■接続セットアップ。Tapoアプリへのスムーズな統合
それでは使ってみましょう。
Tapoアプリを起動し、ホーム画面右上の「+アイコンをタップしてWi-Fiに接続します。「Tapo C560WS」では2.4GHz以外にWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)まで対応。
▲アプリからカメラ向きのパン・チルトの調整が可能
セットアップが済んだら、アプリからパン・チルト(水平360°/垂直98°まで対応)で監視したい向きに揃えておきましょう。なお、定期的に指定して範囲を移動するパトロールモードの設定も可能です(今回は位置固定で運用)。
ではさっそく撮影画質をチェック。スペック上は「4K 8MP(3840 × 2160px)」に対応しています。
ライブ映像を見てみると、さすがは4K撮影。これまでの2Kモデルとは比較にならないほど高画質。
▲4K解像度でとても高画質
ビデオでのキレイはは勿論、静止画に切り出しても解像度が高く、人の顔も分かるほど。夜間撮影はデフォルトではモノクロのナイトモードですが、それでも解像度の高さはそのまま。
▲ナイトモードの撮影画質
ビデオの撮影条件は、一般的な「動体検知」と、AIによる「人物検知」がデフォルト。検出精度が高く、これだけでも撮り逃しなく撮影・通知できていますが、他にも車両認識、ペット認識なども設定可能で、特に僕が個人的に気に入っている検出方法がライン通過検知。アプリ上で仮想的な線を一本引くことで、何かがその線を通過したことを条件に撮影・通知が可能です。
▲撮影済みデータ一覧。タイムライン上に時間表示、検知条件が出るので探しやすい
そして「Tapo C560WS」の目玉が顔認識機能。アプリに家族の顔を登録しておき(まずはお試しに僕の顔だけを登録)、5日の実運用テストを行ってみると…認識済みの人物と見覚えのない人物を区別してカウントし、データリストでも顔と共に表示。人ごとに集計もできるし、認識していない人のみ通知設定も可能。横向きのみなどやむを得ないケースを除くと精度も高いようです。
▲顔認識機能。登録済み人物、カメラが認識した人物をリストアップ
▲統計レポートも。最終的には家族や近所の人をすべて登録して不審者を洗い出す形ですね
* * *
4Kの高画質にパン・チルト対応、そしてローカルAI顔認識まで揃うハイエンドモデル仕様の「Tapo C560WS」。それでいて税込1万2900円という値付けは、かなりコスパに優れたモデルと言えます。特に顔認識AIが実用レベルで動いていることは、防犯カメラの新時代を感じます。僕は既にTP-LinkのTapoシリーズを多数運用しているので、玄関など顔の映りやすい位置の屋外カメラは顔認識対応のこの「Tapo C560WS」に置き換えたいところ。
最後に。防犯カメラは顔認識対応にもなり、プライバシーへの配慮がより求められることも確か。「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼っておくと、防犯対策としてだけでなく、周囲の告知としても安心ですよ。
▲防犯効果、そしてプライバシー告知の目的でも「防犯カメラ作動中」のステッカーも用意しましょう
>> TP-Link
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube
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