pixel 10は12万8900円〜、Pixel 10 Proは17万4900円〜。4万6000円もの差があります。同じ256GBモデルで比べた場合でも3万1000円の差があります。
カメラ性能を重視しないなら、とりわけ高倍率ズームを必要としないのであれば、Pixel 10を選ぶのが賢明でしょう。100倍ズームに惹かれる人や、「メモリは多ければ多いほど安心」「ストレージが256GBでは足りない」というヘヴィユーザーには、Pixel 10 Proをおすすめします。
▲できれば実機に触れて、両モデルの質感も確認しよう
>> Googleストア
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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