ツリーじゃなくて「タワー丼」。そば処 業平橋かみむら のそびえ立つ名物丼を食べてきた

■まっすぐな天丼はタワー感たっぷり

▲「タワー丼」2000円。味噌汁、お新香、大根おろしつき

目の前に出てきたのは、海老天がスックと立ち上がっている丼。フタが背後で海老天を支えている感じ? 早速計測です。

高さは約27cm、重さは838g(フタの245g含む)。まっすぐな海老天3本の下にかき揚げがあります。海老天1本は20cm超え。揚げたて、熱々です。

▲高さ約27cm。出来立てなので湯気が上がっている

実はこの「タワー丼」、開発に約半年かけて、2010年の3月に発売。まだスカイツリーが完成する前だったそうです。

「スカイツリーが東京タワーの333mを超えた、というタイミングに合わせて発売開始しました」

▲重さは838g(フタの245g含む)。なので実質593g。高さはあるが完食しやすいボリューム

ということは、発売してから15年超えたロングセラーメニュー。実際、週に300食もの注文が入るそうです。

▲添えられたつゆを上からかけて。滝のように下に流れていく

使用しているエビは大きなクマエビで、ゴハンは富山産のコシヒカリ。素材にもこだわっています。天つゆは、昭和44年からずっと継ぎ足し。店主の父の代から続いています。

「うちの天ぷらが美味しい理由はそれだけじゃなくて、天ぷら油の継ぎ足しをこまめに行っているからですね。胃もたれしない」

▲テーブル席が並ぶ店内。タワー丼のキーホルダーも販売している

ちなみにこの「タワー丼」、今までに600社から取材を受けたそうで、今では海外からのお客さんも多いとのこと。東京観光の目的の一つにもなっているそうです。

「うちは町のおそば屋さん。だから、11:50〜12:45の間は避けてください。近所のビジネスマンのために席を空けておきたいからですね」

なので、タワー丼を食べに行くなら、開店してすぐ、または13時以降をお勧めします。

そば処 業平橋かみむら
住:東京都墨田区業平1-18-13
TEL:03-3625-1205
営:11:00〜売り切れ次第終了
休:木曜(祝日の場合営業)

>> 【連載】“デカ盛り”発見伝!

<取材・文/いしざわりかこ 写真/奥西淳二>

 

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